警察本部 零課   作:もののあはれ

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十八 水柱VS郡谷凍斗

  <国会へ行ってから、七分経過>

 

 【水嶋海人サイド】

 佐助と分かれてたった二分後。通路に突然現れた氷から皆を守った海人は、ヘラクレスの郡谷凍斗と戦って、間もなく三分経過。

 (やっぱり、相性悪いな…!それ以前に奴の能力が高い!)

 「やはり、辛いのか?だから言ったのだ。応援呼んだ方が良いと」

 「僕たちはな、勝つんだよ…!経過がどうあれ僕たちは勝つんだよ……!」

 「儚き夢の先に何を見る」

 「夢じゃねぇ……!現実だ!」

 「一度私の氷で頭を冷やせ。さすれば、未来が見えるようになるかもしれん」

 「“全体冷凍(フィールドアイス)”!!」

 辺り一面が凍り、海人は何とか飛んで避けたが、ギリギリだった。

 (能力が洗練されている……!こいつやっぱり強ぇ!)

 「“超音波舞(ちょうおんぱれーど)”」

 辺り一面の氷が振動で割れた。

 「流石、徒陰の柱なだけある。そうでもして貰わんと、戦いが楽しめん」

 (こいつ、戦いを楽しんでやがる……!余裕過ぎる!まだ全力も出してないのか!?)

 「これ以上は無意味と判断した。終わらせる」

 郡谷凍斗は腰を落とし構えた。

 「死んだらご免、先に謝っとく」

 (さっきより格段に寒い……。何をする気だ……?)

 「“大氷柱(おおつらら)”!!」

 壁や天井から無数に出てきた氷柱は、海人の体に突き刺さった。その前に水鯨になった海人は血は出なかったが、体がみるみるうちに凍り始めた。

 (ヤバい……、意識が……!)

 (“水蒸気化(すいじょうきか)”!!)

 海人の完全冷凍は免れた海人だが、体の半分以上を凍らされ体は半分の大きさになってしまった。

 (これじゃ、勝ち目が……!)

 郡谷凍斗は、まだまだ余裕そうだった。

 「手応えがないな。まぁ、あやつは弱かった。だが、仕方あるまい。大道寺たる者が弱きなり」

 「待て」

 「ん?生きておったか。だが、以前よりも小さくなったの」

 「今なんて言った?」

 「は?」

 「なんて言ったか聞いてるんだよ!!」

 次の瞬間、氷は割れ液体になった。

 (なんだと!?この氷は普通の超音波では破壊できないはず!しかも、沸騰している……?まさか感情で温度が変えられるというのか!?)

 「面白い!そなたの温度と、私の温度でどちらが勝つか、いざ勝負!」

 海人は普通の大きさに戻り、右腕だけが水鯨化した。

 (私の最低気温をぶつける!)

 「“絶対零度(ぜったいれいど)”!!」

 海人は右腕が振った。すると、一瞬にして氷が融けた。

 「なん、だと……?」

 海人は構えた。

 「くっ……!最高硬度“氷壁(ひょうへき)”!!」

 「“水鯨の大激怒(クジラアングリー)”!!」

 郡谷凍斗の氷壁は簡単に融け、直撃した。

 (熱い……!骨が……!焼ける……!)

 「うわぁぁぁ!!!」

 郡谷凍斗の体は全身が火傷を負っていた。

 「今度オヤジをけなしてみろ、溶かしてやる」

 海人は倒れた。

 (怒りすぎた……)




 水嶋海人能力“水鯨”
 ・自身を水鯨に変えることができる。感情によって温度が変えられる。
 
 郡谷凍斗能力“氷結”
 ・氷を発生させることができる。自身を氷にすることは不可能。
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