先週はリアルの方が忙しかったので内容がひどいかもしれないです。
申し訳ありません。
5時30分、私は一人になった。
私には、二人しかいなかったことが彼らがいなくなってから改めてよくわかった。
私の心境を改めて整理したいから私はこの手記を書く。
SAO事件が起こった時、私は彼らが戻ってこないのではないか、もうあの二人の軽いやりとりが見れないんじゃないか、そんな不安に囚われ、ずっと泣いていた。
それでも、後々に考えてもかなり冷静に対処できたのではないだろうか。
事実、SAO事件が起こったその日には二人は病院に搬送され、入院手続きがされた。
次の日には病院から連絡が入り、二人の両親が来た。慌てて海外から帰ったらしく、まさに着の身着のままといったところだった。
樹やヴァサゴさんから話は聞いていたが二人に会ったのは初めてだった。二人とも樹によく似ていてとても顔立ちが整っていて、ヴァサゴさんのようにとても優しい二人だった。
二人は私よりはるかに不安に駆られているだろう。しかし二人は私に笑いながら声をかけてくれた。「まぁ、あの二人なら大丈夫だろう?」と。
なんて暴論。だが納得はした。彼らは大丈夫だって、心の何処かではちゃんとわかっていたから。
それでも、日常に彼らがいないことは私に多大なダメージを与えた。
今は一人暮らしは辛いだろうと言う棚坂さんご夫妻の配慮のもと、樹達の実家である神奈川の家に居候させてもらっている。
今までよく知らなかったけど、樹達の家はそれなりにお金持ちな家系らしい。まぁ、言い方は悪いけど見知らぬヴァサゴさんを養子にとって育てられるほどの余裕はあったのだから、それなりにいい暮らしをしていたんだろうな、と思っていたらかなりの大きな家暮らし。
なんでも、樹のお父さんはかなりの規模の多国籍企業の社長さんだそうで、お母さんは地元の地主さんの家系らしい。初めてそれを聞いた時には目が飛び出るかと思った。
今は海外に行っていて不在がちの棚坂さんご夫妻に変わり、メイドさんと言うべきなのか、お手伝いさんと言うべきなのか、藤田さんと言う方と一緒に暮らしている。なかなかユニークな方で、私を退屈させまいと色々してくれる。
それでも樹達の不在により私の精神はだいぶ不安定になってしまった。
恐怖に支配されてしまった私は再び銃への恐怖が戻ってきてしまい、吐くまではいかないけど体の震えが止まらないくらいには事態が悪化してしまった。
そのせいで転校した先ではいじめも受けている。しっかり藤田さんが抗議してくれたが止む気配はない。むしろ陰湿になった。
そのことは間違い無く辛いが、彼らが戻って来た時にはきっと、いや絶対に助けてくれる。特に樹あたりは逆に私が止めないといけないくらい暴走してしまうかもしれないけど。
あの二人はどうしているだろうか。まぁきっと私の気持ちも知らず楽しんでいるだろう。
もしかしたら、未だに第一層でめそめそしてるのかな。
私はその考えを一笑に付した。
きっと彼らなら大丈夫だろう。たとえ仮面ライダーとかスーパー戦隊の世界に転生しても何食わぬ顔でグランセイザーにでもなって戦いそうな二人だ。
きっと、何事にも動じず頑張っているはず。
そう、動じていないはずだ。うん、きっとね。
あの二人ならきっと、その持ち前の鋼の精神で乗り切るだろう。
まぁ、私が怒った時にはあっさり土下座するような二人だけど。なんとかなるでしょ、あの袖付きの不良たちなら。
私は、彼らを信じることにした。
今では普通にたまに私の様子を見に来てくれる樹たちの両親である棚坂さんたちと一緒にゲームをするくらい立ち直っている。
いや、立ち直っているように見えるが正しいのかな。
正直、依存していたんじゃないかって疑うレベルで不安な毎日だ。
事実、樹が帰ってきたらもう2度とどこかへいって欲しくないし。
……あれ、私、ヤンデレじゃないわよね?ただ寂しがっているだけよね?すごい不安になって来たんだけど。
ま、まぁ、それはともかく。
ヴァサゴさんはまず心配いらないだろう。これは棚坂さんや藤田さんたちとも一致する意見だ。あの人頭いいし、イケメンだし。カリスマがバツグンだし、イケメンだし。あの人なら最悪攻略組に入らず、中層プレイヤーの育成に熱を入れてもかなり貢献できるほどの逸材だ。
最近では地主の仕事を継がせるか社長をやってもらうか本人の希望通り今日して頑張ってもらうかでかなり争論が繰り広げられたらしい。
問題は
喧嘩っ早いし、実際ぶちのめせるだけの戦闘のセンスがあるからオレンジプレイヤーとかになりそうで不安だ。事実、何度かあいつ停学になりかけてるし。その度にヴァサゴさんにぶちのめされて被害者の方がドン引きしてヴァサゴさんに泣きついてうやむやになるから実際にはなったことはないのだが。
それは置いておいて、本当にあいつは不安要素しかない。大丈夫でしょうね、ほんとに。
話によると前述のヴァサゴさんの話し合いの時、「俺、家でダラダラしてたいし、兄貴、両方やってくれ」とものすごくいい笑顔で言い放ったらしい。
さすがの私でも引く。
まぁ、いやでも、その……いつもあいつは優しいし、そこそこイケメンだし、ヴァサゴさんとかと同じくらい元々の頭の出来はかなりいいし、大丈夫だろうけど。
強いていうなら女の子にデレデレしないかどうかが一番不安ね。帰って着たら問いただしてやる。
……って、私何考えてるんだろう。
熱くなるな、顔。絶対藤田さんには見せられないね、これ。
彼らは強いから別に心配はいらないと言うのは自分でもわかっているんだけども。
でもやっぱり不安なところがあるとするならば。
……ふたりともどちらかといえば割と沸点低いことだろうなぁ……。
あれ、なんか落ち着いて考えてみたら凄い不安になった。
例えば、詐欺が横行したりしたら犯人を現行犯で逮捕して場合によってはその場でジャーマンスープレックス叩き込むとこまで想像に難くない。
前例は私の過去をたまたま知った同級生がそれをバラそうとした時。
彼女はガタガタ震えながら「キン肉バスター……こわひ……」って呟いているところを発見されたらしい。
あの時は二人とも、特にヴァサゴさんは受験勉強でカリカリしていたしなぁ……。
だから私としてはある程度普段から破茶滅茶暴れてくれた方がストレスたまらなさそうでいい気がするけど、まぁそれに振り回される人たちが可哀想って言うのはあるね。
でも、思い返してみると、あの二人に出会ってからはいつも私は笑っていた気がする。さすがにトラウマを克服しようとしていた時は目が死んでいたらしいけど。
私は毎日、二人が眠るこの病院で二人の顔を見るのを日課としよう。
彼らから勇気をもらうために。
そうして辛い日々が続いていくけど、私は彼らを待ち続ける。
二人が帰って来た時には、誰よりも早く、真っ先に「おかえり」って言ってあげたいから。
私は、病院のベッドで眠り続ける二人にそう誓い、日々を送る。
辛いけど、未来へ希望を持って。
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