プリズマ☆カズマ 雪下の誓い   作:こしあんA

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どうしましょうかね。どこで終わりにしましょうか。ドライの登場もしたいんですよね。まぁそうなるかはわかりませんけど。と言うか戦闘が起こるまで漫画の展開と同じなんですのね。早く戦闘したい。


2話 喪失

「ジュリアン…どうしてここに…?」

 ジュリアンは今までに見た事の無いような恐ろしい顔で俺達を睨んだ。

 美遊はその威圧感に押されている。

「大丈夫だ。美遊。」

「あれで間違いないか?エリカ。」

 ジュリアンは誰と話しているのだろう。電話らしき物は持っていない。

 するとジュリアンの後ろからはこの前小学校に居た子が出てきた。

「性質は多分なくなってるけどまだ、器は残ってる。」

 性質?まさか美遊のあの力のことを見る事が出来るのか。けど器とはどういう意味だ。その性質が無くなっているのならもう美遊は普通の女の子の筈だ。

「ずっとここを監視していた。人が消えたこの町でわざわざここに立ち入る人間が居るとしたら町から出て行った朔月家の親族か、あるいは盗人だけだ。町を飲み込んだ浸食。それを祓った光の柱はここから登っていた。ずっと探していた。この世の奇跡とそれを奪った盗人を!」

 俺は選択を間違えたのかもしれない。いや、きっと間違えた。切嗣が言ったように、外に出さず人目に触れさせてはいけなかった。俺は守らなくてはいけない。美遊を。

 俺はメジャーを取り出し、強化した。

「逃げるぞ美遊。」

「逃げるってどこへ?」

 そうか、だよな。俺達も結局のところ美遊を捕らえていた。それを美遊に告げた。そんな俺の家も逃げ場では無い。だから今の美遊には逃げる場所なんて無い。

 でも、俺はジュリアンを殺す覚悟も無い。

「くだらねぇ。これで俺を殺すのか?」

 俺にはそんなことできる筈無かった。俺はまた選択をミスった。あの時だったらまだ逃げれたかもしれない。

「や、やめろ。ジュリアン。血が…」

「何でお前なんかが…堕ちろ。」

 すると俺の足元から変な物が現れた。気づくと俺は空中にいた。俺は受け身もロクに取れず、背中から落っこちた。

 グシャッ

 という音が鳴った。痛い。物凄く痛い。さっきので骨が何本か逝った。

「ずっと探していた。朔月美遊、今日をもってお前は俺の所有物(モノ)だ。」

「や、やめろジュリアン。」

「五年前の侵食事故を止めてくれたのがそのお姉ちゃんなんだね。本当に良かった!お姉ちゃんが居てくれればまた事故がおきても大丈夫!」

 何を言っている。美遊は事故を防ぐ為だけに使われるのか。そんな事は駄目だ。

「まさかお前が町を、人々を、美遊の家族を消し去ったあの、あの闇を引き起こしたのか⁉︎」

 頼む。違うと言ってくれ。

「そうだ、私がやった。」

「ジュリアン!」

 俺は腕を強化しジュリアンへと殴りかかった。

 その時、空から俺に剣が刺さった。俺は気を失ってしまった。この怪我ではもはや助からないだろう。

 

 夢を見た。これが走馬灯というやつか。俺は切嗣に助けられた時の事を。

「親父」

「気が付いたか。残念ながら私は君の父親ではない。」

「ここは?」

 俺は起き上がろうとしたが、体に激痛が走った。

「あまり動かない方がいい。治癒は久しぶりでな。効果は保証できん。」

 そう聖書を持ったラーメン屋の服装をした謎の男が言ってくる。

「あんた誰?俺の事助けてくれたのか?」

「そうだ私だ。溺れる者に藁を差し出すくらいの事はしよう。これでも聖職者の末席を汚す身だ。」

 と、そう言ってくる。ラーメン屋の服装をした男が。

「どう見てもラーメン屋の亭主だろ。」

「そう言われては仕方がない。私も装いを正すとしよう。」

 そう男が言い、下に降りて着替えに行っている間に俺は自身に解析を掛け、怪我の酷い部分に治癒を掛けた。あいつが応急処置してくれたお陰でそこまで酷い怪我にはなってなかった。

 俺はあいつの居る下に降りた。

 

「ようこそ冬木協会へ。私は言峰綺礼。この世の終焉を見守る神父として迷える子羊の来訪を歓迎する。」

 謎の男は言峰綺礼と名乗り、厨二病みたいな事を言った。

「そうか、本当に神父だっんだな。じゃあ急いでいるから。」

「どこに行こうというのかね?」

 言峰がムスカのような事を言った。

「朔月美遊が連れ去られた先も分からぬだろうに。」

「じゃあお前が知ってるのかよ。」

「ああ、知っているとも。」

 なぜそんな事を神父なんぞが知っているのだろう。

「情報を収集し、展望を熟考し、覚悟を胸に選択せよ!」

 また厨二病発言をして来た。そんな難しそうな言葉使わずわかりやすく言えよ。神父という仕事柄上そういう言葉を使う事はしょうがないと思うかもしれないけど。

「そうしなければ君はまた間違えるだろう。」

「どう…いう事だ⁉︎」

 こいつはなぜそんな事を知っている。俺はこいつから色々教えてもらった。

 こいつは切嗣のことも知っていた。

 そして俺は美遊を連れ去った者の目的と正体を教えてもらった。

 

