巻き込まれた少年は烏になった   作:桜エビ

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ちょっと方向性変えてみました。

最初に言ったことのヒント大放出です。
イロイロぶっ飛んだ内容なので、最悪スキップもありです。


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外伝 立上紫蘭の災難


目覚ましを止める。

いつもの朝。

部活の朝練の為早いが、朝食は欠かさない。

これが無いと耐えられない。

 

支度をし、出発。

 

部活は割愛させていただく。

 

朝練を終え教室へ。

皆つい先日転校してきた子の話で持ちきりだ。

そうでなくても、いつもの最新のニュースはテレビや端末ではなくここで仕入れている。

「紫蘭さんはどう思ってます?」

「フェアッ⁉」

いきなり横から話しかけられた。

「驚かさないでよ!」

「すいません。そんな驚くなんて思わなくて。で、どうなんです?」

 

彼女は東風谷 美紀

 

中学に来てからできた友達だ。

「う~ん。スタイルよし、頭脳よし、性格よしの優良児かな?」

 

まあ、アタック掛けないけど。

練がいるから。

 

「ですよね。高嶺の花って言うんですかね?」

「昨日習ったね。タイミング良すぎ。」

 

そんなこんなで朝は過ぎていく。

 

 

 

細かい作業は嫌いじゃ無い。

物を作るのもいいものだ。なんちゃって

 

美術室からの帰りの廊下で美紀と話していた。

 

「紫蘭さん、凄い絵上手。走るのも速いですし。万能?」

「いや、球技は無理。ボールどっか行っちゃいうから。走るしか能がないよ。」

 

 

事実、この前の昼休み、転がってたボールを投げたら、右にいた先生に当たった。

幸い怪我は無かったが、思いっきり顔面だったそうだ。(視界外に投げて見えて無かった。)

その話をしたら、

 

「ブアハハハハッ!なんですかそれ、そんなんでしたっけ?」

 

バカ受け。

 

「そんな笑わないでよ!かなり恥ずかしかったんだから!」

「はぁ、そう言われてみれば、確かに昼休み終わった時、落ち込んでた日ありましたね。そういうことだったんですか。」

 

 

 

 

 

昼休み、弁当を食べていたら携帯に着信があった。

 

(メール?誰だろう?)

 

端末を開くいた。

 

------------

 

 

from アキレス

 

件名 生存報告

 

 

 

生きてるぞ。

お前は元気か?

 

-------------------

 

久しぶりの連絡に思わず立ち上がり、自慢の足で廊下を駆け抜け(廊下を走るな!、という声が聞こえた。)、人気のない所でコールする。

 

 

しばらくして、彼が出た。

 

『まさか電話掛けて来るなんて思わなかったぞ。』

「ごめん、久しぶりでさ、声聞きたくて。」

『ああ、すまん。気が回らなかったな。』

 

なんかだるそうな、疲れた声だった。

 

「大丈夫?声暗いよ。」

『昨日まで外国行ってて、時差ボケにやられた。言うほど深刻じゃない。』

「そう、良かった。」

 

外国まで行かなきゃいけないのか。

 

『あんまり話すと怒られるからな。そろそろ切るぞ。』

「分かった。生きてるかの確認だから、ある程度連絡してよ。」

『了解、じゃあな。』

 

 

 

携帯をポケットに

「誰と話していたんです?」

「うひゃぁっ!」

 

美紀が左にいた。

驚いた弾みに携帯が落ちる。

携帯は地面にあった突起に当たり、想像以上に跳ねた。

不自然なレベルだ。

そして、美紀の手に収まった。

 

つ、ツイてねえ。

 

「フフーン。返して欲しならお相手の名前を。」

 

どうしよう。

上手く誤魔化すしかない。

 

「…神津練。今年に入って病気で学校に来てない奴。」

 

なるほど、こう言う為に病気扱いなんだ。

考えたな企業、と自分で勝手に納得していた。

 

「…なんか悪いこと聞きましたね。」

「いいよ。電話出来るくらいは体力有るらしいし。」

「そうですか。お見舞いは行きました?」

「え⁉」

「いや、?お見舞いぐらいしないと。」

「でも、サナトリウムだよ!ちょっと無理かな~って。」

 

不味い。

病気は建前。病室は誰もいない。

彼が企業の手先になってるのがバレたら……。

 

皆殺し…?

