「俺が父さんを殺した…?」
「多分な。あくまで予想だが。ヘラクレスのあの火傷痕は、能力による炎だと見て分かる。かぐらは仲間を打つようなそんなヘマはしない。だったら君しかいなくなるんだよ!焔ァ!」
(俺が殺した…?)
「違う!」
炎司は声のする方へと振り向いた。そこのは心田操太朗が立っていた。
「おぉ!操太朗!お前がここにいるということは、片付いたって事か?」
「お前の言っていることは違う!」
心田は間髪入れずに言った。
「ヘラクレスの火傷は神楽君がやった!灯くんは誰も傷付けていない!」
炎司はその言葉に対して、瞳に涙を浮かべた。
「何を言っているんだ!操太朗!」
「裏切り者ォ!」
國﨑は、心田に殴りかかろうとした。
「“
國﨑の視界から、心田や炎司、大道寺が消えた。
「どこだァ!?操太朗ォ!」
(こっちだ!灯くん!)
脳に話し掛けられた炎司は一瞬肩をあげ、心田の方へと向かった。
「大道寺博士!気をしっかり…!灯くん、回復はできるのかい?」
炎司は、頷く。
「じゃあ、頼む!」
「あの…」
心田は振り向くと、首をかしげた。
「何で俺の本当の名を…?」
「あぁ…、そうだったね。キミの記憶を消したんだった」
心田は、過去にできた出来事を全て話した。
「お父さん…!」
「キミは誰も傷付けていなかった…!」
「でも何で記憶を?」
「キミには生きてて欲しかった。だけど、あの時の記憶があるとキミは復讐にはしる。キミは神楽君に似ているからね…」
「…ありがとうございます」
「うぅ…」
「大道寺博士!」
「操太朗か…?それに炎司も…」
大道寺は急にハッと目を見開き、辺りを見回した。
「敏正は…!?」
心田は國﨑の方へ指を指した。
「見えておらんのか…?」
心田は、頷いた。
「相変わらず、操太朗の能力は強力じゃな」
「國﨑にどんな技をかけたんですか?」
「これは“
(強ェ)
大道寺の傷口が塞ぎ始めた頃。
「オヤジ…」
「なんじゃ…?」
「俺のお父さんのこと、知ってたの?」
大道寺は、下を向き、
「あぁ」
と、答えた。
「わしと炎司のお父さん、大輝とは操太朗を通じて、知り合ってな。君もすぐに知り合ったが、記憶にはなかっただろう?まだ炎司が小さかったからの…」
「炎司は珍しい幻獣種だったから調べさせてもらったんじゃ。そしたら…」
大道寺は、炎司の目を見て、
「炎司。君は日本を救う力を持っている…!」
「俺にそんな力が…?」
「その力はな…」
大道寺が、話し掛けているときだった。
「見つけたぞォ!操太朗ォ!」
「なぜだ!私の能力を…!?」
「簡単なことだったよ!能力を“分解”すれば良かっただなんてな!」
國﨑は、高らかに笑っていた。
心田操太朗能力“テレパシー”
・相手を洗脳することができる。ただし、頭に帽子やヘルメットなどの遮蔽物があると洗脳ができない。