「みんなに頼みたいことがある。俺が、気を溜めているときは、少しの身動きがとれない。だから、溜まるまで、コイツを食い止めてくれ」
みんなは頷く。
「行くぞ!」
戯介が、叫んだ。
「無駄だ」
そう言って、ゼウスは、四本の腕で襲う。
「炎司を護れ!觔斗雲!」
觔斗雲は、ゼウスの拳を受け止める。もう一つの拳が襲い掛かる。
「“
弁慶が召喚した豚によって、拳が食べられる。また、もう一つの拳が襲い掛かる。
「手再現!“シャコガイ”!」
手がシャコガイになった崚八は、拳を受け止める。
「合技!“海風の逆鱗”」
もう一つの拳を、佐助と愛衣が受け止める。
「舐められたものだな」
全員が受け止めていた。拳は呆気なく破られる。柱全員が吹っ飛ぶ。
「炎司に近寄るな!」
しかし、拳は聞く耳を持たず、炎司の方に飛んで来る。
夢は、頭を押さえ立ち止まる。
『お願い!私の弟を助けてあげて!』
「誰なの!」
夢は叫んだ。
『私は、
「私には無理よ!」
『思い出して!あの“異形の人間”を倒したときのことを!』
「異形の人間……?もしかして、國崎敏正のこと!?ってことは、あのときのあの出来事は、貴女のお陰なの……?」
夢は、あのときを思い出す。
大きな扇を仰いだときに、國崎敏正は、分裂したことを。
「もしかして、ゼウスにも出来るの?」
『わからない……。けど、助けるのはそれしか無い!お願い!』
夢は、胸に手を当て頷いた。
「こちらこそ、お願い!」
すると、夢は光に包まれる。そして以前の様に、
そこで気付く。炎司が危ないことを。
「
夢は、扇を仰ぐ。起きた風は、腕に当たると死んだように、地面に落ちていく。
「“
「貴様!」
「
ゼウスは、能力を駆使して四本の腕を一本の腕に変えた。
「まずは、お前からだ!」
「“
光の壁がゼウスの攻撃を止める。
(私、強い!いける!もしかしたら、いける!私コイツに勝てる!)
夢は、扇を構える。ゼウスは、再び腕を四本に戻し襲い掛かる。
夢は、扇を振りかざそうとした。が、それが出来なかった。扇は消えて、着物姿もいつもの警察の制服に戻っていく。
「時間、制限……?」
夢は、
「“日ノ型 奥義
炎司の天叢雲剣を振りかざすと同時に、周りが暗くなり静かになる。天叢雲剣は、燃え上がり、暗闇の中に光り輝く雷の様に光り輝いた天叢雲剣は、ゼウスに直撃する。
ゼウスは、金属片を落としていき、燃え出す。
「神木……!炎司ィィィ!」
ゼウスは、腕を伸ばす。が、ゼウスは、力尽きた。
「風間さんの仇……!」
炎司は、しばらくその場に立ち止まった。