ヘタ鬼~大切なものを守るために~   作:愛澄

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三話

集合場所に日本と一緒に行った千帆が最初にみたものは

 

「イギリス~!!本物?本物だよねっ!?」

 

「な、何言ってんだよお前っ!い、いい加減離れろよ!」

 

イギリスに抱きついてスリスリしている凪紗だった。イギリスがものすごく困っている。

 

が、何故かちょっと嬉しそうだ。

 

「何やってんのよ凪紗・・・!」

 

千帆は日本と別れ、興奮している凪紗の所まで走っていき、チョップをかました

 

「ふにゃっ!チョップしたのd・・・あ、ちーちゃん。」

 

「うん。あたしだよ?とりあえず、ちょっと聞きたいことがあるからあっち行こうか?」

 

「あ。はい・・・・」

 

鬼のような顔をした千帆に手を捕まれながら人気のない場所に行こうとしていたとき、

二人をこの場所に連れてきた男の声が二人の頭に直接聞こえてきた。

 

《千帆と合流できたんだな。》

 

〈神聖ローマ!もう大丈夫なの?(助かったぁ~!)〉

 

《ああ。何とか少し回復した。》

 

「え?しんsモがっ「シーっ!口に出さないで。みんなにバレる」・・・分かった。」

 

〈神聖ローマ?どこに居るの?〉

 

千帆は辺りを見回すが、神聖ローマの姿はどこにも無い。

 

《その空間に俺は居ない。館の空間に細工をしていてな、そこで二人の様子を見ているんだ。》

 

〈へ~…〉

 

〈とりあえず、あたし達はどう動けばいい?〉

 

《そうだな・・・今二人に色々とデータを送る。》

 

〈何のデータ?〉

 

《すぐわかる。》

 

神聖ローマがそういった瞬間、二人の脳に色々な情報が送られてきた。

 

〈これ・・・〉

 

《俺に流れてきた映像。館での出来事だ。》

 

〈ドイツの館での記憶が全て神聖ローマに流れてるんだよね?〉

 

「ヤバ・・・気持ち悪い・・・何よこれ・・・」

 

ほんの少し見ただけで吐き気がして頭が痛くなるほどの惨劇。こんなの・・・耐えられるわけが無い

 

《この惨劇をイタリアはずっと繰り返してる。今回でアイツらが館に行くのは50回目だ。

もう一つのデータは・・・武器や能力(スキル)のデータだ。

何か好きな花の名を口に出して唱えてみてくれ。

そうすればデータがお前たちの目の前に出現すると思うから。》

 

〈好きな花・・・〉

 

「桜」

 

「スミレ」

 

二人が花の名を言うと、二人の目の前、空中に武器と能力のデータが出てきた。どうやらタッチパネルのようになっているらしくスキルや武器の名前触れると詳しい説明がでてくる仕組みらしい。

 

〈えぇと・・・火・水・風・時間・土・鉄・電気とかを操れる能力(スキル)か・・・多いね~・・・〉

 

〈武器は・・・知ってるのがちらほら・・・〉

 

《何個まで、というのは無いからな。一応武器も能力(スキル)も一万個ほど用意した。途中で違うものに変えることもできる。》

 

〈治癒の能力(スキル)と攻撃系の能力(スキル)、防御系の能力(スキル)は必要だよね・・・・・・・〉

 

二人は必要な能力(スキル)と武器を選んでいった

 

 

~イギリスside~

 

「凪紗ちゃんと千帆ちゃん何やってるのかな?お兄さん心配。」

 

「凪紗と千帆がおかしくなったんだぞ!」

 

ワイン野郎とアメリカが凪紗と千帆の事を少し心配している。

アメリカはハンバーガー食いながらだから本当に心配してるのかは知らないけどな。

あいつ等・・・本当に何やってるんだ?まさか、本当に頭がイカレたか?

 

「(…いや違う。かすかに魔力を感じた。あれは魔術だ、しかも強力な。けど、あいつ等は魔術を使えないはず……)」

 

「ヴェー。ドイツー館ってどんな所だろうね~」

 

「さあな。俺はそんなもの行くよりも家で休んでいたいのだが・・・」

 

「ケセセっ!そんな事言わずに楽しもうぜヴェスト!帰りにヴルスト奢ってやるから!」

 

「それは有り難いな。兄さん、約束だぞ?」

 

「(もしかして、誰かがあいつ等とテレパシーで会話してるのか?

けど、あいつ等を知っている者はこの世界に少数しか居ないはずだ・・・)」

 

「イギリス~!ちょっと凪紗と千帆の所に行ってみるんだぞ!」

 

「は?]

 

アメリカがいきなり俺の腕を掴んで走り出しやがった。振り解こうとしてもアメリカの方が力が強くて解けねぇ・・・ホントに大きくなったんだな・・・

 

「おいっ!アメリカ!」

 

「凪紗ー!!千帆ー!君たち何やってるんだい!?」

 

アメリカの声に気付いた凪紗と千帆は慌てたように宙に浮いていたモノを消し、こっちを向いた。

 

「な、何でもないよ!」

 

「そうそう!何でもない!!だから気にしないで!」

 

「(怪しい……こいつ等、何か隠してやがる)」

 

「気になるな~。君たち何か隠しているんじゃないかい?」

 

「(珍しく鋭いなアメリカ。)」

 

「ほ、本当に何でもないから!ほら!もう出発するみたいだし皆の所に戻ろ!」

 

俺とアメリカは凪紗と千帆に連れられて他の国が居る所に戻る事になった。

疑問を抱きながらも、千帆が他の奴等に聞こえないように「後で教えてあげる。今は勘弁して。」

と言ったから大人しく待つ事にした。

 

「(魔術を使って千帆たちと会話してたのは誰だ?)俺よりも魔力がある奴・・・一度会ってみてぇ)

 

そんな事を思いながら俺は館に向かって歩き始めた。

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