警察本部 零課   作:もののあはれ

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七十 雷柱VSゼウス

 一方その頃、弁慶がゼウスと決着をつけようとしていた。

 「お前の能力は、“麒麟(きりん)”は我らには敵わないはずだぞ?」

 「僕らは特訓したんだ。海人から教えて貰った“覚醒”だって僕は遂げたんだ」

 「そんなことをしても我に敵う訳が無い」

 そう言ってゼウスは、キャノン砲を打つ。

 「僕は、七匹の獣と契約した……」

 弁慶は手をかざす。

 「“|怠惰の罪(ベアーシン)”」

 弁慶の目の前の現れたのは、熊だった。熊は、攻撃を受け止め、ゼウスに投げ返す。ゼウスは避ける。

 「なんだそいつは?」

 「僕が契約した“憤怒の罪(ドラゴンシン)”、“嫉妬の罪(サーペントシン)”、“|強欲の罪(フォックスシン)”、“怠惰の罪(ベアーシン)”、“色欲の罪(ゴートシン)”、“暴食の罪(ピッグシン)”、“傲慢の罪(ライオンシン)”と契約したんだ。契約内容は、呪縛解放の代わりに僕と共闘するって契約した」

 「能力検知。測定不能。直ちに排除する」

 するとゼウスの背中から黒いボディが現れる。黒くなったゼウスは、手を天に掲げる。すると、瞬く間に雷雲が発生し雷が至る所に落ちていく。気付くと、弁慶の真上にとても大きな雷雲が発生していた。

 「焦げ死ね」

 ゼウスが手を振りかざす。すると弁慶に雷が落ちる。余りの大きさに周りを飛んでいた鳥は、放電し煙を吐きながら、燃え落ちていく。

 それが弁慶に落ちようとしていた。

 「“暴食の罪(ピッグシン)”」

 そこに現れたのは、大きな雷に相当する豚だった。豚は、口を大きく開け雷を飲み込んだ。

 「なんだと?」

 「ありがとうねー」

 『おう、またいつでも呼べやい』

 そう言って豚は消えていった。

 「決着をつけよう」

 弁慶は、手を合わした。

 「“合技(ごうぎ) 憤傲(ふんごう)”」

 弁慶の体は、赤く燃え上がる。弁慶の右腕には竜の模様が、左の腕には獅子の模様が黒く彫られていく。

 「湧き上がってくるよ、怒りや慢心が……!」

 弁慶は、髪をかき上げる。

 「償え。今までしてきたことを、謝れ」

 弁慶の足の周りがグツグツと煮えたぎっていた。

 「排除する!」

 ゼウスは、拳を数秒で数百発弁慶に当てる。しかし、弁慶はビクともしない。それどころか、ゼウスの手が熱で溶けていた。

 「なんだと?この叢雲鉄が?」

 「さぁ、選べ。命を乞うか、死を選ぶか……」

 「わからない、死とは何なんだ!」

 ゼウスは、弁慶に問う。

 「それだよゼウス。死とは……、恐怖だ」

 ゼウスは、体を振るわせ、やがて溶けていった。

 「ありがとうねー、竜さん、獅子さん」

 『おう。結局気迫だけで終わったな。動きたいぜ』

 そう言いながら、竜たちは消えていった。

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