夢は、義正の元へ走った。途中、襲ってきたUMAを倒しながら走った。もう見えるところに、義正を乗せた車があった。SPたちが必死になって義正を守っていた。
「義正!」
「夢か!なんなんだこいつら!」
「そいつらに銃は効かない!これを使って!」
そう言って夢は、義正にリボルバーを投げた。
それを受け取った義正は、UMAに狙いを定めて撃った。瞬く間にUMAたちは落ちていく。
「まさか、零課の経験がここで活かされるとはな……」
「早く逃げて!UMAは必ずボスがいて、そいつが死ぬまで、ターゲットを狙い続けるわ!」
「……なあ夢、ボスってあれじゃねえか……?」
そこにいたUMAは、明らかに普通のUMAとは違っていた。より人に近い体と、奴が近付くと、気温が一気に下がる。
「こいつ、倒せるのか……?」
「私じゃ無理……。私の武器は熟練度っていうものがあって、持ち主が使えば使うほど、武器の炎の温度が上がるんだって、最初は100度で、最終的には1000度近くになるらしいの。UMAのボスを、
「じゃあ、どうすんだよ」
「だから、逃げて!私が何とかする」
「何とかって……!」
「良いから!」
義正は、頷き
「死ぬなよ……!」
「当たり前よ!行って……!」
そう言って、義正は、車に戻った。氷鬼も義正を追いかけようとする。夢はすかさず、撃った。
「あなたの相手は、私よ!」
顔をあげた氷鬼の目が不気味に光った。
「……すぐに終わらしてやるよ……」
風間は、刀を構えながら言った。
UMAたちは一気に風間に襲いかかろうとする。
「“風間流、
目にも止まらぬスピードで、UMAは斬られていく。
「やはり、すぐ溶ける氷じゃあ、手応えがないな」
そう言って、風間は、夢の元へと向かった。
夢が氷鬼に出会って、一分が経過した頃。
「強い……!リボルバーが全然効かない……!」
弾を撃っても撃っても、歩みを止めない氷鬼に恐怖を感じていた。
遂に氷鬼は、夢の目の前に立った。
「あ゛ぁぁ……」
氷鬼は、右腕を振り上げる。思わず夢は、目を閉じる。
しかし、中々、氷鬼の攻撃が来ない。恐る恐る目を開けると、道の横に吹っ飛んでいた。
「大丈夫ですか?憾咲さん」
そこにいたのは、奈良だった。
「奈良さん……。ありがとうございます……」
奈良は微笑んで、
「礼を言うのはまだ早いですよ」
そう言って、氷鬼の方に目をやった。氷鬼は再び歩き始めている。
「奈良さんの熟練度は……?」
「約500度です。500度だと“
奈良は、氷鬼の方を向き構えた。
すると、奈良の持つアサルトライフルがどんどん赤く燃えていく。
「“強炎化、
奈良が構えると、銃口から炎が燃え上がった。
「すごい……!これが“強炎化”……!」
奈良が撃った弾は、氷鬼に当たり、氷鬼の胸元には大きな穴が開き、鈍い音と共に倒れた。
アサルトライフルの炎は上空へ舞っていき、奈良は
「大丈夫ですか!」
夢は、奈良の元へ駆け寄る。
「まだ、“強炎化”は慣れてないものでしてね」
奈良は、立ち上がり
「ミッション……、完了……!」
間もなくして、風間たちが集結して、無事、総理大臣暗殺計画を阻止することができた。
この計画で、奈良と仲良くなることができ、そのお陰で他の三人にも仲が良くなった。最近気付いたのだが、どうやら、あの四人と私は、同い年らしい。それもあって、私たちは、タメで話すことができた。まだ平和だなんて思っていない。しかしなぜか、安心していた。
だがしかし、私は、まだこの先も大事件が起きることに気付くことはできなかった。