イギリスに着いてから、早三時間。
イギリスのカフェで、夢は溜め息をついていた。
「何で全員に聞いても、“ない”しか答えないのよ……」
「そもそも聖剣エクスカリバーって空想上の物ですもんね」
「そうなの!?」
夢は、正木を見た。
「聖剣エクスカリバーは、アーサー王伝説に出てくる剣で、アーサー王以外抜けなかった剣だったそうです」
「お嬢ちゃんたち、何かお探しかい?」
店の店主が声を掛けてきた。
「実はですね、剣を探しているんです」
「剣……?名前は……?」
店主は、首をかしげる。
「……聖剣エクスカリバー……」
「それなら、あるぞ……?」
夢と、正木は、店主を見た。
「見たいか……?」
夢と正木は頷いた。
夢と正木は店の地下倉庫へ向かった。
「うちの先代が、アーサー王伝説が好きでよ。どっかの商人から買ったらしいぜ。何も岩ごとついてる」
「欲しいのなら、あげるよ。あいにく俺は興味がないからな――」
「そう言われて、ありがたくもらったけど、重すぎるよ!夢も持って!」
正木は、夢に押し付けようとした。
「私はか弱いの!ここは男のあんたが持ってよ」
すると突然、悲鳴が聞こえた。
「夢!あれって!」
「UMA!?こんなとこにまで!?」
「当然っちゃあ当然かもね……!」
UMAはゆっくりこちらへ向かってきている。
「いちにさん……。何体いるんだUMA!?」
「見た感じ百はくだらないわ!」
「クソっ!」
「あんたは逃げなさい!」
「この距離だったら、近距離より、長距離の方が武がある!多分UMAの狙いは、この聖剣エクスカリバーだと思う!だったらあんたは逃げなさい!」
「でも、一人であんな数……!」
「バーカ、私を誰だと思ってるのよ……?」
そう言って夢は、UMAに発砲し始めた。
「早く行きなさい!」
正木は走りだした。
(ごめんなさいごめんなさい、ごめんなさい……!)
正木は、自身の過去を振り返っていた。
正木は昔から気が弱く、いつもいじめられていた。そんな自分を変えたいと思って、自身を鍛え、風間の元へ来た。自分自身でも変われたと思っていた。しかし、そう簡単には変わることができなかった。結果がこれだ。
夢の声が聞こえた。かなり苦しそうな声だった。正木は振り向いた。
夢が、UMAに捕まっていた。
「夢!」
正木は走ろうとした。しかし、足が止まった。
(僕が行ってどうする?どうせ捕まって終わりだ。……だからと言って、このまま逃げるか?逃げても、いつかは捕まる。……僕はどうすれば……!)
正木は、ある人から言われたことを思い出した。
「あなたは強いわ……!なんてったって私が見込んだ男だもの!」
正木は、聖剣エクスカリバーを手に掛けた。なぜだが、抜ける気がした。正木は、走り出す。と同時に、剣が岩からどんどん抜けていく。
抜けた剣は
「何で!?何でこうが聖剣エクスカリバーを……!?」
正木は、光に包まれる。数秒後、光から出てきた正木は別人だった。錆びだらけだった聖剣エクスカリバーは光のように輝き、正木は光る鎧を身に
「僕の名は……、正木皓だ!」
正木は、夢の元へ駆け寄った。