一方その頃、弁慶がゼウスと決着をつけようとしていた。
「お前の能力は、“
「僕らは特訓したんだ。海人から教えて貰った“覚醒”だって僕は遂げたんだ」
「そんなことをしても我に敵う訳が無い」
そう言ってゼウスは、キャノン砲を打つ。
「僕は、七匹の獣と契約した……」
弁慶は手をかざす。
「“|怠惰の罪(ベアーシン)”」
弁慶の目の前の現れたのは、熊だった。熊は、攻撃を受け止め、ゼウスに投げ返す。ゼウスは避ける。
「なんだそいつは?」
「僕が契約した“
「能力検知。測定不能。直ちに排除する」
するとゼウスの背中から黒いボディが現れる。黒くなったゼウスは、手を天に掲げる。すると、瞬く間に雷雲が発生し雷が至る所に落ちていく。気付くと、弁慶の真上にとても大きな雷雲が発生していた。
「焦げ死ね」
ゼウスが手を振りかざす。すると弁慶に雷が落ちる。余りの大きさに周りを飛んでいた鳥は、放電し煙を吐きながら、燃え落ちていく。
それが弁慶に落ちようとしていた。
「“
そこに現れたのは、大きな雷に相当する豚だった。豚は、口を大きく開け雷を飲み込んだ。
「なんだと?」
「ありがとうねー」
『おう、またいつでも呼べやい』
そう言って豚は消えていった。
「決着をつけよう」
弁慶は、手を合わした。
「“
弁慶の体は、赤く燃え上がる。弁慶の右腕には竜の模様が、左の腕には獅子の模様が黒く彫られていく。
「湧き上がってくるよ、怒りや慢心が……!」
弁慶は、髪をかき上げる。
「償え。今までしてきたことを、謝れ」
弁慶の足の周りがグツグツと煮えたぎっていた。
「排除する!」
ゼウスは、拳を数秒で数百発弁慶に当てる。しかし、弁慶はビクともしない。それどころか、ゼウスの手が熱で溶けていた。
「なんだと?この叢雲鉄が?」
「さぁ、選べ。命を乞うか、死を選ぶか……」
「わからない、死とは何なんだ!」
ゼウスは、弁慶に問う。
「それだよゼウス。死とは……、恐怖だ」
ゼウスは、体を振るわせ、やがて溶けていった。
「ありがとうねー、竜さん、獅子さん」
『おう。結局気迫だけで終わったな。動きたいぜ』
そう言いながら、竜たちは消えていった。