 

「大丈夫大丈夫。」

「いや、大丈夫じゃないよ!」

 

 

 

 

 

数日後。

 

「やって来ました。サナトリウム!」

「いやマズイよ!」

「紫蘭さんついて来てるじゃないですか。」

「いや、サナトリウムだなんて聞いてないもん‼」

 

美紀にいいとこ連れて行ってあげると言われた結果である。

まさか本当に行くなんて思ってなかった。

 

「さてさて、早速探査開始。」

「どうやって入るの?警備は厳重そうだし。」

 

周りはフェンスに囲まれ、出入り口は警備員によって守られていた。

流石に諦めるだろう。

 

 

「ここ通れそうですよ。」

 

フェンスに穴が空いていた。

絶句。

 

 

 

 

「敷地も森ですね。」

「やめたほうがいいよ。」

 

止まる気配が無い。

普通なら見つかるため放置でいいが、この娘の場合本当に辿り着きそうだと思えてしまう。

そうなれば。

 

【お前たちは知り過ぎた。】

銃声。

 

ゲームオーバーである。

非常に不味い。

 

(そうだ!本人に助けを求めよう。)

 

電話を掛ける。

電波がセキュリティーに引っ掛かれば、それで見つかって怒られるだけで済む。

見つかろうとしている辺りおかしな気がするが。

 

 

『どうした。この前話したばっかりだぞ。』

「友達が練のお見舞いに行くって言う事聞かなくて。」

『で?』

「サナトリウムに侵入しております。」

『お、おい!どうやって入ったんだ!』

「フェンスに穴が…あの子、強運の持ち主で、このままだと辿り着きそうなの。」

『何を根拠に…正直間に合わない。今は東京沿岸に隠れ家が有る。そっちまで1時間半掛かるぞ。』

「そんなぁ。」

『どうすれば…え、シャルさん?ええっと…』

 

向こうで話し合っている。

 

『なんとか手をまわすらしい。時間稼いでくれ。』

「分かった。」

 

美紀に話しかける。

 

「練が、後30分後に人員が交代するからそれまで待っててだって。」

「う~ん。わかりました。ここは待機で。」

 

なんとか即殴り込みは回避。

あとは助っ人を待つ。

 

 

 

〜十分後〜

 

 

 

『もうすぐだ。特殊部隊風な女性が降ってきたら、上手く立ち回ってくれ。』

「ヘリ?飛行機?」

『俺も知らん。一応切ってくれ。』

「分かった。」

 

その時、ヒューと上から音がする。

 

そして。

 

目の前に着地した。

 

 

「な、なんですか?」

「やっぱりまずかったって‼逃げよ!」

 

 

それっぽく繕って出口に向かう。

 

「…あなた、人じゃないですね!」

「何言ってるの!早く」

 

手を掴んで連れてこうとした。

その時。

 

「ムグゥ!」

 

振り返ると美紀がハンカチで口を抑えられてた。私にはハンドガンの銃口が向けられる。

一瞬で私達の後ろに来ていたのだ。

一拍して、美紀がグッタリなる。

依然として銃口は向きっぱなしだ。

そのまま動かない。

アレ、もしかして。

本物?

一瞬で全身に冷や汗が噴き出る。

殺気が真っ直ぐ私を射抜いていた。

 

 

 

 

「…フフッ。ごめん。ちょっとイタズラしたくなっちゃって。」

 

と、銃口を下げてくれた。

 

「…怖かった〜。何をするんです、もう。」

「いや。あの練のガールフレンドってどんな子か気になって。いい演技だったよ、さっきの。」

「そんなぁ」

久々の脅かしだったな、満腹。ボソッ。」

「?何か?」

「いや、なんでも。まあ、ほどほどにしてね。この子はきっと、はっちゃけると歯止め効かないタイプだから、しっかり手綱握っとかないと。」

「…おっしゃる通りです。」

 

ああ、酷い目にあった。

殺気本物だもん。

死ぬかと思った。

 

「早速で悪いけど、少し目を閉じててもらえる。」

「あ、はい。」

 

すると小脇に抱えられた。

凄い力あるなぁ。

なんて呑気に考えてると。

 

ビュッ、と風を切る音と急な加速感。

何をどうされてるか全く分からなかった。

 

「もういいよ。お疲れ様。」

 

目を開くと私の家の庭だった。

ええっと、今ので?

 

「不法侵入だけど許して。」

 

そう言うと彼女は去って行った。

 

 

 

 

一体彼女は何者だったんだろう。

 




はい。ぶっ飛びました。
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