警察本部 零課   作:もののあはれ

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四十六 証言

 夢は、今日も風間の家へ向かった。

 「お早う」

 「おはようございます!風間さん」

 「今日は君達に頼みたいことがある」

 「なんですか?」

 「正木君と聖剣エクスカリバーを取りに行って欲しい」

 「こうとですか!?場所は……?」

 「イギリスのスコットランドだ」

 「遠いですね……」

 「そんなに急かしはしない。だが、必ず取りに行く物だからね」

 「……わかりました」

 「ありがとう憾咲君。正木君には、私から言っておく」

 「ありがとうございます」

 そう言って、夢は帰っていった。と、同時に正木が風間の元へ来た。

 「風間さーん!」

 「正木君!丁度良かった。君に言いたいことがあってね――」

 

 翌日、夢と正木はイギリスへ向かった。

 同時刻、現総理大臣 國崎義正、警視総監 五十嵐大輔、国防長官 心田操太朗。

 豪華な顔ぶれが揃って向かったのは、警察本部にあった「Never」。それは二年前に埼玉県にある山奥に収容された。

 そこにいるのは、元総理大臣 國崎敏正。彼は、二年前の大事件の主犯として、無期懲役の刑に処されていた。

 「私に何を求めているのだ?」

 國崎敏正は微笑む。

 「ケリさ」

 心田は、國崎敏正を睨みつけた。

 「お前と、UMAや入江真緒とはどういう関係だ……?」

 「それより操太朗お前、出世したなぁ」

 「質問に答えろ」

 「おぉ、こわいこわい……。私にそんなこと聞いてどうする?與に聞いた方が良いだろう?」

 「お前が関与しているという情報があるんだ」

 義正は壁を叩きながら、言った。

 「息子に“お前”呼ばわりされるとはな……」

 「答えて下さい、國崎敏正」

 五十嵐が問いたてた。

 「久しぶりだね……。ああ。この三人には敵わないな」

 「早く言え」

 「まあそう慌てるな。まずは、入江真緒についてだが、あれは天才だ。彼女の能力は“(ライフ)”。物に命を与えることができる。与えられた物は服従される。UMAはその一種だろうね」

 「まあ、そんな類の能力だと思っていた」

 心田は言い放った。

 「それともう一つ、與から能力を受け取ったらしいよ。それが、“氷化”。だから、彼女は南極を選んだのだろうよ」

 「彼女の目的は……?」

 「そんなの知るわけないだろう?まあ、強いて言うなら、私的復讐だろうね」

 『そろそろお時間です』

 そうアナウンスが流れた。

 「最後にだが、入江真緒は気を付けた方が良い。彼女は何かを作っている気がするよ……」

 國崎敏正は微笑みながら戻って行った。

 「あれ全て本当なのか……?」

 五十嵐が首をかしげた。

 「冗談を言っているようには見えなかったですね……」

 「入江は、また申し込むから時間がかかる」

 「辛抱だね……」

 心田は、言った。

 

 「え……?聖剣エクスカリバーってないんですか……?」

 「誰に言われて来たんだが知らないが、そんなの存在しないよ」

 お先真っ暗。

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