「まさか、こうがアーサー王……?」
正木が夢の元へ駆け寄る。UMAは、四、五体で襲ってくる。
「さすがにそんな数……!」
正木は、剣を構え、UMAに向かって
「“
流星のような斬撃は、UMAたちを真二つにしていく。
「凄い……!あれが正木皓……!」
正木は、どんどんUMAを倒していく。そして、夢の元へ着く寸前に、氷鬼が現れた。見たことのない氷鬼だった。
「そいつは、“総理大臣暗殺”のときとは格が違うわよ?」
声の元へ振り返ると、入江真緒がいた。
「どこにもいるのね」
夢がツッコんだ。入江はそれを無視して、
「そいつは、東連のときの大氷鬼魔のクローンだけど、強さはそいつの方が上よ!」
大氷鬼魔は、雄叫びをあげた。すると、周辺のガラスは粉々に砕け、辺りは凍り始めた。
「そいつを倒すことはあなたたちには不可能!せいぜいあが……」
「“
遮るように言い放ったその言葉で、大氷鬼魔は真二つになった。
「え……?」
入江は口を開け、呆然としていた。
「こんなもんか?大氷鬼魔。退屈凌ぎになりやしない」
「まさかここまでとは……!」
冷気と共に入江は消えてしまった。
正木は、
「大丈夫!?」
正木は、手を立て
「大丈夫」
と言った。
やがて、町は温度を上げ元に戻った。
「まさか聖剣エクスカリバーをこうが抜くとはね!ビックリしちゃった!」
「僕も驚いちゃった!」
それから夢たちは、すぐに日本に戻りった。日本行きの飛行機を待っているとき、夢の携帯に電話が掛かってきた。
(ん?義正……?どうしたんだろう)
夢は、少しの不安を抱きながら、電話に出た。
「夢……」
微かに震える声に益々不安が募る。
「どうしたの……?」
勇気を出して言った言葉が帰ってくるのに少し間があった。
「茂が……!茂がUMAに殺された……」
夢は、携帯を落とした。それに気付いた正木が夢を心配する。
「大丈夫か?なんかあったのか……?」
「茂が殺された……」
夢は、空港にかかわらず大声で泣き喚いた。
日本に着いた夢は、義正に言われた場所に向かった。
そこには、義正を始め、茂に関わっていた人たちがいた。義正が夢に気付く。
「夢……」
「茂は……!?」
義正は、棺に指を指す。夢は、おぼつかない足取りで棺へ向かう。
そこには、顔が白くなった茂がいた。それを見た瞬間、夢は瞳から涙が溢れ出た。
「……クソっ!仇討ちだ!」
戯介が叫ぶ。
「ダメ!」
夢が戯介を止める。
「どうしてだよ!俺は気が済まねえよ!みんなもそうだろう!?」
「待ってくれ……!」
そこに現れたのは、風間だった。
「風間さん……!」
「誰だよ、夢」
「私は、UMAに詳しい人だよ」
「そのUMAって何なんだよ!」
海人が問いたてた。風間は、ここにいる全ての人に、これまでの出来事を全て話した。ある人は俯き、ある人は泣き出し、ある人は拳を壁に叩きつけた。
「じゃあ俺たち、UMAと戦うことが出来ないのかよ……!」
「だから私に任せて!私に守らせて!」
「夢にばかり迷惑掛けられるかよ……!」
「……もうこれ以上大切な人たちを死なせたくないの……!」
そう言って、夢は待合室を飛び出した。そして、大声で泣き叫んだ。
「憾咲君……!」
振り返ると、そこにいたのは風間だった。
「私はどうすれば良いんですか……?」
「君は、強くなれば良い。強くなって、入江真緒を捕まえよう。良いかい?夢」
夢は、頷いた。袖で涙を拭い立ち上がった。
茂の葬式を済ませた夢は、風間の家へ向かった。
「風間さん!今日は何を!?」
「今日は夢、南極に行く」
「え?」
あまりに突然に言われて、夢は、固まってしまった。