<国会へ行ってから、十七分経過>
炎司が戯介たちと別れて、二分が経過。
<猿飛戯介&雷電弁慶&草木茂サイド>
三人の戦いは白熱していた。
「クソっ!強ェ!入江が厄介だが、それ以上に心田って奴が厄介だ!」
「草木って言ったか?」
入江が言った言葉に茂は反応した。
「君は「古典型」の幻獣種じゃない…。君はいらない…!」
そして、刻が止まった。その0.5秒前に茂は、技を出していた。
自身の三倍近くもの大きなツルを。
(刻を止めれば、全てが無意味…!)
草木が技で出したツルに入り、攻撃しようとした。しかし、出てきたのはツルの外であって、草木のところではなかった。
(何だと…?)
入江は、自身の腕を鎌に変えツルを切ろうとしたが、切れなかった。そのまま、刻は動き始めた。
「何だこのツルは?」
「このツルは、俺が作った。“ゼリー”って言ってな、人喰い草の一種で、異常な繁殖力に、人を迷わせるために迷路のように生えるんだ。それに茎全部が、ジェル状になっていて、切れないんだ」
「少し見直したよ…!」
そう言って、入江は右手から炎を出した。
さすがに、ゼリーも焼けてしまった。
「炎も出せるのか…!」
「この能力はね、焔の父親から奪ったものなんだよ…!」
「炎司の…、父親…?」
「あいつは、ヘラクレスのメンバーだった。正義感が人一倍強い奴だったよ。だから、よく私と対立した」
「だから、奪ったのか…?」
「ああ。どうやって奪ったか覚えていなかったが、気付いたら私は、あいつの能力を奪っていた!」
次の瞬間、入江は、ツルに締め付けられていた。
「辛かったよな…、炎司…。いないと思っていた父親がいてよ、既に死んでるしよ、能力奪われたしよ、一番恨んでるのは、炎司、お前のはずなのによ…。…許さないよなァ…!」
ツルの締まりが強くなる。
「俺、炎司の分も仇、うってやる…!」
入江が苦しさに我慢できず、腕を鎌に変え、ツルを切った。
「死ぬかと思ったよ…!」
「そろそろ、ケリをつけよう…!」
「あぁ…!」
「さっきのように全力でいかせて貰う。骨すら残らない威力だが、葬式の時は勘弁してくれ」
入江は空中に浮き、以前のように腕が歪な形になった。入江は横に軽く腕を振ると、打ちっぱなしのコンクリートの壁が容易く砕け散った。
「行くぞォ!」
茂は、腕を胸の前に組み、防御の姿勢をとった。
「“
そう言った後に、入江の攻撃により、茂の後ろが砕け散った。
「茂!」
戯介が叫ぶ。
「無理だ。この攻撃で立つ…いや、生きてるものすら見た事無いからな…!」
次の瞬間、入江は殴られた。辛うじて左腕で防御したが、左腕の骨は、はボロボロに砕けた。
「ショック吸収をしたはずだぞ!?どういうことだ!」
「あんな攻撃びくともしねぇよ…!」
そこにいたのは、殴ったはずの草木茂だった。死ぬはずの攻撃をしたはずなのに。入江はそう思っていた。
すると、草木は血を吐いた。
「やはり、私の攻撃は通じているのか!」
「違ぇよ…!」
草木の発言に、背筋が凍った。入江は、腕をピクピクさせていた。
「この茎も俺が作った。“装甲草”って言ってな。この茎は、人間に寄生し人間の栄養を奪い取る。そのかわり、奪った栄養分をタンパク質に変え宿主に異常な筋力を得ることができる…!リーパ菌と同じようなものさ」
「そんな馬鹿な…!私の全力が、こんなボツ能力に負けるなど…!許さん!」
入江は、両腕を歪な形に変え、草木に殴ろうとした。
「お前は、持ちすぎたんだよ…。能力も欲も!」
「キェェェェ!」
「“
入江は天高く吹っ飛び、草木は血を吐き、
「炎司の恨み、受け取ったか…!」