警察本部 零課   作:もののあはれ

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三十七 仕事

 謎の物体UMAに襲われてから、夜が明けた朝。夢は、二日酔いで頭がクラクラしていた。だが、あの時の出来事は今でも憶えている。風間に渡されたリボルバーだってある。夢は、顔を洗い仕事着に着替え、職場に向かった。

 夢が向かうのは、警察庁。夢は今は巡査として職務を全うしている。

 リボルバーを鞄に入れ、夢は出勤した。電車やバスを使って、二十分。夢は、警察庁の入り口をくぐり、受付を通り過ぎていく。途中、元零課だった部署を通り過ぎ、夢が勤めている組織犯罪対策部の薬物銃器対策課に向かった。

 「お早うございます!」

 綺麗な声が部署に響く。周りから「お早う」と声が返ってくる。

 夢は席に座ると、部長が夢の名前を呼んでいた。夢は、部長の席に向かうと、部長は夢に言った。

 「警視総監がお呼びだ。かなり重大なことらしい……」

 「…?わかりました」

 夢は、警視総監の部屋へ急いだ。

 

 「失礼します!」

 そう言って、警視総監の部屋を開けると、そこには警視総監の五十嵐大輔(いがらしだいすけ)がいた。

 「憾咲君か!ささ、そこに掛けてくれ」

 五十嵐の手招きで、夢はソファに腰掛けた。

 「二年ぶりだな、憾咲君……」

 夢は以前に、零課として度々警視総監にお世話になっていたため、顔見知りであった。

 「ご無沙汰しています」

 「早速本題に入るが……」

 五十嵐は、一つ間を開け、

 「君に頼みたい仕事があるんだ」

 「仕事とは……?」

 「憾咲君。君はUMAを知っているかい?」

 「はい。昨日襲われました」

 「じゃあ、風間先輩を知っているのか!?」

 (先輩……?)

 「は、はあ。一応ですかね……」

 「なら話は早い!憾咲君!」

 夢は、何だか背筋が伸びた。

 「君にUMAの正体を解明して欲しい!」

 「……?私が、ですか?」

 「君だから言っているんだ!何なら再び零課を結成して構わない!」

 夢は悩みながらも、

 「お話は有難いんですけど、私だけでやらせて下さい!義正は現総理大臣で忙しいし、一哉もボクシング忙しそうだったから……」

 「わかった。じゃあ、風間先輩に私がよろしくと言っといてくれ。こちらからも電話をしておくから」

 夢は、五十嵐と暑い握手を交わした。

 

 私は定時までに仕事を終わらせて、風間の家に寄った。

 「良く来たね」

 夢は、風間に手招きされ家に入った。

 「だいすけから、電話貰ったよ。遂に警察も動くのか……」

 「あの……」

 「ん?」

 「警視総監とは、どのようなご関係で……?」

 それを聞いた風間は笑いだし

 「友人だよ。古い」

 (友人って、どんだけ歳離れてるのよ!)

 「な、なるほど」

 「ま、そんなことはさておき、明日、やらなきゃいけないことがあるんだよ」

 「何ですか……?」

 「総理大臣暗殺阻止」

 「へ……?」

 夢は、口を開け立ち尽くしてしまった。

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