警察本部 零課   作:もののあはれ

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二十四 真実を知る者の決意

 「俺が父さんを殺した…?」

 「多分な。あくまで予想だが。ヘラクレスのあの火傷痕は、能力による炎だと見て分かる。かぐらは仲間を打つようなそんなヘマはしない。だったら君しかいなくなるんだよ!焔ァ!」

 (俺が殺した…?)

 「違う!」

 炎司は声のする方へと振り向いた。そこのは心田操太朗が立っていた。

 「おぉ!操太朗!お前がここにいるということは、片付いたって事か?」

 「お前の言っていることは違う!」

 心田は間髪入れずに言った。

 「ヘラクレスの火傷は神楽君がやった!灯くんは誰も傷付けていない!」

 炎司はその言葉に対して、瞳に涙を浮かべた。

 「何を言っているんだ!操太朗!」

 「裏切り者ォ!」

 國﨑は、心田に殴りかかろうとした。

 「“対象不可視(ノットアイ)”!」

 國﨑の視界から、心田や炎司、大道寺が消えた。

 「どこだァ!?操太朗ォ!」

 (こっちだ!灯くん!)

 脳に話し掛けられた炎司は一瞬肩をあげ、心田の方へと向かった。

 「大道寺博士!気をしっかり…!灯くん、回復はできるのかい?」

 炎司は、頷く。

 「じゃあ、頼む!」

 「あの…」

 心田は振り向くと、首をかしげた。

 「何で俺の本当の名を…?」

 「あぁ…、そうだったね。キミの記憶を消したんだった」

 心田は、過去にできた出来事を全て話した。

 「お父さん…!」

 「キミは誰も傷付けていなかった…!」

 「でも何で記憶を?」

 「キミには生きてて欲しかった。だけど、あの時の記憶があるとキミは復讐にはしる。キミは神楽君に似ているからね…」

 「…ありがとうございます」

 「うぅ…」

 「大道寺博士!」

 「操太朗か…?それに炎司も…」

 大道寺は急にハッと目を見開き、辺りを見回した。

 「敏正は…!?」

 心田は國﨑の方へ指を指した。

 「見えておらんのか…?」

 心田は、頷いた。

 「相変わらず、操太朗の能力は強力じゃな」

 「國﨑にどんな技をかけたんですか?」

 「これは“対象不可視(ノットアイ)”と言ってね、かけた人の視界に映る人を何から何まで消すことができるんだ。時間制限はないから、安心して」

 (強ェ)

 大道寺の傷口が塞ぎ始めた頃。

 「オヤジ…」

 「なんじゃ…?」

 「俺のお父さんのこと、知ってたの?」

 大道寺は、下を向き、

 「あぁ」

 と、答えた。

 「わしと炎司のお父さん、大輝とは操太朗を通じて、知り合ってな。君もすぐに知り合ったが、記憶にはなかっただろう?まだ炎司が小さかったからの…」

 「炎司は珍しい幻獣種だったから調べさせてもらったんじゃ。そしたら…」

 大道寺は、炎司の目を見て、

 「炎司。君は日本を救う力を持っている…!」

 「俺にそんな力が…?」

 「その力はな…」

 大道寺が、話し掛けているときだった。

 「見つけたぞォ!操太朗ォ!」

 「なぜだ!私の能力を…!?」

 「簡単なことだったよ!能力を“分解”すれば良かっただなんてな!」

 國﨑は、高らかに笑っていた。




 心田操太朗能力“テレパシー”
 ・相手を洗脳することができる。ただし、頭に帽子やヘルメットなどの遮蔽物があると洗脳ができない。
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