「なあ皆、こんなときだけど、乾杯しないか?」
海人が皆に問い掛けた。
「今か……?」
佐助が困ったような顔をした。
「こんなときだからだろ?」
横から、炎司が言った。
「別に良いだろ?何だかんだ、久しぶりに集まったんだし……。頼めるか?海人」
海人は頷いた。
三分後、海人は、人数分のコップに酒を入れて運んできた。海人が全員に渡すと、炎司が挨拶をした。
「えー……、色んなことがあったな!海人は科学者、戯介はサラリーマン、弁慶は動物保護団体員に、佐助は極道の道に……。まあ色々あったけど、集まれて良かった!ってことで乾杯!」
カンッっと、気持ちの良い音と共に炎司たちは酒を一気に飲んだ。
「……なんか不味くないか?」
海人は、頭を掻きながら、
「悪ぃ、薬入れちまった!」
「はぁぁぁ!!??」
ふと炎司は気付いた。体の中から湧いてくる力の存在に。
「“戻った”んだな……?」
「うおぉ!
佐助の右手が羽になっており、驚いていた。
「これでベストロンに対抗できる……!」
「まだ、戻りたてだかんな……。慣れが必要だし、五年前以上に力を上げなければベストロンに勝てない。とりあえず、僕の研究所へ来てくれ」
そう言って海人は、車に乗るように促した。
車に乗ってから約10分後。
海人の運転する、と言っても自動運転の車は一般道を走っていた。
すると、近くのビルが急に爆発した。
「何だ急に!」
炎司は、空を見渡す。そこには、複数体のベストロンがいた。
「海人!あれ何のビルだ?」
「あれは、ベストロンに対抗するための武器を作っているビルだ!」
「……あんなデカいビル、そりゃ狙われるわ!」
炎司はそう言いながら、車のドアを開けた。
「炎司!何する気だよ!?」
「肩慣らし!」
そう言って、炎司は道路に飛び出した。炎を巧みに使って、炎司は空を飛んだ。
「あいつ、空飛べるのかよ……」
佐助が唖然としていた。
ベストロンは、炎司に気付いたらしく、こちらに腕に搭載されたキャノン砲を撃ってきた。炎司は、それを物凄い勢いで避けていく。そして、蹴りを一発一体に入れた。
しかし、ベストロンは微動だにしなかった。
(硬ぇな……!)
ベストロンは、アームハンマーを炎司に入れた。物凄い勢いで落ちていく炎司は、地面ギリギリに止まった。
「強いな……!」
すると、後ろの方から海人が何かを投げてきた。
「風間さんから預かってきた!使え!炎司!」
炎司が受け取ったのは、
「ありがとう!海人!」
炎司は、すぐさま気を
(この感じ!懐かしいな……)
ベストロンは炎司に向かって、襲い掛かる。
「日ノ型“
閃光のような攻撃は、一瞬にしてベストロンを真二つにした。
「すげぇ……」
「やはり変わらんな、炎司は」
しかし、炎司はまだいた複数のベストロンにキャノン砲に撃たれてしまう。炎司は、ギリギリで避けるが、一つが右腕を擦ってしまった。
(クソっ!やっぱ、回復出来ねーや、能力因子は戻んねーのか)
すかさず海人の水の腕が炎司に伸びる。海人は、炎司の体を持つと、ベストロンに離れていく。
「放せ!海人!」
「駄目だ炎司!これで分かっただろ!?僕たちは、まだまだベストロンに及ばないんだ!」
「やっぱり、あいつらを召集した方が良いのかな……」
炎司は、こうなることが想像していた。
徒陰の召集を、各地に潜む柱の招集。
「あの“濃い奴ら”を集めるのか……」
炎司は溜め息をついていた。