プリズマ☆カズマ 雪下の誓い   作:こしあんA

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ようやく戦闘シーンが書ける。ここからようやくカズマっぽくなってくる。


3話 敵対

 桜は飛んで来た何かに刺され倒れた。

「軽いなァ」

 家中に張り巡らせた敵性探知警報が鳴る。

「お前は誰だ!」

 桜を刺したナイフはその男の手へと戻っていく。

「本当にお前は尻の軽い妹だよ。さくらぁ…お兄ちゃんがキョ…キョ…強制?共生?…矯正してやらないとなぁ!」

「お前は桜の兄なのか⁉︎ならどうして⁉︎」

 するとこの男は爽やかな顔をし、

「そうだよ僕こそが間桐家の正式な後継者名前は間桐…マトウ…………なんだっけ?」

 明らかに様子がおかしい。 その歳で認知症の訳ないだろうし。

「まあいいか、こいつら殺せば何か思い出すさ。」

 あの男はナイフを投擲してきた。

 俺は傘を強化し、それを弾く。

「はあ?なんだよそれ。おかしいだろ。どうして防ぐんだよ。インストール。」

 あの男はインストールと叫ぶと顔には骨のマスクが付いており、腰には黒い布を着けていた。さらに腕からはロープが生え5本ほどナイフが付いていた。

 俺は桜を連れて家に逃げ込んだ。

「はぁはぁ。なんなんだよあいつ。」

 お俺達はひと休憩していた。すると、桜の後ろから気配もなくあの男がいきなり現れた。

「桜!」

 俺は桜を庇い、窓を破り外へ出た。そのとき俺はあいつの攻撃を受けてしまった。

「先輩血が!」

「逃げろ桜。今の俺達じゃ勝てない。だから…お前だけでも逃げて幸せになれ!」

 桜は覚悟を決めた。桜はカードをかざした。

「インストール!」

 しかし何も起こらなかった。

「え?」

「ハハハハハッ‼︎お前が裏切る可能性なんて想定済みなんだよ!お前なんかにギルガメッシュのカードを渡す訳ないじゃん!それは正真正銘屑カードなんだから!」

「そんな、先輩……」

 桜はこっちに振り返って何かを言おうとした。

亡奏心音(ザバーニーヤ)

「ごめんなさ…」

 桜は消えていなくなってしまった。俺はまた失ってしまった。

 どうしてこんなに失ってしまったのだろう。

 それはきっと失った人だけを見て残った人を見なかったからなのだろう。だから俺は全て失った。

 俺が握ることができたのはただのカードだけ。

 俺はあの男に蹴り飛ばされ土蔵に飛ばされた。

 俺は体と衣服を強化した。

 俺はあの男の斬撃で切り刻まれている。痛い。とてつもなく痛い。俺に鋭く浅い痛みが続けてやってくる。その痛みは俺の体に蓄積され痛みがドッと襲ってくることもある。もう意識もだんだん薄れてきた。

「まだ生きてるよな。アサシンの使い方も分かったし、もう殺すね。」

 そいつは笑顔で言ってきた。俺はこんな奴にやられるのか。俺はせめて一矢報いたいと思った。けど何もできない自分を呪った。

「なあ…聞かせてくれよ。「あぁ?」妹を…殺すってどんな気分だ!」

「射精の百倍気持ち良かったぜ⁉︎お前もやってみろよォ‼︎」

 (奇跡)は無く(希望も無く)()も閉ざされた。それでもまだ俺が残っている。

 だからこれは祈りでは無く。傲慢でどうしようもなく無価値な俺への誓いだ。

 

 俺はなんの英霊とも繋がっていないカードをインストールする。何故そんな事をしたのかは自分でも理解できない。でも体が先に動いていた。俺は光に包まれ英霊化することが出来た。何故だかは分からない。けど出来た。今はそれが分かればいい。

