夢が泣き叫ぶ中、入江はこちらに来ようとしていた。風間は、うずくまっていた。
「皓をこちらに……!」
炎司は立ち上がり、聖剣エクスカリバーを入江に向けた。
「お前が殺したんだろ……?お前にこいつは渡さない」
「あんたじゃ聖剣エクスカリバーは操れない。理由にあんたが持っても光ってないじゃ……?何でなの?」
聖剣エクスカリバーは、光り輝いていた。炎司は、聖剣エクスカリバーを振りかざす。
「“
入江が床を触ると、床が盛り上がり炎司の攻撃を防いだ。そのまま、壁は蛇のように動いていた。
「やっぱり、叢雲鉄でできた基地は丈夫だわぁ……!」
「次で決める……!」
入江は不気味に微笑み、
「調子に乗らないことね!私に勝てると思ってるの……!?」
入江は、手を大きく広げた。すると、手から黄緑色のモヤモヤが壁に伸びていく。
「行かせたUMAたちが殺されたら、嫌だからね。あなたたちを追い出すわ!」
モヤモヤは、壁に伝わり、壁や床がうねうねと動き出す。
「“
壁や床は、人の手のような形が現れた。壁は所々、穴が開いた。
「こいつらを追い出して」
複数の手は、炎司たちを掴んで外へ投げ捨てた。
投げ捨てられた炎司たちは、基地を見る。基地は、うにゃうにゃと動きだし、基地から、大きな足が生えてきていた。基地はゆっくりと動き出す。
炎司たちは、ただ立ち尽くしていた。動こうにも止め方が思い浮かばない。
風間が後ろから話し掛けてきた。
「これは大変だ。止めないと……!」
「でも、炎司でも斬れなかった叢雲鉄でできた基地ですよ!?」
「風間さん…。ちょっと良いですか?」
炎司は、風間に耳打ちをした。
「そんなこと出来るのかい……!?」
炎司は頷く。
「猶予はない、早速やろう……!」
風間は、炎司に少し離れたところに立った。炎司は両手を広げていた。風間は、炎司に攻撃し始めた。
「!?何してるんですか!炎司が死んじゃう!」
「キャハハハ!今頃、仲違い!?そのまま死んじゃえ!」
夢は、風間を止めようとする。しかし、衝撃が強すぎて、近寄れない。
炎司は血を吐き、今にも倒れそうだった。風間は手を止めない。
「もう止めて下さい!炎司が何をしたって言うんですか!」
炎司は遂に、床に膝をつけた。と同時に、風間の手が止んだ。
「もう死にそうじゃない。最後は私が……!」
入江が、炎司に襲い掛かろうとした瞬間だった。炎司の体が赤く燃え上がり、神々しく光り出した。
「なによっ!……これ!」
炎司はゆっくりと立ち上がる。
「ったく……、再生が、出来ないと……、辛いな……!」
炎司は、天叢雲剣と聖剣エクスカリバーを構えた。
「何をする気……?まあ、叢雲鉄には敵わないでしょうね!」
炎司は、飛び上がり、
「“
炎司が出した二つの斬撃は、炎と光を放ち、基地を斬りつけた。あまりの威力に、入江は吹っ飛んでいった。同様に叢雲鉄も、四方八方に飛んでいき、溶けて
「炎司!」
夢は炎司を抱きかかえる。
「夢……!入江真緒は……?」
「倒したよ!きっと!」
「許さない……!」
夢はぞっと鳥肌が立つ。あの衝撃を食らって生きているの……?
「作戦変更よ……!今ここで、こいつらを潰す!UMAァ!」
すると、遠くの空から、UMAが飛んできた。
「嫌な予感がする!私が止める!」
しかし、遅かった。入江の体にどんどんUMAが入っていく。
『こちら小山!風間さん!UMAたちがどっかへ!……?風間さん?』
「こちら風間。ここにいるよ」
入江は、デカくなっていた。とてつもなく。