「ここは俺がやる……!」
崚八は、そう言いながらプロメテウスの前に立つ。
「お前は、関根崚八だったな……?お前の能力“魚介類”如きでこの俺を倒せるかな?」
プロメテウスは、不気味に笑う。プロメテウスは、大きな拳を振り上げた。崚八は構える。
「潰れて燃え尽きろ!」
崚八は、拳を“アサリ”で受け止めた。
「そのアサリ、硬いな!」
「俺の能力の覚醒は、魚介類の特徴強化に、同時発動、サイズ可変。あらゆる能力において今日という今日まで強化を積み重ねてきた。俺のアサリは今はダイヤモンドレベルだぜ?」
「今の俺だったら、ダイヤモンドだって砕いてやるぜ!」
プロメテウスは、物凄い勢いで拳が崚八を襲う。しかし、潰れていたのは、プロメテウスの拳だった。
「再現“シャコ”“
「強いし硬い!でも、その蟹、蒸し焼きになってんじゃねぇか?」
崚八の拳は火傷を負ったように真っ赤になっていた。周りは蟹を蒸したときに発する特有の香りが舞っていた。炎司たちは、よだれを垂らしている。
「よだれを垂らすな!後で食わしてやるから!」
「話は済んだか?」
プロメテウスは、そう言いながら一軒家程の大きさの火の玉を崚八に投げつける。しかし、それも崚八は受け止める。
「再現“
「クソッ!
(プロメテウスの能力は、吸収した炎を放出すること。自身の強化に用いることが出来るのは、“
「俺が吸収した炎を全部出させようとしているな?だったら今やってやるよ!」
プロメテウスは、天に手を掲げた。そこから、小さな火の玉が現れた。やがて、その火の玉は太陽の様に巨大になった。その代わり、プロメテウスは、元の大きさに戻っていた。
「これが俺の限界だ……!これを受けきれるかな……?」
プロメテウスの腕が溶け始めていた。崚八は、腰を落とし構えた。
「“
プロメテウスは、太陽の様に巨大な火の玉を崚八目掛けて投げ付ける。
(思い出せ!今までやって来たことを!あの九ヶ月で俺の能力は覚醒した!)
崚八は、腕を大きな蛸足に変えた。
(まずは、腕を筋肉の塊、蛸に!)
腕から赤い甲羅が現れる。
(ロブスター、タカアシガニ、ズワイガニ……。あらゆる甲羅を!)
拳を後ろに構えた。
(関節を、時速80キロの速さと、720トンの重さの拳を兼ね備えたシャコを!)
「“
崚八の放った一発で、プロメテウスの火の玉は、遙か上空に飛んでいき、空で爆発した。
「何……!だと……?」
「右ストレートォォォ!!」
崚八の右拳が、プロメテウスの顔に直撃する。プロメテウスの顔は吹っ飛び、余りの衝撃に体までもが吹っ飛ぶ。プロメテウスは、上空で爆発した。
それはまるで、花火の様だった。