夢は、今日も風間の家へ向かった。
「お早う」
「おはようございます!風間さん」
「今日は君達に頼みたいことがある」
「なんですか?」
「正木君と聖剣エクスカリバーを取りに行って欲しい」
「こうとですか!?場所は……?」
「イギリスのスコットランドだ」
「遠いですね……」
「そんなに急かしはしない。だが、必ず取りに行く物だからね」
「……わかりました」
「ありがとう憾咲君。正木君には、私から言っておく」
「ありがとうございます」
そう言って、夢は帰っていった。と、同時に正木が風間の元へ来た。
「風間さーん!」
「正木君!丁度良かった。君に言いたいことがあってね――」
翌日、夢と正木はイギリスへ向かった。
同時刻、現総理大臣 國崎義正、警視総監 五十嵐大輔、国防長官 心田操太朗。
豪華な顔ぶれが揃って向かったのは、警察本部にあった「Never」。それは二年前に埼玉県にある山奥に収容された。
そこにいるのは、元総理大臣 國崎敏正。彼は、二年前の大事件の主犯として、無期懲役の刑に処されていた。
「私に何を求めているのだ?」
國崎敏正は微笑む。
「ケリさ」
心田は、國崎敏正を睨みつけた。
「お前と、UMAや入江真緒とはどういう関係だ……?」
「それより操太朗お前、出世したなぁ」
「質問に答えろ」
「おぉ、こわいこわい……。私にそんなこと聞いてどうする?與に聞いた方が良いだろう?」
「お前が関与しているという情報があるんだ」
義正は壁を叩きながら、言った。
「息子に“お前”呼ばわりされるとはな……」
「答えて下さい、國崎敏正」
五十嵐が問いたてた。
「久しぶりだね……。ああ。この三人には敵わないな」
「早く言え」
「まあそう慌てるな。まずは、入江真緒についてだが、あれは天才だ。彼女の能力は“
「まあ、そんな類の能力だと思っていた」
心田は言い放った。
「それともう一つ、與から能力を受け取ったらしいよ。それが、“氷化”。だから、彼女は南極を選んだのだろうよ」
「彼女の目的は……?」
「そんなの知るわけないだろう?まあ、強いて言うなら、私的復讐だろうね」
『そろそろお時間です』
そうアナウンスが流れた。
「最後にだが、入江真緒は気を付けた方が良い。彼女は何かを作っている気がするよ……」
國崎敏正は微笑みながら戻って行った。
「あれ全て本当なのか……?」
五十嵐が首をかしげた。
「冗談を言っているようには見えなかったですね……」
「入江は、また申し込むから時間がかかる」
「辛抱だね……」
心田は、言った。
「え……?聖剣エクスカリバーってないんですか……?」
「誰に言われて来たんだが知らないが、そんなの存在しないよ」
お先真っ暗。