「準備は良いか?」
大道寺に聞かれ、炎司は頷いた。横には、柱が全員立っていた。
「みんなで戦うって、これが初じゃね?」
「確かに」
佐助の問いに戯介が反応した。
「見えた……!」
大道寺が目を見開き言った。
「儂が勝っておる。……良いか?お前達。どんなことになろうと我々が勝つ。この結末は変わることはない。自分を信じて行け。良いな?」
炎司たちは自分用のお面やマスクをした。
國﨑敏正の野望に勝つ。その戦いが今、始まる。
「総理!」
国会の総理室のドアが勢い良く開き、役人が中へ入って行った。
「総理が予測していたとおり、徒陰が国会へと歩みを寄せています!後三分程でここへ到着すると見舞われます!」
「やはり来たか、政宗……!至急、準備だ」
「はっ!」
(やっと来たか、政宗!随分遅かったな)
~三分後~
「良いか?お前らは、三下を拘束していけ!お前ら柱は、儂の援護兼國﨑の懐刀とヘラクレスの無力化。それでは皆、武運を祈る!」
大道寺と柱は物凄い勢いで門をくぐった。徒たちのスタンスナイパーライフルによって、門番たちは気絶していた。国会に入ると、役人と警察官が待ち構えていた。
「みんな走れ!俺が道を作る」
そう言った佐助は、自身の両腕を翼に変えた。
「“
風でできた道は、役人や警察官をはねのけドアの向こうへの道を作った。
みんなが行った後、佐助も行こうとしたが、後ろからの弾丸が佐助の肩を掠めて飛んでいった。
(何だこの弾丸……!速ぇし、でけぇ!)
「ほほぉ!まさか避けるとはね!」
「てめぇは……!」
そこにいたのは、トゥワイス、
「厄介な奴に捕まったな……」
「佐助!」
「構わず行け!敏正は何をするか分からねぇ!時間を無駄にするな!」
佐助は微笑んだ。
「死ぬなよ!」
「あいよ!」
炎司たちは静かに走っていた。
「良いの?助けを必要としなくて?」
「鳶は一人で飛んでんだよ……!」
総理室へ続く道を走る炎司たちは道で待ち構えている人をはねのけどんどん進んだ。異変に気づいたのは、海人だった。
「まっすぐ行くな!」
炎司たちはすぐに横の通路へと曲がった。
「“
水でできた壁は氷を止めた。
「よく気づいたな!水鯨……!冷気を出さない氷だったんだけどな」
「ずっと、超音波出してたからな。少しでも形が変われば気付く」
「だが、相性的には不利ではないのか?」
「不利な方が逆に燃える……!」
「……気に入った!このヘラクレスの郡谷凍斗が相手になろう!」
「この先が総理室だ!」
ドアを開けるとそこは、コンクリートの打ちっぱなしの薄暗い部屋だった。
「何だここ!?」
「すまないね。少々、部屋をいじってしまった」
声のする方へと目を向けると、そこには入江が立っていた。
「入江ぇ!!」
物凄い勢いで殴ろうとした戯介は誰かのガードで防がれた。
「お前は
後ずさった戯介はすぐに避けた。
(こいつヤベぇ……!)
後ろにいたのは、ヘラクレスの
「総動員だな」
「この先には行かせたくないもん」
「オヤジは先に行って!」
大道寺は何も言わず、ドアへ向かった。
「俺らを無視するなぁ!」
一哉が殴ろうとすると、戯介の如意棒で吹っ飛んだ。
「どこ見てんだ?お前らの相手は、俺らだよ。“キングカズヤ”?」
「面白ぇぇ!!」
「行くぞ二人とも」
炎司が言った。