炎司たちがそこに向かうと、そこは火の海だった。
「ヤバい。まだ内部までは火は行ってないようだけど、もう少しで内部に引火する!」
そこに飛び出たのは、愛衣だった。
「“
愛衣がそう言うと、遠くの方から穏やかな波がやって来る。
「海人!後はお願い!私は、呼ぶだけで操れないから!」
「おっけ」
海人は、水に変えた腕を伸ばし、愛衣が呼んだ波に手を突っ込む。するとその波は、生きているかの様に動き出す。その水は、原子力発電所を包み、火を消した。
「ありがとう!Eternal!」
「礼を言うのはまだ早いですよ。奴らは今も原子力発電所の近くに身を潜めているかも知れない。そこで、海人!愛衣!お前たちが
海人らは、首を傾げる。
「海人と愛衣の超音波で、プロメテウスを……」
そう言おうとした瞬間だった。
「“
そう聞こえた瞬間、炎司が炎に包まれる。
「炎司!」
「俺は大丈夫だ!」
「ハッハッハッ!これで俺のエネルギー源が確保できた」
「お前は……!プロメテウス!」
「そうだ!早速だが、今からゲームをしよう!」
プロメテウスは、指をパチンと鳴らすと、ものの数秒でベストロンが数え切れない程表れた。
「今からこいつらを倒せ。全滅させれば、お前らのボスは解放してやる。さあ!
物凄い数のベストロンがEternalを襲う。
一方その頃。火達磨の中、炎司は、神経を研ぎ澄ませていた。
「お前が神木炎司だな?」
背後の気配を察知した炎司は振り返る。そこには、炎を
「ここから出せ」
「まあまあそう焦るな、なあ、これからゲームをしよう」
「ゲーム……?」
「そうだ!ルールは簡単。お前はここから出れば良い。どんな技を使ってもな」
「俺が出れれば?」
「お前に俺を
「……分かった」
そう言って、炎司は構えた。
(ハッハッハッ!まんまと引っ掛かりやがったぜ!この俺が作った“火達磨”は、炎を吸収し対象の物に力を与える。力を与えるのは、Eternalのところにいるベストロン!
それ則ち、仲間同士の殺し合いとなる!面白ェ!)
Eternalは、どんどんベストロンを倒していく。
崚八は、蛸足でベストロンを絞めていく。しかし、さっきまで容易に絞め潰せていたベストロンは、簡単に蛸足を引き千切ってしまう。
「こいつら、何だか強くなってないか!?」
崚八が叫ぶ。
「おそらく、プロメテウスの能力だろう!でも、何だか違和感を感じる!」
(せいぜい足掻いていろ!)
しかし、Eternalの猛進は止まらなかった。
「な、何故だ!明らかにベストロンは、強化されているはずだぞ!?」
「……そういうことか!この炎は、俺の炎を吸収するんだな?どうせ殺し合いをさせたいだけだろ?あいつらを舐めるなよ?」
プロメテウスは外を見ると、ベストロンは
「残り一体だな……!」
突然、その一体の様子が変わった。
「僕の仮説が正しければ、こいつらは炎司の炎によって強化されている。つまり、こいつに炎司の炎全てが送られているってことか?」
(正解だ!こいつはもうただのベストロンではない!神木炎司同様の力を得たベストロンだ!)
「……馬鹿だな、耐えられるわけ無いだろうに、炎司を舐めるなよ」
ベストロンは、体から炎を上げながら、溶けてしまった。
「まさかここまでとは……!よし、俺に全部吸収させろや!」
プロメテウスは、炎司の首を掴んだ。プロメテウスの手は赤くなると、炎司から熱を吸収し始めた。
(ヤバい!このままじゃ、全部吸われちまう!……こうなったら一か八か!)
炎司は、全身から大量の炎を上げた。その勢いにプロメテウスは宙に吹っ飛ばされてしまう。その拍子に“火達磨”は、プロメテウスによって破壊され、プロメテウスは外へ放り出された。
「ぐ……はっ!こりゃあぁ、スゲぇ力だ!力が
プロメテウスは、一回りも二回りも大きくなっていた。
「ここは俺がやる……!」
そう言って現れたのは、関根崚八だった。