<国会へ行ってから、五分経過>
【服部佐助サイド】
五分にも及ぶ戦いは、両者を酷く疲労させていた。
(思っていた以上にしぶとい…)
両者の戦いに巻き込まれた役人や警察官は誰一人も立ってはいなかった。
両者疲労困憊の中、攻撃を仕掛けたのは、國﨑義正だった。
「“
義正の体は、みるみるうちに大きくなり、腕や胸のところの服はビリビリに破けた。軽く殴ると、突風が起き、壁に穴が開く。
「速ぇし、重ぇ……!だがまだ反応圏内……!奴のこの技は、持続約四十秒。その後は、一分程度の能力が発動できなくなる……!」
すると、義正は不気味に笑った。
「時間切れまで持ちこたえる気か?……甘いな……!」
そう言うと、ポケットから出したのは、注射器のような物だった。
(何だあれ……ん?)
義正は腕にその注射器をうつと、もがき苦しみだした。次の瞬間、義正の体は更に大きくなった。
「何だこいつ……」
「この薬はね……、能力をブーストさせる薬なんだ……!僕はもう二倍なんかじゃない!」
佐助は殴られた。受け身はとれたものの、かなりの重傷だった。
「速すぎる……!重さもヤベぇ……!」
「僕は、もう四倍だ!」
「“
佐助はの体から羽毛が生えていき、鳶になった。
「僕思ったんだけどさ、鳶って強いの?」
そう言った瞬間に殴られたが、ギリギリ避けた。
「やっぱり、目良いね!」
「鳶だからな」
それから、佐助は義正の攻撃をギリギリで避け続けた。息遣いが荒くなってきた義正を見た佐助は、薬が切れることを予想し勝利を確信していた。
(いける……!)
「いける!って思っただろ?僕ももう限界だからね、全力出すわ!」
義正は笑い出した。
「あっはっはっは!!皮膚がはち切れそうだ!」
笑う義正に寒気がした。
「“
義正は、天井を突き破り佐助を見下した。
「ははは!いくら、超大型鳶のお前でもこの僕には……」
「助かったよ、天井破壊してくれて。羽伸ばせそうだ」
「は……?」
佐助は遥か上空へと飛びたった。
「いくら、高く飛んでも勝てねぇぞ?」
義正は笑っていたが、佐助の意図が分かった途端に顔をしかめた。次の瞬間、義正は佐助に潰された。
「重っ……!」
「今まで見せてきた姿は、超大型じゃない。ただの大型だ」
「こんな足、僕の力で何とか……?くっ……!何だ重すぎる!」
「これは足じゃねぇよ。爪先だよ……!」
「どんだけでかいんだよ……!」
佐助の姿を見た義正は唖然とした。
佐助の顔は雲で見えず、足だけで国会を潰せそうだった。
義正は気絶した。
(薬の効果切れか……?くっ……!俺も疲労がヤベぇ……)
佐助は人型に戻った。
佐助との戦いの二分後、義正はゆっくりと目を開けた。
「ここはどこなんだ!くっ……!体が動かない!」
「やっと目ぇ覚ましたか……」
(この声は……!)
「何でお前が……!」
「覚えていないのか?」
「あぁ、確かヘラクレスの心田操太朗という奴に会ってから記憶がない……!」
(これは思った以上にヤバそうだな)
この佐助の嫌な予感は的中しようとしていた。
服部佐助能力“超大型鳶”
・自身を鳶に変えることができる。大きさも調整できる。大きさは、普通、大型、超大型。よくカラスに襲われる。
國﨑義正能力“二倍”
・あらゆる物を二倍することができる。速さも力も人も。二倍するものは三個が限界。