謎の物体UMAに襲われてから、夜が明けた朝。夢は、二日酔いで頭がクラクラしていた。だが、あの時の出来事は今でも憶えている。風間に渡されたリボルバーだってある。夢は、顔を洗い仕事着に着替え、職場に向かった。
夢が向かうのは、警察庁。夢は今は巡査として職務を全うしている。
リボルバーを鞄に入れ、夢は出勤した。電車やバスを使って、二十分。夢は、警察庁の入り口をくぐり、受付を通り過ぎていく。途中、元零課だった部署を通り過ぎ、夢が勤めている組織犯罪対策部の薬物銃器対策課に向かった。
「お早うございます!」
綺麗な声が部署に響く。周りから「お早う」と声が返ってくる。
夢は席に座ると、部長が夢の名前を呼んでいた。夢は、部長の席に向かうと、部長は夢に言った。
「警視総監がお呼びだ。かなり重大なことらしい……」
「…?わかりました」
夢は、警視総監の部屋へ急いだ。
「失礼します!」
そう言って、警視総監の部屋を開けると、そこには警視総監の
「憾咲君か!ささ、そこに掛けてくれ」
五十嵐の手招きで、夢はソファに腰掛けた。
「二年ぶりだな、憾咲君……」
夢は以前に、零課として度々警視総監にお世話になっていたため、顔見知りであった。
「ご無沙汰しています」
「早速本題に入るが……」
五十嵐は、一つ間を開け、
「君に頼みたい仕事があるんだ」
「仕事とは……?」
「憾咲君。君はUMAを知っているかい?」
「はい。昨日襲われました」
「じゃあ、風間先輩を知っているのか!?」
(先輩……?)
「は、はあ。一応ですかね……」
「なら話は早い!憾咲君!」
夢は、何だか背筋が伸びた。
「君にUMAの正体を解明して欲しい!」
「……?私が、ですか?」
「君だから言っているんだ!何なら再び零課を結成して構わない!」
夢は悩みながらも、
「お話は有難いんですけど、私だけでやらせて下さい!義正は現総理大臣で忙しいし、一哉もボクシング忙しそうだったから……」
「わかった。じゃあ、風間先輩に私がよろしくと言っといてくれ。こちらからも電話をしておくから」
夢は、五十嵐と暑い握手を交わした。
私は定時までに仕事を終わらせて、風間の家に寄った。
「良く来たね」
夢は、風間に手招きされ家に入った。
「だいすけから、電話貰ったよ。遂に警察も動くのか……」
「あの……」
「ん?」
「警視総監とは、どのようなご関係で……?」
それを聞いた風間は笑いだし
「友人だよ。古い」
(友人って、どんだけ歳離れてるのよ!)
「な、なるほど」
「ま、そんなことはさておき、明日、やらなきゃいけないことがあるんだよ」
「何ですか……?」
「総理大臣暗殺阻止」
「へ……?」
夢は、口を開け立ち尽くしてしまった。