警察本部 零課   作:もののあはれ

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十二 火柱

 「やっぱり強ぇや、茂は……」

 「何か言ったか?」

 「こっちもすぐに終わらせてやるよ」

 そう言って炎司は全身に炎を纏った。

 「俺のクラッシャーで何分持つかな?」

 炎司と桐山哲太は真っ正面から殴り合った。炎司の炎はどんどん散って消えていく。

 「ほれほれどうした!お前はそんなもんか!?」

 「加勢する!」

 桐山剣を倒した草木は加勢しようとした。

 「俺に構うな!」

 すかさず炎司は止めた。

 「俺より戯介の援護を頼む!」

 「でも……」

 「俺がこんな奴に負けるようなタマじゃねぇよ」

 「死ぬなよ」

 草木は電波塔へ急いだ。

 「それがお前の最後の言葉だ!」

 桐山哲太のクラッシャーはどんどんと威力を増し、更にダイヤモンドで炎司の体は擦り傷が増えてく。しかし、炎司はすぐさま傷を癒やしていく。

 「お前、回復もできるのか。まさか攻撃と回復を同時に行うとは……!」

 「そろそろ、ケリをつけるか」

 炎司は桐山哲太に微笑みかけた。

 「その意見に賛成だ」

 炎司たちは一歩ずつ後ずさり再び構え直した。

 「見せてやるよ。私の限界を!」

 すると、桐山哲太は全身をダイヤモンドに変えた。今までとはまるで違う。見た目は変わらずともすぐに分かった。

 「“安全圏最大硬度(シールドオブキング)”!!」

 「この硬度はあらゆる攻撃を防ぐことができる。この意味分かるよな?」

 「“至極破壊拳(ファイナルクラッシュ)”!!」

 すると桐山哲太はシャドーボクシングを始め瞬く間に拳の周りが気が纏っていた。奴はこの一撃に全てを懸けるつもりのようだ。

 「“幻獣化(オリジン)”」

 炎司は炎に包まれ瞬く間に巨大な火柱になった。やがて炎が弱まると、そこには尾が九尾ある三メートル程の狐になっていた。

 「何だこの大きさは…」

 炎司は口を大きく開いた。口の中にできた炎の玉はどんどん大きくなった。そして炎司は炎を放った。その炎は眩い光を放ち、地面を焦がしながら物凄い勢いを持ち、桐山哲太に当たった。

 「焔玉(ほむらだま)”!!」

 桐山哲太は丸焦げになりながらも、意識は保っていた。

 「安心しろ、こけ落としだ。死にはしない」

 桐山哲太は口から煙を出しながら

 「お前、誰かに言われたことはないか?その甘さはやがて、自分の周りの人を傷つけてしまうってな……!」

 桐山哲太は薄ら笑いを浮かべていた。

 炎司は桐山哲太の顔を思いっきり蹴った。

 「だから、その分俺は強くなければいけないんだよ……」

 炎司は電波塔へと歩き始めた。

 

 <~桐山兄弟の戦闘の二分後~>

 「そこをどいて貰っても…?」

 「それはできない相談だね」

 そこには、壁が歪な形をした部屋があった。




 桐山哲太能力“クラッシャー”,“ダイヤモンド”
 ・クラッシャー…拳に力を込めることで、何でも破壊することが出来る。鉄や骨など。
 ・ダイヤモンド…自身をダイヤモンドにすることが出来る。
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