炎司たちは、研究所の地下に向かった。
そこは、全面真っ白で、とても広かった。
「ここで何をするんだ……?」
アンダーアーマーを着た炎司が海人に言った。
「その部屋は、一万平方メートルあるから、そこでどんなことをしてもいいから、現れたものをどんどん倒してくれ」
「おう、分かった」
数秒後、真っ白だった空間が暗くなり、炎司は思わず目を閉じた。気付くと水の流れる音が聞こえた。炎司はゆっくりと目を開けた。
そこには、今まで無かった草原に木々が生い茂っていた。
「海人、ここは……?」
「僕は、ある研究で、物に能力を組みことに成功したんだ。そこで生まれたのは、この“形成”を組み込んだ床や壁だ」
(スゲぇな海人は……!)
そこに現れたのは、ベストロンだった。炎司は、ベストロンの攻撃を避けながら、
「こいつらは!?」
「そいつらは、壁のもう一つの能力“量産”。これはベストロンのクローンだ。攻撃はするが、僕らは死にはしない」
「なるほど……!」
炎司は、ベストロンの顔を炎を
「こんなもんかよ……?」
すると、四方八方から、ベストロンが湧いてきた。炎司は、ここで左腕が全く動かないことの気がついた。
「ちっと本気出すか……!」
炎司は、左腕の義手を外し、投げ捨てた。
「起きてるか……?行くぞ!」
炎司は、胸に手を当てた。
「神聖なる神、
すると、炎司の体が急に炎を放ち、神々しく輝いた。やがて輝きが弱まると、そこには、赤い和服に黒い線が入り、耳が立ち、九尾の尾を持ち、束ねていた髪は更に伸びてなびいていた。
「皆に見せるのこれが初めてだったよな……?“神武炎装化”と、俺の炎を合わせた技、“
ベストロンは、炎司の発する熱で、溶けてしまった。
「凄いな、炎司……!」
部屋は、以前の真っ白い部屋に戻ると、扉から海人が入ってきた。と同時に炎司は、倒れてしまった。
「ハァ、ハァ……。やっぱり、出来たては持続しないな……」
「いつから、こんな技を……?」
「つい最近でよ……、かなりの集中力が必要で、数十秒しか
「だったら、この力を重点的に伸ばそう!それと、義手の改造も」
「あぁ……」
炎司たちが話しているところに、誰かが入ってきた。
「貴方は……!?」
炎司は、急にかしこまってしまった。
「お久しぶりです。堀田先生!」
五年前の姿と
「お元気そうですね……!」
「君のことは、色んな人から聞いてるからね……、まだ体力はある?」
「このかすり傷だったら、残りの体力で回復できそうです」
「じゃあ、見せて」
炎司は、右腕を堀田に見せた。堀田は、炎司の右腕に手をかざす。眩い光と共に、炎司のかすり傷は、癒えてゆく。
「……ありがとうございます」
海人の無線から、二人の男女の声が聞こえた。
「ダーリンの闘う姿見たら、私も闘いたくなっちゃった!」
「ぉう!俺も闘わせろ!」
「……。だったら、二人で入ってくれ……」
するとすぐに、二人は出てきた。