巻き込まれた少年は烏になった   作:桜エビ

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何故オーダーなんてややこしい概念入れたかだって?
悔しんですよ!4でMTと同じにされて!
でもノーマルはノーマルでかっこいい。
じゃあ、あいたハイエンドは戦車も同じ物積めばいいじゃん理論で本当にハイスペックなノーマルにしよう!
という発想でできました。
エゴです、ハイ。
ちなみに、ハイエンドはオーダーの7割前後の性能を想定してます。
尖っているのは、普通にオーダー超えてるものも。(飛行型ノーマルあたり)
やっぱり戦闘描写は難しい。


目指すべきところ

お母さん。

私は、人のためにと思ってプログラムを実行しました。

人類は十分繁栄を取り戻した。そう判断して。

 

でも、今私の目の前にあるものはなんですか。

 

残骸になったAC。

(彼は、私を超えてくれなかった)

 

廃墟になったビル。

(人が住まない建物はすぐに朽ちた。)

 

枯れ果てた森。

(循環システムは破壊され、生態系は崩壊した)

 

鴉一匹飛ばないくすんだ空。

(その遥か上空に無機質な天井があった)

 

 

ここに来て、お母さんの最期に言った言葉を守る為に行動したのに、これじゃあ、まるで。

 

私が

 

わたしが滅ぼした

 

私はそうプログラムされていた?

 

 

なんで?

なんでこうなったの?

この壁がそんなに高かったの?

私は、死ぬことを覚悟してた。

超えられて、その先にさらなる未来があるなら、それで良かった。

でも、

彼らは誰も立ち上がらなかった。

お互いに憎み合い、争った。

たった一人だけ、私の前に現れた。

それが人なのかもしれない。

とりあえず弟にこの事を伝えなきゃ。

この為だけに生まれてきた彼なら成し遂げるかもしれない。

人類が繁栄すればと願って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日の戦闘記録を眺めていた。

ハイエンドノーマルの項目を見るたび心が痛む。

確かに俺はまだマシな境遇にいる。

依頼は受けなきゃいけないが、奴隷労働ではない。

食事はまともだし、正体を隠せば外出だってできる。

嫉妬されても当然だ。

立場が逆なら俺だってキレる。

 

「どうしたの?」

 

シャルさんだ。

 

「いや、初任務のレポートを見てて。」

 

そのままレポートに目を落とす。

 

「ハイエンドの子たちのこと?」

「はい、自分だけいいとこに居て、これでいいのかなって。」

「そんなの当たり前じゃない。」

「えっ!」

 

ザッパリ斬られた。

 

「だってあんたはあんたなりに足掻いた、その結果今のあんたがいる。あの子達は何もせず受け入れた。その差よ。」

 

口調が荒れてらっしゃる。

 

「マグレですよ。」

「もしあんたがあの子たちと同じになっても、きっとあなたは脱走して、何かを掴んでたはず。黙って従ってたらただ使われるだけ。」

 

そういうものなのか。

 

「知り合いの言葉なんだけどね。運命は自分が今までの自分の行いの結果に過ぎない、過去に関係なくいきなり都合の良いことが起こるのはほんの一握りだって。あんたはその結果に至る運命を自分で掴んだ。それだけ。」

 

納得しきれた訳じゃないが理解は出来た。

 

「あの子達だって、脱走を選んだ。あんたがあれこれ言われる筋合いはないんだから、胸張りなさい。」

「はい!」

 

するとシャルさんが話題を変えてきた

 

「さて、気分転換にアリーナに行ってみましょうか。」

「アリーナですか。」

「賞金取れれば後々楽になる。資金調達とトレーニングするのにいいところよ。」

 

 

 

 

 

 

連れて行ってもらったのは東京アリーナ。

到着するや否やシャルさんはチケットを手渡し

 

「チケットこれね。あと最後の方まで見ていくこと、いいわね。」

 

と俺を残し、どっかへ行ってしまった。

 

「ちょっと!もう…。一人で見ろって言うのか。シャルさんの解説付きだと思ったのに。」

 

唐突すぎて呟くことしかできなかった。

 

 

 

指定席で前から6列目、右から5番目。

チケットに書かれていた席につく。

右隣が空いている。

シャルさんの席だろうか。

 

『有澤重工主催、東京アリーナへようこそ。開始時刻となりました。第一試合を開始します!』

 

