警察本部 零課   作:もののあはれ

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十九 あの男再び

 <国会へ行ってから、十分経過>

 

 【神木炎司&猿飛戯介&雷電弁慶サイド】

 国会に入ってから、十分経過した四時十分。太陽の光が当たりきらず、冷えた地面と裏腹に国会では熱い戦いが繰り広げられていた。力の差は政府側が少し優勢。

 「やっぱり……、強ぇな……!」

 戯介は息切れしながら、言った。

 「そうだ、相手はヘラクレス二人に國﨑の懐刀のキングカズヤだぞ……?」

 「そうだな……、僕が回復をしながら、心田って奴をやる」

 「随分余裕だな」

 一哉は笑いながら言った。

 「弱い奴ほどよく吠えるってやつだね、操太朗」

 入江は心田に話し掛けたが、心田は頷くだけだった。

 「そろそろ終わらせよーぜ」

 その発言と共に、相手は一斉に飛び出した。

 その瞬間に相手の目の前に動物の化身が現れた。

 「お前は何匹動物を殺した……?」

 「やっぱり、“麒麟”はやっかいだ!殴っても切っても、意味がねぇ!心田!頼む!」

 心田は頷き、自身の頭に手をあてた。すると、動物の化身は消えた。

 「あいつもやっかいだな、僕が心田って奴を引き受ける……!」

 「俺は、キングカズヤをやる!肉弾戦なら、俺の方が良いだろ?」

 「任せる…!」

 

 一人一人が戦うなか、炎司は入江と闘っていた。

 「久しぶりだね」

 「……どけ。俺は、オヤジを助けに行く」

 「私もね、できれば敏正を助けたいんだよね……」

 「俺の能力上、反撃炎は何回でも打てる。勝ちは目に見えてるはずだろ……?」

 すると、入江は不気味に笑った。

 「まさか君はあの時の能力が全部だって思ってないよね……?」

 入江は、空中に浮き出した。そして、入江の腕は歪な形になっていく。

 「“膂力増強(りょりょくぞうきょう)”×四に“ショック吸収(きゅうしゅう)”に“巨大手(きょだいしゅ)”に“瞬発力(しゅんぱつりょく)”×三に“金剛(ダイヤモンド)”…。君を確実に殺せる能力をかき集めた……!さあ、()ろう!」

 入江は、構えた。そして、笑った。

 「“刻止め”……!」

 その瞬間、世界が止まった。…はずだった。

 (な……!何故動ける!?)

 炎司は首を鳴らしていた。

 「僕たちは、幻獣だ。幻だ。幻は“刻”を刻まない」

 「じゃあ、最初は!?何故攻撃を受けた!?」

 「まぁ、分析って感じかな」

 入江は、下を向いた。と同時に、刻が進み始めた。入江は、肩は上下に動いていた。

 「……ふはは……!やはり君達、面白いよ!しかし潰した方が良いな!」

 「断念だが、お前を倒すのは、俺じゃない」

 炎司は、右方向に指を指した。そこには、鏡があった。次の瞬間、鏡から、十のツルが伸びてきた。そのツルは、棘を持ち、相手に伸びていった。横田や入江はかわしたが、心田は捕まってしまった。

 (誰だ……!?放せ……!)

 心田は念じたが、ツルは緩まなかった。

 「お前の能力には弱点があるんだよな。それは、頭にかぶり物があると、洗脳ができないってな!」

 鏡から出てきたのは、包帯をぐるぐる巻きにされた草木茂だった。

 「遅くなっちまったな!待たせた!」

 「やっぱり、ここにくるか」

 「おう!どうして倒したい奴がいるからな!」

 「それがお前の判断か……。気に入った!後は任せる!よろしくな、茂」

 「おうよ!」

 「ザコが一人増えたからって調子に乗るなよ……?」

 炎司は、ドアの向こうへ行った。

 「無視かぁぁぁ!!!」

 殴ろうとした入江を、逆に炎司は軽く殴った。入江は物凄い勢いで吹っ飛んだ。

 「幸運を祈る!“再生炎(フェニックスフレア)”」

 戯介や弁慶、茂たちは炎に包まれた。戯介や弁慶、茂はどんどん回復していく。

 (温かい……!)

 「ありがとう!炎司!」

 炎司は走って行った。

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