「闘いは、何年ぶりかな……」
國崎は、両手を床につける。氷は、ボロボロに砕け、手のような形になった。
その手は、風間に襲い掛かる。
「“風間流、不知火”」
風間の放った攻撃は、氷の手を溶かし、國崎に命中した。しかし、國崎は腕を分解し、すぐに修復させた。
「バケモンかよ……!」
風間の背後に郡谷が現れた。風間は、振り返ろうとしたが、遅かった。
「“
風間は、吹っ飛ぶ。
「風間さん!」
「お前の復讐心はそんなものか!風間ァ!?」
「……憎い……!憎い憎い憎い憎い憎いィ!!!」
そのとき、彼方の方から剣が飛んできた。その剣は、風間の横に突き刺さる。
「これは……!妖刀 ティーチ……?」
「なぜなの!?剣が人に共鳴したってこと!?」
入江真緒は、驚きを隠せなかった。
「噂で聞いたことがあるが、妖刀 ティーチは人の復讐心に反応すると聞いたが……」
「嘘でしょ!?私の復讐心よりもあいつの方が復讐心が強いってこと!?」
「侮らない方が良いよ、真緒ちゃん。奴の復讐心は、“十七年”分だからね」
(あいつらに勝つ方法はこの剣しかない!すまないな、夜桜……!)
風間は、妖刀 ティーチを握った。すると、風間の体に黒いモヤモヤが
「ぐ……!くっ……!うわあぁぁぁ!!!」
風間は黒いものに包まれた。その禍々しさは、ここにいる者に死をかきたたせた。
やがて、黒いものは消え中から、風間が出て来た。
しかし、風間は以前の風間ではなかった。人の原型は留めておらず、腕や足が歪な形となっていた。
「風間さん……?」
夢は風間に声を掛ける。風間は振り返ったが、その目には白目で、それだけで、もうダメなんだと確信した。
風間は、剣を海に向けた。すると海から物凄いスピードで一隻の船が現れた。その船の帆は破け、船体は穴だらけだった。
その船は、氷をかき分け國崎の元へ寄っていく。國崎は手をかざした。瞬く間に船は砂のように、サラサラと舞っていった。
「まさか、あいつが呼んだのか……!」
入江が振り向こうとした瞬間だった。そのときには、風間は真後ろにおり、思いっ切り入江は地面に叩きつけられていた。その衝撃波に近くにいた人たちも吹っ飛んでいった。
風間の次の標的は、夢になっていた。風間は、夢に向かって斬り掛かる。思わず夢は目を閉じる。しかし、斬られた気配がない。恐る恐る目を開けると、炎司が剣を受け止めていた。
「炎司……!」
「逃げろ、夢……!こいつは風間さんじゃねえ……!早く逃げろ!」
夢は、遠くへ逃げていく。
「どうしたんですか風間さん、こんなのに呑まれちゃったんですか……?」
風間は、ピクリとも反応しない。炎司は風間の剣を振り払い、距離を置く。
「君の復讐心は凄いな。私も全力でいかせて貰う。凍斗、與」
郡谷と入江は、何だろうと思い國崎に近づく。二人の頬に國崎の手が触れた。
次の瞬間、二人を含め三人の体は飛び散った。國崎の体は歪に大きくなっていく。
「マジかこいつ……!仲間を分解して、融合させやがった……!」
國崎に体には、二本の腕と共に、四本の腕が付いていた。
「さあ、始めようか」
「お兄ちゃんをどうしたの!?」
「安心しなさい。死んではいない。ただもう原型に戻すことはできないよ」
「約束が違うじゃない!」
「約束……?何のことかね……?」
「許さない!國崎ィ!」
入江真緒は手を巨大な氷の手に変え、襲い掛かる。
「君も良い能力なんだけどね……。今の私には、いらない」
そう言って入江は、ボロボロ皮膚が砕けていき、崩れていった。