会場が沸き立つ。

と同時にAC左手用に比べて何倍もの出力を持つエネルギーシールドが張られる。

まずは下位リーグ。

俺が見習うべきところを探す。

ブースト、射撃タイミング、位置取り、武装切り替え。

見逃さないよう目を凝らす。

指定席にはイアホンジャックがあり、つけると実況が聞ける。

それにも耳を傾けた。

下位リーグが終わり、上位リーグまでのインターバル。

まずは今見たレイヴン達と戦うことになる。

そう思いつつ隣を見た。

まだシャルさんは来ない。

ため息をつき、ランチ買いに立った。

 

買ったのはサンドイッチ、サラダ、あとオレンジジュースだ。

席に戻ってきたら、俺の席の右隣に誰かいた。

近づいて確認する。

 

「こんにちは。お隣り失礼しています。」

 

年齢を考えるのは失礼だが20後半の女性。

外国人のようだが、日本語ぺらぺらだった。

 

「ああ、はい」

 

と曖昧な返事をし、席に座る。

サンドイッチを開けようとしたとき、女性が声を掛けてきた。

 

「自己紹介をさせて下さい。」

 

なんだろうと黙って先を促す。

上位リーグは始まっていた。が、ハイレベルすぎて参考になるかどうか。

 

「私は、次回の依頼から専属オペレーターになります、ナジェージダ・ドロワです。よろしくお願いします。」

 

驚いて何も言えなかった。

 

「本日は挨拶に参ったのですが、その様子だとシャルさんから何も言われてないようですね。」

「は、はい。」

「あの人は全く……。」

 

いつも肝心なことを言わない人らしい。

 

「そちらの事情は存じております。」

 

奥でグレネードランチャーの轟音が響く。

 

「と同時に、私の業務とは一切関係ありません。私の業務はあなた方レイヴンの補佐です。それ以外の事情には一切関与しません。」

「分かりました。仕事熱心なんですね。」

「オペレーターはそういうものです。必要以上の会話は戦場では命取りです。」

「そうですね。しかしなんでシャルさんがオペレーターじゃ無いんですか?」

「不満でしたか?」

「いえいえ。ただなんとなくそう思ってましたもので。」

「彼女には彼女の仕事がありますから。」

 

そう言って正面を向いた。

俺も正面を向いて片耳に実況の流れるイアホンをつけた。

 

『さぁーて、次はカードはとんでもないですよ!!ランク3とランク5が同時にピットイン。世界レベルの試合となりそうだぁ!』

「ランク3‼この前の!」

 

U.N.オーエンさんだ。

フレームはそのまま中量二脚、右手はリニアライフル、左手はショットガン。肩に6連小型ミサ。

相手は……

 

(なんかデジャヴが)

 

黒の下地に、濃いグレーのカラーリングあたり。

フレームは軽量で両手マシンガン。

右肩に7連マイクロミサイル。

 

「まさか、ここまで彼女のことを知らなかったとは。AC・サルタクロスは彼女、シャル・マメイヤーのアリーナ用フレームなんですよ。」

「あの人ランク5だったんですか!」

「やはりですか。」

 

強い方っていう認識しか無かったけど。

 

『今回の試合、どう見ますか』

『実際、上から20くらいはコロコロ順位が入れ替わってますからねぇ。どっちかが上位なんてほぼ飾り同然です。まあ、今までの勝敗を見るとオーエンが若干上です。さらに機体を見ると、レンジ的にマメイヤーの方が不利のようです。』

『ありがとうございます。さて、試合開始のブザーが..........鳴ったぁー!』




今回はここまで。
感想もらって、執筆速度がリミットカットしております。(終わると息切れするあたりも多分同じ。)
オニキス倒したあたりで察してたかもしれませんが、シャルもトップランカー。
因みに、今のレイヴン人口はは大体100とちょっとを設定にしてます。
作者はACはPSPシリーズしかやってないので、重箱の隅をとっつく際はwikiが情報源になってます。
間違ってたら報告お願いします。
また、気づいた方もいらっしゃるかと思いますが、コジマ研究所はコジマ粒子発見直後に消されました。
それが10年前。本来の国家解体戦争はコジマ粒子の発見から7年後。
解釈次第では既にAC4開始しててもおかしくない時期だったりします。

全体的に今までの話を少々手直ししました。
色々と。
次回も頑張ります。
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