「なんて、デカさ……だよ。八岐大蛇ぐらい……あんぞ……?」
入江が、右手を振り落とした。氷は砕け、衝撃波に吹っ飛ばされそうになった。
(なんて威力だ……!)
炎司は、入江の腕に着地した。
「ちゃんと……、ケリを……!付けないとな……!」
炎司は剣を構えるが、入江が腕を振って炎司を落とした。
床に叩きつけた炎司は、血を吐き、とても苦しそうだった。
「“風間流、火柱”」
風間がすかさずした火柱にも入江は無傷だった。
「何だと……!?1200度だぞ?溶けないわけ……!」
「私の体は、3000度ぐらいじゃないと溶けないわ……!」
「さ、3000度!?そんなの倒せるわけ……!」
「諦めるのは……!まだ……!早いぜ……!」
炎司は、血を吐き捨て立ち上がっていた。
「持ってくれよ……!体!」
炎司は、天叢雲剣を両手で持ち、目を閉じた。すると炎司の髪の毛が徐々に伸びていく。
「神聖なる神、素戔嗚尊よ……!我に力を……!」
すると炎司の傷口は塞がっていき、体周りが一回り大きくなっていた。
「“
炎司の体は、赤く光り輝き、煙を放っていた。
「我が剣の熟練度は、3000度……!さあ行くぞ!入江!」
炎司は、物凄い勢いで入江の腕を切り落とす。入江は、すぐに再生したが、切り離された腕は、瞬く間に溶けて無くなってしまった。
「厄介ね……!“
入江の吐いた息は、海を凍らせた。入江は、凍らせた海の一部を剥ぎ取り、炎司に投げつける。
「氷山かよ……!」
炎司は、天叢雲剣で氷を斬りつける。氷は、一瞬にして溶ける。入江は、これを数十回繰り返していた。
「そろそろかしら……?」
入江は、不気味に微笑んだ。
「何のことだ……?」
吐血しながらも炎司は、入江に問い掛ける。
「私の目的はもう知っていると思うけど、兄さんを捕まえたことに対しての復讐。それともう一つ……。國崎敏正の復権よ!」
「後者は叶うはずないだろ!」
「もう叶うはずよ……?」
風間の無線から焦った声が聞こえた。
『風間先輩!……國崎敏正他、3名が脱獄した……!能力も戻ってる!』
炎司の目の前に、宇宙のような空間が現れた。次の瞬間、炎司は吹っ飛んだ。
「やっぱり與の“
「そうだね、敏正」
現れたのは、國崎敏正、入江與、郡谷凍斗だった。
「お前たち……!」
風間は、拳を握り締める。
「久しぶりだな、風間……。何年ぶりだ……?」
「國崎……!お前の頭の中でどんだけ殺したか!」
風間は、國崎を斬り掛かる。しかし、刀は郡谷によって受け止められてしまった。
「目指す相手が違うでしょう」
風間は、郡谷と距離を置く。
「なぜ能力が使える!」
國崎は、嘲笑い
「真緒ちゃん、君はやはり天才だな。君は能力を復元できる薬を作ったとは!」
「何だと……?」
「そもそも能力は、能力因子によって形成されている。例えば、空を飛ぶために翼を生やし動かすことができるのは、能力因子が翼を動かしているから。殆どの能力は、根拠はそれだ」
「その能力因子を回復させる……?」
「そうだ……。んー、真緒ちゃん、動きにくそうだね」
國崎は、入江真緒に触れた。すると、入江真緒はボロボロと崩れた。と思ったら、人型に戻っていた。
「“
「さぁ、楽しいショーが始まりそうだ」
國崎は、微笑んだ。