ロシアとオーディンの戦いは、トムの能力の進化によって幕を閉じた。
翌日、炎司たちは、又もや國崎義正に呼ばれる。
「また、ベストロンか……?」
「あぁ……。次は、フランスから応援要請というか、大火事がフランスで起きている。エジプトにも、ベストロンの反応を確認しているが、未だ動き無し、だそうだ。いけるか?皆」
「まあ、総理大臣の頼みは断れねえよな!」
炎司は、微笑む。
「ありがとう!炎司。フランスにも特別なベストロンがいてな……。名前は、“プロメテウス”。火を司る神の名が使われている。こちらで分かっているのは、能力“
「“
電話を切った夢たちは、早速フランスに行く準備をしたのであった。
『まさか、オーディンまでもがやられるとは……』
画面の向こうから、ゴロゴロと雷が鳴っていた。
『私達は、Eternalを舐めていたようですね……』
深くフードを被ったその女性は、頭を抱えていた。
「でも、俺がいますよ」
そこに現れたのは、通常のベストロンよりも一回り大きなベストロン、プロメテウスだった。
「こうして先生が、俺をメンテナンスしてくれるから、ここまで大きくなったんですよ!大型二足歩行を完成させたのは、偉大ですよ!だから俺に
『分かりました。行ってきなさい、プロメテウス』
そう言って、画面は暗くなった。
炎司たちは、フランスに着くと早速大統領のいるブルボン宮殿に向かった。
炎司たちは、大統領室に入ると大統領が歓迎してくれた。
「こんにちは、大統領!」
「Salut!J'ai entendu tes rumeurs!」
「……はい?」
「あ、ごめんごめん。フランス語だったな」
そう言って海人は、翻訳機を皆に渡した。
「おいおい、お約束みたいになってんじゃんか」
そう言って炎司たちは、耳に翻訳機をはめた。
「いやいや、急に呼び出して済まないね。是非Eternalに協力して欲しくって」
「今の状況はどうなんですか?」
「火事が起こる場所はだいたい決まっていてね。こちらに近付くように火事が起きている。そう仮説を立てているよ」
「そうですか……。ちなみに被害件数は?」
「一万を越えてね、こちらとしては痺れを切らしていたところだったんだ。そんなときにこの動画が送られてきて……」
そう言って大統領が見せたのは、とあるビデオだった。
『やあ、愚かな人間共。俺がプロメテウスだ。明日、いやこれを送るのが明日だから今日か、今日、お前らの国の原子力発電所を破壊する。せいぜい足掻いてみろ』
「大統領!これ!」
「ああ、完璧な脅迫だ……。頼む!こいつらを倒してくれ!私達の国ではどうにも出来ない!」
「もちろ……」
炎司がそう言いかけたときだった。いきなり大統領室のドアが開いた。
「大統領!とある一角の原子力発電所がベストロンによって破壊されました!」
「何だと!」
炎司たちは、有無言わずに急いでそこに向かった。