炎司は、天叢雲剣を持って感じた。
(見た目より重くない!)
炎司は、八岐大蛇の攻撃をかわした。
(風間さんに教えてもらった熟練度!基本は100から最大1000。今は、使いたてホヤホヤだ。さすがにすぐには威力が発揮できないだろう。だったら……!)
炎司は、全身から炎を噴き出した。すると共鳴したように天叢雲剣が赤くなった。
(何だこれ……?まさか、これが“強炎化”……?)
天叢雲剣は鉄剣から、自身の身長程までに大きくなった。
『我と同じ、一時的な急激な進化……!それは、天叢雲剣ではなく、“
紅玉 天叢雲剣から、炎が湧いている。八岐大蛇も後ずさっている。
「長年のお返し、してみるか?」
炎司は微笑み、八岐大蛇の顔まで飛んだ。
「まずは最初の顔」
そう言って炎司は、構えた。炎司は瞬く間に一つの顔を斬った。八岐大蛇は、苦しみ叫んだ。
「次は……。やっぱり面倒くさい。一気に決める」
そう言ったときだった。八岐大蛇の様子が変だった。
「やばい!UMAが八岐大蛇に飲まれてる!……なんて力なの?」
すかさず入江は、UMAを使って八岐大蛇をコントロールする。
しかし、入江のもがきもむなしく、八岐大蛇は解放されてしまった。氷にヒビが入り、割れ目から黒い体の姿を見せる。
「これが八岐大蛇の本当の姿……!」
『お主じゃ無理じゃ!勝てるのは、炎の
「だから、何だ!俺は、こいつを倒さなければならない!そうしないと、ここは地獄になっちまう!」
『……お主に、我の力を貸す。必ず勝て!』
次の瞬間、炎司の炎がより高く、より熱く燃え上がった。
(すげぇ!今までの、五倍以上に膨れあがっている!)
炎司は、紅玉 天叢雲剣を構えた。
八岐大蛇の八つの頭が同時に遅い掛かってきた。
「“風間流、
炎司の攻撃は、普段の威力とは比にならない程の威力になっていた。
(すげぇ……!これが素戔嗚尊の力!)
八岐大蛇の顔は、四つ切り落とされ、残りの四つの顔でもがき苦しんでいた。
「待ってろ、すぐ終わらせる」
炎司はそう言って、再び構えた。
「“風間流、火柱”」
八岐大蛇は、火柱に包まれた。八岐大蛇は叫びながら、黒い気となって、上空に舞っていった。
『ありがとう、炎司殿』
「お前、今名前で……?」
『我も成仏のときが来たようだ』
「もう一緒に闘えないのか……」
『また会える。きっとな』
そう言って素戔嗚尊は、光となって去っていった。
「……長かっただろ?」
「……うん」
紅茶はすっかり空っぽになっていた。
「今度は何すんだ?」
炎司が、風間に問いかける。
「もう一つの“最上業”を憾咲君と正木君に取りに行ってもらう。それは……、聖剣エクスカリバー」
「それって、本当に存在するのか?」
炎司は首をかしげた。