 俺は腕を強化し、俺へと飛ばされるナイフ5本を日本刀で全て斬る。

「は?」

 俺は革製の胸当てと金属製の籠手、同じく金属製のすねあてと日本刀と弓矢を装備していた。

「な、なんなんだよお前⁉︎なんなんだよその目は!」

 俺の目には何も残っていない。光も闇も。今認識できること今目の前の敵を殺すということ。

「なんなんだよぉぉ!」

 男は後ろに移動しながら牽制にナイフを飛ばしてくる。

 だがたかがナイフの数本ではどうということはない。

 回避スキルが発動しナイフを避ける。

 俺は走り距離を近づけ刀で襲いかかる。

「ひひっ、甘いんだよ。僕の腕は千切れても働き者さ!」

 さっき切ったロープ状のものは俺の刀に絡まった。確かにこれでは刀での攻撃は出来ない。ただそれだけのこと。

 あいつは足に付けた剣で襲いかかってくる。

 俺は刀を捨て腕を強化し、顔を殴る。

「聞いてないぞこんなの!桜が待ってたのは間違いなく屑カードだったはず。おかしいだろインストールなんて出来るはず無いんだ。なんなんだよ。誰なんだよ!その英霊は!」

「別に、それら辺にうようよいる英霊擬きだよ。」

 この英霊は未来の俺、もしくはどこか違う世界の俺のなる姿だ。何らかの理由で異世界に飛ばされ魔王を倒した英雄。ただそれだけ。体力だってそこまでない。下手したら今の俺の体力以下だ。体力が自分以下の英雄に力を借りるとはな。

「さては…繋げやがったな!隠し持っていたんだな!何かの英霊に由来する遺物を。そいつで屑カードを英霊の座に繋げたんだな。ずるいじゃないか。ずるいずるいズルイ…卑怯者め…いつもそうだ。みんないつも僕を。」

 俺はそいつの言葉を無視し、彼女のマフラーを拾った。

 それはもうとっくに冷たくなっていた。

「おいおいなんで、お前俺のこと無視するんだよ。まさか、まさかまさかマサカ僕より強くなった気でいるのか!」

「お前さ、暗殺者(アサシン)向いてないよ。」

 俺はそう冷たく言い放った。そう、まだ俺の方がアサシンは出来る。

「オマエモボクヲォバカにするのかぁぁ」

 そういうとあいつのロープ状のものは伸び、体全身を覆いアサシンというよりは怪物だった。

 そこから伸びる無数のナイフは確実に俺の急所へと向かってくる。だがそんなもの脅威でもなんでもない。さっきの方が余程驚異的だった。

 俺は弓を構え距離を置き連続で放った。

「”狙撃”」

 俺は大体の位置を狙い、放つ。放たれた矢は一つのズレもなくナイフに当たり相殺する。

 そして二本の矢が怪物に当たる。

「フユカイナンダヨォ!僕が、ジュリアン様から授かったこのカードを使う僕こそが最強なんだよ!」

「そんなものが最強なわけないだろ。笑わせるんじゃねーよ。」

 俺は何本も矢を放つ。

「”狙撃”」

 皮肉だな全く。皮肉なことばかり考える俺にはふさわしいのかもしれないが、心も体も空っぽになったから俺は今技能と武器をつかむことができた。

「グギャアーー」

 まだ吠えるか、ならこの一撃で終わらせる。俺は矢を変化魔術と強化魔術でより硬く、強化し、鋭い形に変化させる。

 俺はあの化け物に狙いを定める。

 その時彼女のマフラーが目の前に飛んできた。

 

『まるで先輩自身が弓のよう。』

 

 

 俺は血が上った頭を冷やし心を落ち着かせる。

 そして俺は敵感知スキルを発動させる。すると後ろに微妙に分かりづらいが微かに反応があった。

 やっぱり。

「桜、ありがとう。」

 俺は変化させた矢であいつを刺した。

「なんで……どう……し…て気が…つい…た?」

 俺は矢を抜きそいつに教えた。

「自分で言ってただろ。”僕の腕は千切れても働き者さ”ってだから言ったろ。相手に自分の存在をばらし、情報をもばらす。だからアサシンが向いてないんだよ。」

 さっきまで威勢の良かった表情はなく、今は地を這いつくばっている。

「い、嫌だ。死にたくない。死にたくない。死にたくない。」

 俺は頭にきた。

「桜だって同じ気持ちだった。」

「そんな事はわかってんだよ。そんなのは世界中誰だってそうだ!だからジュリアン様は!…あ」

 そいつはようやく何かを思い出したかのような顔をした。

「ようやく思い出した。…くそっ!何がジュリアン様だ!なんだよ僕はとっくに終わってたんじゃないか。僕もお爺様も誰もかれも!…疲れた。もう十分だ。殺してくれ衛宮。」

 俺はさっきの矢で背中から心臓めがけて深々と刺した。

「…先に地獄で待っててやる。」

 地獄…か俺は地獄にも行けず消えて無くなるかもな。

 さっきの男は人形に変化した。いや人形に戻ったと言った方がいい。つまりエインズワースは人形に人の魂を入れ人形を人の形にしていたという事だ。そんな事許せるわけない。

 俺はそばに落ちていたカードを回収した。

 それからエインズワースの手先が毎日続々と襲ってきた。

 

