警察本部 零課   作:もののあはれ

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二十七 雷柱VS心田操太朗

 <国会へ行ってから、二十分経過>

 

 周りが物凄い闘いをしている中、弁慶は、心田と闘っていた。

 闘うと言っても、大半が拳を交わさず殆どが心理戦だった。予測しては打ち破り、予測しては打ち破る。それの繰り返しをしていた。

 (困難じゃ、終わりが見えない……)

 すると、頭から

 (頼む…!話を聞いてくれないか……?)

 声が入ってきた。

 (私を洗脳から解いてくれ!)

 (何を言っているんだ……?)

 (実はな、ヘラクレスや國﨑の懐刀は洗脳されている!)

 (どういうことだ……?)

 (説明は省く、これは一刻を争う)

 何なんだこいつ。こいつを信じて良いか、弁慶は悩んでいた。

 

 弁慶は、昔から判断力が人より鈍くそのせいでいつも出遅れていた。そのとき発現したのは、麒麟の能力。その能力のお陰で、弁慶は多くの人を救うことができた。しかし、古典型の弁慶はいつも警察に追われていた。

 いつもいたのは森の奥。人がいないと思っていた。しかし、そこには人がいた。それが大道寺や炎司たちだった。

 温かく迎えてくれた大道寺たちに戸惑う弁慶だったが、徐々に打ち明けていった。弁慶は昔から、夢があった。それは、「自分の居場所を作ること」だった。その夢は、大道寺たちによって叶った。そんな大道寺たちに恩を感じた弁慶は、恩返しをするべく、今までついてきた。

 

 弁慶は、目を閉じ構えた。

 「少し苦しいが我慢してくれ……!」

 そこに現れたのは、人間や動物の霊だった。

 「“招来霊(しょうらいれい)”」

 霊がどんどんと現れた。

 「お前は一体何人殺した?」

 心田の体に霊がまとわりついた。

 霊に触れられたところは赤く燃え上がっていた。

 「“鬼火(おにび)”」

 「熱い、熱いぃぃ!!」

 そのまま心田は、気を失って倒れてしまった。

 

 「気づいたか……?」

 「ありがとう……!少し強引だったけど!!」

 最後の方が少し口調が強かった。

 「あなた、何者?」

 「私は、心田操太朗。國﨑に脅され、みんなを洗脳したら、まさか自分も洗脳されるとは……」

 (バカかよ)

 「大道寺博士が危ない!」

 心田は立ち上がった。心田は周りを見回した。

 「みんな、君達がやったのか……?」

 「あぁ……」

 「君達やっぱり凄いや……。やはり君達は、日本の希望だ……!」

 「それより良いのか……?オヤジのとこいかなくて」

 「ありがとう!じゃ、行ってくる!」

 

 心田は、総理室へと急いだ。

 「博士、流石あなたが教え込んだだけある。強かった……!」

 心田は目の前にあるドアを開けたのだった。




 龍/雷電弁慶能力“麒麟”
 ・麒麟になることができる。全ての動物の長。動物は従わなければならない。(幻獣種は除く)任意で動物を殺したら、同じ刻を刻むことになる。
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