 エインズワース

 千年続く魔術師の名門にして、基礎魔術の「置換魔術」にしか特性を持たぬ出来損ないらしい。

 だが彼らは自身の工房がある限り原作を遥かに超えた置換魔術を行使するらしい。

 そして彼らの悲願は「人類史の継続」それは切嗣が夢見たものと全く同じであった。

 切嗣が目指した正義の味方と同じ事をするジュリアン。切嗣の夢を継ぐのは俺ではなくジュリアンだ。けど俺は美遊を取り戻すと決めた。

 そして聖杯戦争というものを教えてもらった。

 五年前に起こった災害は聖杯戦争の影響らしい。でその器が美遊というわけだ。つまり美遊は死ぬこともできず、ずっと何もする事を出来ず世界に縛られる。

「選択せよ衛宮和真。傍観か、敵対か。」

「そんなの決まってるだろ。敵対だ。」

「ほう、少しは迷うと思ったのだがな。」

 質問しておいてそんな事を言うか。

 

 俺はこの男からジュリアンの居場所を聞きここに来た。ここは闇のせいでできたクレーター。俺はそこを歩き探すが見つからない。

 どうやら結界を張り、侵入を防いでいるようだ。

 結局俺はどうする事を出来なかった。

 次の日ジュリアンは学校に来なかった。

 父親も妹も友達も失った。俺はどんどん失っていく。

 俺はあの神父から概念は概念でしか打ち破れないと聞き、黒鍵を二本買い取った。

 俺は黒鍵で結界を攻撃するが何の意味もなく黒鍵は壊れた。やはりあの程度の概念礼装(オモチャ)では駄目か。俺は何も出来ないまま一ヶ月がたった。美遊は今頃何をしているのだろう。

 

「先輩?」

 声をかけた人物は桜だった

「桜。どうしてここに?」

「買い出しの帰りでして。偶然ですね。もしかしてこのお屋敷が先輩のお家なんですか?」

 桜はキョロキョロとしながら尋ねる。

「上がっていくか?」

「いいんですか?」

 俺は桜を家に上げ、料理を作った。

 そしてご飯も食べ終わり、桜は身支度をした。

「桜さえ良かったらまた家に来てくれても構わないぞ。」

「嬉しいですけどこれが最後です。」

 桜は悲しげに言って来た。

「学校に行って、部活をして、一緒に帰って、「また明日」って……それだけのことが私にとって宝物でした。でもそれも終わり。聖杯戦争が始まりました。」

 桜は泣いていた。俺は桜の泣いた顔を初めて見た。俺は桜の事をちっとも知らなかった。いつも笑顔でいた。俺は桜の笑顔しか知らなかった。

「聖杯戦争。カードを使って自信を英霊と化し殺しあう……御三家と呼ばれる魔術師の家系が作り上げた儀式です。間桐もその内の1人なんです。」

 騙していたのか!と言いたくなったが、俺にはそんな事を言う資格は無い。俺だって桜に言っていないことがあった。それに、桜の瞳がその問いを拒んでいた。

「……」

 静寂がこの時を包み込む。

「残念です。もっと取り乱してくれると思ってました。」

「多分俺は失う事に慣れちまったのかもな。」

 桜は涙を堪え、

「嬉しいです。失ったって思ってくれるんですね。」

 桜の声は震えていた。俺は桜の傘を拾い、桜に傘をさし、聞く。

「それで俺を殺しに来たのか…」

「先輩は意地悪ですね……このカードを渡します。このカードの英霊は英雄王ギルガメッシュ。間違いなく最強の一枚でしょう。」

 どうしてそんな事をするのだろう。そんな事をしても桜には何の意味もないのに。

「美遊ちゃんを助けだしたいのなら聖杯戦争の勝者になってください。可能性は限りなく低くてもこのカードなら不可能ではないかもしれません。…けどもう一つ許されるのなら、逃げてください。魔術のことも美遊ちゃんの事も忘れてどこか遠くへ。先輩がそれを選んでくれるのなら、私も全部捨てて一緒に!」

 逃げる…か。そんな事思いもしなかった。けど俺は美遊を助けると決めたんだ。

「桜!悪い。俺は…」

 その時桜に何かが刺さる。それはロープが付けられているナイフだった。




いやぁ漫画見て被らないように少しずつ台詞などを変えるの大変ですね。とりあえず4話までは一応作り終えています。あとは誤字脱字。表現不足の確認。サブタイトルを考える事なんですよね。

まあ誤字脱字なんて山ほどあるからなあ。見直ししてるだけでも"ん?"って思うことありますからね。
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