警察本部 零課   作:もののあはれ

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五十 正木皓VS神木炎司

 正木が高橋を斬ったことにより、辺りに氷の寒さではない、寒気を感じた。

 「何を……、何をやっているんだ……?正木君!」

 風間の怒号が響く。

 「何って、見ればわかるじゃないですか!?僕は、あんたの仲間を斬ったんだ!この意味わかりますよね!?」

 「こう。まさかあなたがあっち側だったとはね……」

 夢が怒りと悲しみが混ざった口調で言った。

 「僕も申し訳ないと思ってるんですよ!でもね!風間さんは戦闘の師匠的存在だった。でも、入江さんは僕の命の恩人なんですよ!」

 正木は入江の元へ歩み寄った。

 「ってことは、君は、私達の敵ってことになるね……?」

 風間は、正木の元へと近づいてくる。

 「後は、頼むよ。皓」

 入江はそう言って、去っていった。

 「行かせるかあ!」

 小山が、入江を追いかける。しかし、小山も斬られてしまう。

 「痛ぇ!テメェ正木ィ!」

 「あ?どこ見てんだ?敵はこっちだぞ?」

 「やめて!あなたを傷付けたくない!」

 夢が叫ぶが、正木は聞く耳を持たない。

 「君達、先に行ってなさい。部下の責任は、上司の責任だ……!だから早く!」

 風間は、剣を構えながら言った。

 「でも……!」

 「風間さんのせいじゃねぇよ……!」

 入り口に人影が見えた。

 (この声、とても懐かしく感じるのはなぜ……?)

 その疑問はすぐ解決した。その男は、夢の元へ歩み寄る。その男は顔が光に当たり、顔が見え始める。黒いフードに狐のお面。本当に炎司だった。

 「炎司!」

 夢は炎司に抱きつく。

 「何で今頃なの!?炎司!」

 「言えなかったことがあるんだ……。それより、今見るのは、俺じゃねぇだろ?夢」

 「風間さん!先行ってて下さい!俺が何とかします。夢もだ」

 炎司は持っていた紅い玉を投げた。紅い玉は光だし、そこから、天叢雲剣が出てきた。

 落ちてきた天叢雲剣を持った炎司は天叢雲剣を構えた。

 「後は任せたよ、炎司」

 炎司は頷く。

 風間たちは奥の扉の方へ走りだした。

 「どこ見てるんだあ!」

 「俺だけ見てろよ、正木皓」

 正木は、後ろへ飛んだ。

 「その剣って、あのときですよね……?」

 「ああ、東連のときだな。あのときのお前とは大違いだ」

 「僕は、あなたの力に憧れた……。こうして力比べができるって、良い機会ですね!神木さん!」

 「おお!やろうか!」

 炎司は、炎の鎧を身に(まと)い、正木は、光の鎧を纏った。

 先に仕掛けたのは、正木だった。物凄いスピードで攻撃をしてきた正木を受け止めた炎司は、正木を跳ね返す。

 「なかなかやるな、正木皓」

 「あなたも全然本気じゃないですか!」

 「じゃあそろそろ本気出すか……!」

 炎司の鎧と剣が更に燃え上がった。

 「“風間流、火柱”」

 正木は炎に包まれた。しかし、火柱から光が溢れ出てきた。やがて光は、周り全てを照らした。

 「凄い光だな……」

 「僕も全力であなたを潰す」

 正木は剣先を天高く突き上げ口を大きく開けた。すると、UMAたちが水蒸気になり、正木の口にどんどん入っていった。正木の体は震えだし体から冷気が出てきていた。正木は全てのUMAを飲み込むと、こちらを見て、不気味に笑った。

 炎司は剣を構えた。はずなのに斬られていた。炎司の体から血が噴き出る。炎司はそのまま、倒れてしまった。

 (速ぇ……!俺はこんなとこで死ぬのか……)

 そのとき炎司は夢を見ていた。

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