警察本部 零課   作:もののあはれ

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六十九 風柱VSゼウス

 ゼウスを吹っ飛ばした柱の、服部佐助。

 佐助もまた、瞬殺でゼウスを倒した。

 「貴様は、以前我に負けた者ではないか。また負けに来たか?」

 「寝言は寝て言え……、あー、そもそもロボットは、夢を見ないかぁ!」

 「殺す」

 ゼウスはキャノン砲を打つ。が佐助は、消えた。

 「消えただと?」

 「消えたんじゃない、避けたんだ」

 ゼウスの後ろに佐助がいた。

 「俺らはな、めっちゃ特訓したんだよ!」

 「速さだったら、我に敵う者などいない!」

 すると、背中から黒いボディが現れる。

 「良いね!そうでもして貰わないと、楽しめない!」

 ゼウスの体は、全身が黒くなった。

 「我に追いついてみよ」

 ゼウスは、四方八方に跳び回る。佐助はただ見ているだけであった。

 「遅いし無意味」

 ゼウスは、背後を襲う。しかし攻撃を受けたのは、ゼウスだった。黒いボディが凹んでいた。

 「良い速さだったんだけどなぁ……。もう飽きたわ、とっとと終わらせてやるよ」

 佐助は自身を鳶に変えていく。

 「“神鳥化(グリフォン)”」

 佐助の体は、白や金色(こんじき)に変わっていく。翼は二倍に、体も一回り大きくなっていく。

 「過去に無いデータ……。なんだその姿は?」

 「俺らは、絶え間ない特訓の元、能力の覚醒をしたんだ。俺は、“神鳥化(グリフォン)”は、元々あった鳶のスピードと力を上げることで、唯一無二のスピードを手に入れた」

 佐助は、翼を広げ、構えながら言った。

 「良いか?ゼウスくん。君の速度は、マッハ二程度だが、このときの俺は、マッハ十だ。この意味分かるな?」

 ゼウスは、感じたことも無い何かによって、逃げ出してしまう。

 「“花鳥風月(かちょうふうげつ)”」

 佐助は、ゼウス目掛けて飛び立つ。余りのスピードで、佐助の体が赤く燃え上がる。佐助はそのまま、空中のゼウスを貫く。ゼウスは地面に叩きつけられた。

 佐助は、勢いを弱めて目に留まった戯介の元へ向かった。

 「おお!佐助!……どうだった?」

 「……余裕だったよ」

 「まさかここまで強くなれるとはな!」

 「そうだな、それより弁慶が心配だ……」

 「確かに、ゼウスは何かを殺しても、意味ないからな、まぁ、大丈夫だろ」

 「だな」

 佐助たちが話していると、目の前のゼウスが落ちてきた。

 「怪我無いか!?悪ぃ」

 やって来たのは、海人だった。

 「これ、海人がやったのか?」

 「ああ。流動体だった昔の感覚が今でも残ってるよ……。それより、思って以上にゼウスは厄介だ。ゼウスはどうやら、バックデータを、国外へ放出している。日本は救えても、世界が危ない」

 「炎司に報告だな」

 そう言って、三人は炎司の元へ向かった。

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