炎司たちはヘリでビルに向かった。ビルに着いた頃には、
「いたぞ!五、六体程いるぞ!ゼウスはいない!」
「ここは、俺らに行かせてくれ」
そう言ったのは、戯介だった。
「俺も!」
「僕も行かせてくれ」
そう言ったのは、佐助と弁慶だった。
「さっきから、みんなが闘っているところを見て、
そう言って、ヘリから、戯介は飛び出した。それに続いて、佐助と弁慶が飛び降りる。
「大丈夫かな……?」
炎司は、三人を見て心配そうに言った。
「大丈夫だろう、あいつらは強いし」
「だな」
佐助は腕を翼に変え、戯介と弁慶は觔斗雲に乗って、ベストロンの元へ向かった。
「伸びろ!如意棒!」
耳元から出した
「弁慶、援護頼む」
「うん」
ベストロンは、觔斗雲目掛けてキャノン砲を放つ。戯介らは華麗に避ける。
「如意棒柔軟硬化“神《しん》・猿神乱舞《えんじんらんぶ》”」
如意棒は、四、五メートル程に伸びて、ベストロンたちを叩きつける。ベストロンは、地面に叩きつけられて火花を散らしながら、動かなくなった。
戯介の背後に、ベストロンが忍び寄り、戯介は、殴られてしまう。
「戯介!よくも、戯介を!」
弁慶は、気を溜める。
「“
ベストロンは、何者かに殴られた。
「この技は、僕が血を見るときに発動できる技で、危害を加えた者に倍で反撃する技だ!」
ベストロンは、吹っ飛んでいった。
戯介は空を飛び、多くのベストロンを引き連れて、飛んでいた。やがて、佐助は上空に飛び立ち、物凄い勢いで滑空した。
「重力舐めるなよ!“
あまりの風圧に、ベストロン対たちは吹っ飛び、その中の一体が地面に強く叩きつけられた。
「みんな強いけど、技にゴリ押し感があるな……。洗練すれば、威力は飛躍するぞ、これは」
すると、操縦士が
「一マイル先に謎の飛行物体を確認。物凄い勢いでこちらに接近中!」
すると、佐助が急に吹っ飛んだ。
「あいつはまさか……!ゼウス!?」
「よくも人間、我の仲間を殺したな……!」
「逃げろ!みんな!」
ゼウスの上には、大きな雷雲が出来ていた。
「我に勝てると思うなよ……?」
ゼウスは、腕を高く上げた。
「“
大きな雷が三人を襲う。三人は、口から煙を出している。
「助けに行かないと!」
しかし、海人が止めた。
「危険すぎる!炎司よせ!」
「僕たちは……!大丈夫だよ……!」
そう言ったのは、弁慶だった。
「僕たちが……、受けた痛みを……!お前に!“
ゼウスは、雷を受ける。しかし、ゼウスは平然としていた。
「何だと……!?三人分だぞ……!?」
ゼウスは、更に自身が受けた雷を溜めだし、先程とは桁違いの雷を起こし始めた。
「逃げろ!みんな!」
しかし、三人は、ピクリとも動かない。
「ヤバい!」
ゼウスは、雷を三人に落とそうとしたときだった。ゼウスに幽霊船が突っ込んだ。
「あの幽霊船って……!」
そこにいたのは、
「私が奴の注意を引く!その内に逃げろ!」
炎司らは、三人をヘリに乗せた。
「風間さんも逃げて!」
「私はここで食い止める!だから逃げろ!」
ヘリは、ゼウスに背を向けて、飛び出す。
「貴様は、私が止める!」
そのとき、今日で一番大きな雷が鳴った。