<国会へ行ってから、七分経過>
【水嶋海人サイド】
佐助と分かれてたった二分後。通路に突然現れた氷から皆を守った海人は、ヘラクレスの郡谷凍斗と戦って、間もなく三分経過。
(やっぱり、相性悪いな…!それ以前に奴の能力が高い!)
「やはり、辛いのか?だから言ったのだ。応援呼んだ方が良いと」
「僕たちはな、勝つんだよ…!経過がどうあれ僕たちは勝つんだよ……!」
「儚き夢の先に何を見る」
「夢じゃねぇ……!現実だ!」
「一度私の氷で頭を冷やせ。さすれば、未来が見えるようになるかもしれん」
「“
辺り一面が凍り、海人は何とか飛んで避けたが、ギリギリだった。
(能力が洗練されている……!こいつやっぱり強ぇ!)
「“
辺り一面の氷が振動で割れた。
「流石、徒陰の柱なだけある。そうでもして貰わんと、戦いが楽しめん」
(こいつ、戦いを楽しんでやがる……!余裕過ぎる!まだ全力も出してないのか!?)
「これ以上は無意味と判断した。終わらせる」
郡谷凍斗は腰を落とし構えた。
「死んだらご免、先に謝っとく」
(さっきより格段に寒い……。何をする気だ……?)
「“
壁や天井から無数に出てきた氷柱は、海人の体に突き刺さった。その前に水鯨になった海人は血は出なかったが、体がみるみるうちに凍り始めた。
(ヤバい……、意識が……!)
(“
海人の完全冷凍は免れた海人だが、体の半分以上を凍らされ体は半分の大きさになってしまった。
(これじゃ、勝ち目が……!)
郡谷凍斗は、まだまだ余裕そうだった。
「手応えがないな。まぁ、あやつは弱かった。だが、仕方あるまい。大道寺たる者が弱きなり」
「待て」
「ん?生きておったか。だが、以前よりも小さくなったの」
「今なんて言った?」
「は?」
「なんて言ったか聞いてるんだよ!!」
次の瞬間、氷は割れ液体になった。
(なんだと!?この氷は普通の超音波では破壊できないはず!しかも、沸騰している……?まさか感情で温度が変えられるというのか!?)
「面白い!そなたの温度と、私の温度でどちらが勝つか、いざ勝負!」
海人は普通の大きさに戻り、右腕だけが水鯨化した。
(私の最低気温をぶつける!)
「“
海人は右腕が振った。すると、一瞬にして氷が融けた。
「なん、だと……?」
海人は構えた。
「くっ……!最高硬度“
「“
郡谷凍斗の氷壁は簡単に融け、直撃した。
(熱い……!骨が……!焼ける……!)
「うわぁぁぁ!!!」
郡谷凍斗の体は全身が火傷を負っていた。
「今度オヤジをけなしてみろ、溶かしてやる」
海人は倒れた。
(怒りすぎた……)
水嶋海人能力“水鯨”
・自身を水鯨に変えることができる。感情によって温度が変えられる。
郡谷凍斗能力“氷結”
・氷を発生させることができる。自身を氷にすることは不可能。