警察本部 零課   作:もののあはれ

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四十五 回想 八岐大蛇

 炎司は、天叢雲剣を持って感じた。

 (見た目より重くない!)

 炎司は、八岐大蛇の攻撃をかわした。

 (風間さんに教えてもらった熟練度!基本は100から最大1000。今は、使いたてホヤホヤだ。さすがにすぐには威力が発揮できないだろう。だったら……!)

 炎司は、全身から炎を噴き出した。すると共鳴したように天叢雲剣が赤くなった。

 (何だこれ……?まさか、これが“強炎化”……?)

 天叢雲剣は鉄剣から、自身の身長程までに大きくなった。

 『我と同じ、一時的な急激な進化……!それは、天叢雲剣ではなく、“紅玉(こうぎょく) 天叢雲剣”……!』

 紅玉 天叢雲剣から、炎が湧いている。八岐大蛇も後ずさっている。

 「長年のお返し、してみるか?」

 炎司は微笑み、八岐大蛇の顔まで飛んだ。

 「まずは最初の顔」

 そう言って炎司は、構えた。炎司は瞬く間に一つの顔を斬った。八岐大蛇は、苦しみ叫んだ。

 「次は……。やっぱり面倒くさい。一気に決める」

 そう言ったときだった。八岐大蛇の様子が変だった。

 「やばい!UMAが八岐大蛇に飲まれてる!……なんて力なの?」

 すかさず入江は、UMAを使って八岐大蛇をコントロールする。

 しかし、入江のもがきもむなしく、八岐大蛇は解放されてしまった。氷にヒビが入り、割れ目から黒い体の姿を見せる。

 「これが八岐大蛇の本当の姿……!」

 『お主じゃ無理じゃ!勝てるのは、炎の(つるぎ)に炎の鎧……。お主には出来ぬ!』

 「だから、何だ!俺は、こいつを倒さなければならない!そうしないと、ここは地獄になっちまう!」

 『……お主に、我の力を貸す。必ず勝て!』

 次の瞬間、炎司の炎がより高く、より熱く燃え上がった。

 (すげぇ!今までの、五倍以上に膨れあがっている!)

 炎司は、紅玉 天叢雲剣を構えた。

 八岐大蛇の八つの頭が同時に遅い掛かってきた。

 「“風間流、不知火(しらぬい)”!」

 炎司の攻撃は、普段の威力とは比にならない程の威力になっていた。

 (すげぇ……!これが素戔嗚尊の力!)

 八岐大蛇の顔は、四つ切り落とされ、残りの四つの顔でもがき苦しんでいた。

 「待ってろ、すぐ終わらせる」

 炎司はそう言って、再び構えた。

 「“風間流、火柱”」

 八岐大蛇は、火柱に包まれた。八岐大蛇は叫びながら、黒い気となって、上空に舞っていった。

 『ありがとう、炎司殿』

 「お前、今名前で……?」

 『我も成仏のときが来たようだ』

 「もう一緒に闘えないのか……」

 『また会える。きっとな』

 そう言って素戔嗚尊は、光となって去っていった。

 

 「……長かっただろ?」

 「……うん」

 紅茶はすっかり空っぽになっていた。

 「今度は何すんだ?」

 炎司が、風間に問いかける。

 「もう一つの“最上業”を憾咲君と正木君に取りに行ってもらう。それは……、聖剣エクスカリバー」

 「それって、本当に存在するのか?」

 炎司は首をかしげた。

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