 敵は空を飛び、魔術の弾をマシンガンの如く飛ばしてくる。

 俺は足を強化し、走る。

 俺は走りながら矢を放つ。

「”狙撃”」

 矢は魔術の弾と弾の間をすれすれに通り敵めがけて飛ぶ。しかし敵の一歩手前で魔術障壁で軌道をそらされる。

 俺は強化された足で高いところへと飛び移る。俺は魔術の弾丸雨飛の最中俺は敵めがけて前進し続ける。魔術の弾丸が俺の肢体を撃ち抜こうと飛ばされる。俺は体を逸らし魔術の弾丸をギリギリで躱し、さらに足を強化する。

 俺は敵の近くまで近付くとジャンプし敵の体を刀で貫く。だがやはり英霊と言うべきだろう。そいつは心臓に当たってはいないといえど致命傷になってもまだ抵抗する。

 俺は刀の刀身を掴み詠唱し呪文を唱える。

「”ライトニング”」

 電流は刀を通り敵の体全身に電流が走る。そいつは心臓麻痺で死亡。

 

 次の日。

 金髪の男は赤い槍を持ち体には水銀が付いている。

「”スカルプ”」

 水銀が俺めがけて襲ってくる。

「”ライトニング”」

 電流が水銀を通りその男へと流れる。

「ガハッ」

 だが浅い。金属は電流を流すが流しすぎだ。いろんな場所に分散されあいつの食らった威力はそこまでない。だが攻撃がやんだ。これなら。

 俺は腕を強化し、刀を抜き襲いかかる。だがそいつもすぐ気を取り直し槍で応戦してくる。

 突きの攻撃を俺は刀で軌道を逸らし、斬りかかるがそれを槍で受け流される。

「終わりだ!”ゲイボルグ”」

 飛ばされた槍は俺の心臓めがけて飛んでくる。

 

 ゲイボルグ

 それはケルト神話に出てくる英雄の持つ武器。ゲームにでもよく出てくる強そうな武器。それは対象者の心臓めがけて飛んでくる槍。狙いは必中。

 ゲイボルグは雷の如く飛んでくる。そのせいで軌道が全く読めない。

「”クリエイトウォーター””フリーズ”」

 俺は氷の壁を作りその槍を防ぐ。だが槍は衰える事を知らずその威力が上がってきている。

 俺はさらに水を出し凍らせ壁を補強する。だが結局突破された。

「”回避”」

 俺の回避スキルが発動する。俺はギリギリ避けることができた。

「ほぉ、この槍を凌ぐか…いいだろう。次の一撃で仕留めてやる。」

「”クリエイトアース”」

 俺は手のひらに砂を生成する。

「”ウィンドブレス“」

 手のひらの砂を風で飛ばし敵の目に当たる

「…ゲス…め!」

 俺は刀で心臓を突き刺す。

 

 次の日

「■■■■ーッ!」

 今日の敵はちょっと違う。前まで戦ってきた奴らはまだ喋ることができた。だが今日の敵はその機能すら無くなっていた。

 そいつはもう突進しかしてこなかった。

 俺は刀を強化し体を真っ二つにした。

「これで終わりか。呆気ないな。」

 俺は帰ろうとした。だが

「■■■ーッ」

 そいつは起き上がった。体も真っ二つにしたはずなのに再生していた。

 またそいつは突撃してきた。

「突撃の一点張りか。バカめ。」

 バカは俺だった。俺はまたそいつを真っ二つに切ろうとしたが刃がちっとも通らなかった。

 日本刀とは遠心力などを利用する事により凄まじい切れ味で生身の人間だったら真っ二つに出来る。それがどんな筋肉の持ち主であっても。

 それなのに今度は体の表面で弾かれていた。と言うよりも打ち消されたと表現する方が相応しい。

 敵はものすごい速さで殴ってくる。俺は刀で受けるが威力が高すぎて吹き飛ばされる。

「がはッ」

 俺は背中を壁に打ち付ける。体が軋み悲鳴を上げる。痛がっている間にも敵は接近してくる。

 

