「能力を分解だと…?」
炎司は、眉間にしわをよせ言った。すると心田が
「國﨑は昨日、入江によって能力を二つ得た。その一つが“分解”。触れた対象物を分解することができる。そして、もう一つは…」
「知る必要無いだろ…?」
次の瞬間、床がボロボロに崩れ落ちた。
「何だこれ!?」
國﨑が手をかざすと、ボロボロだった床がみるみるうちに棘に変わり、炎司たちを襲った。
「心田さん、これ本当に“修復”ですか…?」
「國﨑は、“分解”と“修復”を合わせ持つ新しい能力“オーバーホール”…」
「心田さんは、下がってて下さい。俺がやります…!」
「頼む」
炎司は、國﨑の前に立った。
「せいぜい、私を楽しませてくれよ…!」
炎司は構えた。
「ここじゃあ、手狭だな…」
そう言って、國﨑は右手をかざした。その瞬間、総理室の壁がボロボロと崩れ落ち、そのかわり、床がどんどんと広がっていった。
「どうだ、少しは動きやすくなったか」
國﨑がまばたきをした瞬間、炎司は國﨑の背後を獲り、首筋にチョップをした。しかし、チョップをしたはずの炎司が吹っ飛んだ。
「痛ゥ…」
國﨑の背中には、腕が四本生えていた。
「“複製”も面倒だな…!」
國﨑の能力は、“複製”。自身や周りのものを複製することができる。
「能力を複数持つということを教えてやろう!」
國﨑の六本の腕が全て地面についた瞬間、地面が崩れた。それと同時に地面がくっついた。地面はこれを繰り返し、龍のような形になった。
「“
國﨑の作った龍は、炎司を襲った。炎司は幻獣化したが、敵わず炎司は人型に戻り吹っ飛んだ。炎司は、地面に強く体を打ちつけ、立つのもままならない状態だった。
(何だあの精密さは…!昨日得た力でこんな操作できんのか…!)
「お前は、弱いな…。だから、大切な人を守ることができないんだよ!」
國﨑の龍は、遠くにいた大道寺と心田を吹っ飛ばした。大道寺と心田は、別々の方向に吹っ飛ぶ。大道寺は、運悪く國﨑の目の前に倒れ込む。
「良いか焔、弱いとこうなることを教えてやる!」
國﨑は、大道寺に手を当てた。次の瞬間、大道寺の上半身が吹っ飛んだ。至る所に血は吹っ飛び、内臓はそこら中に落ちていった。
「オヤジィ!」
炎司は、大道寺のもとへ駆け寄り大道寺を回復しようと試みた。しかし、大道寺は回復する気配がなかった。
「一度分解したものは、修復でないと戻らない…!これで思い知ったか…!焔ァ!」
「黙れ」
炎司の一振りで、國﨑が飛んでいく。國﨑も防御はしたが、骨が折れた。
(何だ今のは…!?)
「まさかここで、覚醒するなんて…!」
心田がそう呟いた。
「何だその力は…!」
「よくも、よくもオヤジを…!」
炎司は雄叫びをあげた。その雄叫びと共に、炎司の周りにヒビが入り、気が辺りのものを吹っ飛ばした。
「あんな能力、見た事がない…」
「実はね…」
横から心田が、割って入ってきた。
「実はね灯くんには、もう一つの能力があるんだ…!父親に神楽大輝から受け継がれた正義の心…!その名は“
「何だと…!」
彼の背中には、炎のマントがかかっていた。