 きっと一定以上の威力以下の攻撃は通用しないのだろう。

 だったら

「”クリエイトアース””ウィンドブレス”」

「■■■■■ーーッ⁉︎」

 砂は敵の目に入り苦しんでいる。どうやら砂は一定以上の威力らしい。もしかしたら、威力は一定以上でないと食らわず、食らうのも一度限りなのかもしれない。その威力に達すると言う事はやはり自然()の力は偉大だ。

 俺は敵が苦しんでいる間に詠唱を始めた。

「”インフェルノ”」

 地獄の業火とも言うべきほどの炎は敵の体を燃やし尽くし炭にした。それでも復活する。どこまで復活しようが関係ない。こちらの技能とそちらの命どっちが先に尽きるかの勝負だ。

 復活するには時間があるのはさっき刀で殺した時に分かっている。

 ならその間に詠唱をするだけ。

「”カースドライトニング”」

 黒い稲妻はバーサーカーめがけて飛翔する。敵は黒い稲妻を喰らい黒焦げになっていた。

 また詠唱を始める。

「”フリーズバインド”」

 敵を一瞬で下半身を氷漬けにした。

 抵抗できない敵にドレインタッチを使い衰弱死させる。俺は再び詠唱を始める。

「”カースドクリスタルプリズン”」

 今度は全身を氷漬けにし、さらに氷は半径七メートルはある。氷漬けにされた敵はどうすることもできずに窒息死した。

 俺は復活した敵を見る。まだ氷は壊しきれていない。

 そしてついに氷りから出てくるがまたそこで生き絶える。合計で二回絶命した。俺は今のうちに詠唱する。もし詠唱が間に合わなかったら俺の負け。だがあと何回殺せばいい。もう8回は殺したはずだ。流石に無限に復活するはずはない。どこかで限界がくるはず。あと五回は殺す覚悟をしなければならない。できればその五回のうちに死んで欲しい。

「”トルネード”」

 その竜巻はまるで刃のように敵の体を切りつける。竜巻が消えると敵の体はズタズタに引き裂かれていた。

 まだ敵は再生する。

 俺は再び詠唱を始める。

「”ライトオブセイバー”」

 俺は手に稲妻の剣を宿し敵を切り裂いた。だがもう俺にさっきと同じほどの威力のある一撃はない。いや、でも待てよ。何故一回と思っていたんだ。その疑問は氷漬けにした時にふと浮かんだ。あの時は数回命を奪えた。つまり一回しか殺せなかったのは刀…いや俺の技量不足。だったら少しでも技量を上げるのみ。技能ならある。それなら俺がすることは技量を高める。

 考えろ。もう氷漬けは通用しない。ならあと何回命を奪えばいいかわからない敵に最も命を奪える技はなんだ。考えろ。インフェルノはダメージは与えられても死にはしない。トルネードも多分あと一回。それならまだそれは残しておきたい。なら残されているのはライトオブセイバーかカースドライトニング。カースドライトニングは表面からの攻撃には期待できない。内側からやれば確実に殺せる。ライトニングの上位互換なのだから。でも電流が入り俺が狙えるまでの傷を俺がつけられるはずがない。残るはライトオブセイバー。

 集中しろ。集中してその技を見切れ。どう技量を高める。理解しろ。この英霊なら出来るはず。なんせこの英霊は他人の技を真似する事だけをしてきたのだから。

「習得完了」

 俺は形だけのスキルを心の底から理解する。いや無理矢理理解させられる。記憶の中に俺には無いこの技を愛用する黒髪、灼眼の女の子。胸は桜ぐらいあるだろう。

装填完了(レベルアップ)

 俺の中の何か(スキルポイント)何か(スキル)失う(消費)される。

「全行程完了。」

 俺の知らない事が次々と頭の中に入ってくる。

「真・稲妻の剣(ライトオブセイバー)

 俺は魔力を右手に凝縮させ稲妻の剣を生成する。今度は密度を高めるためより短くする。それは剣という長さよりダガーだった。

 俺は敵の懐に入り込みライトオブセイバーで細切れにし、二度と復活できないようにする。

 どうやら流石に蘇生はもう出来ないらしい。

 俺はカードを拾い家に帰った。




バーサーカー強過ぎんよ。一発でも食らったら死ぬから描写難しいんだよ。
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