巻き込まれた少年は烏になった   作:桜エビ

14 / 61
少しだけ設定紹介なところが。


今日は今日、明日は明日

レイヴン、ハリソンは愛機のコックピットで思考にふけっていた。

今日の対戦相手はアキレス、以前僚機として雇ってもらったレイヴンだ。

 

(彼は中量二脚のオールラウンダー。遠距離からのヒットアンドアウェイで倒せるはず。)

 

いつもどうりやるだけだと自分に言い聞かせる。

時間になりアリーナに出る。

 

(さあこい!)

 

相手もガレージから出てきた。

が。

 

(四脚⁉話が違うぞ!)

 

四脚だった。

バズーカ、肩リニア、ショットガン。

 

(完全に潰しに来てやがる。)

 

いい思い出の無い武器ばかり持ってこられた。

 

「ええい!ヤケクソだ!」

 

試合開始と同時にスナイパーライフルを発射。

避けられリニアで反撃された。

直撃して反動で機体が固まる

 

「このッ。」

 

しかし連射され思うように動けない。

そのまま接近され、ショットガンの間合いに。

ハリソンは思い切ってOBを使用した。

ところをリニアで狙い撃ちされ、機体温度が危険域に達する。

バズーカとショットガンの連射でどんどんAPが削られる。

 

(せめてブレードでも当てられれば!)

 

思い切りブレードを振りかぶり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ランク70位代突入おめでとう!」

 

クラッカーがなる。

シャルさんがお祝いを用意してくれた。

 

「いやぁ、まだまだですよ。」

「あの一方的な試合(蹂躙)でも?」

「あれだって弱点ついたからですよ。」

「それでも。っていうか脚部を選ばないあたり十分よ。」

 

少しだけ食事が豪華だ。

席について食べ始める。

 

「さっきシャルさん、俺は脚部選ばないって話。どういう意味ですか?シャルだってニュースとか見ると足結構変えてますけど。」

 

あれから何回かミッションに出撃したが、確かに皆足を変えて無かったような…。

自分はあまり必要性を感じず二脚のままだったが。

 

「身近になった私やオーエンがそうだったから気付かなかったのね……。基本、脚部を変更すると操作感が酷く変わるから、慣れた脚部以外あまり使わないのよ。」

「そうなんですか?」

「ええ。全部使えるのは世界でも数える程しかいない。って言うと聞こえはいいけど、器用貧乏とも取れるから気をつけてね。」

「はい…。」

 

多分、釘を刺したのだろう。

確かに全部使えるからと言って強いとは限らない。

精進せねば。

 

「そういえばシャルさんってどっち側って知られてるんですか?あまりミッション内容を見せてもらえてないので。」

「うーん。強制的に企業側につかされてる人が聞いて大丈夫なの?」

 

頷く。

 

「今はどっち派って考えてないです。自分の意思は。」

「……まあ、中立って見られてるわね。んで、私自身としてもどっち派とかないかな。依頼と報酬次第。」

「そうですか。」

 

あとは他愛もない会話で夜が更けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはよう!」

 

玄関を開けると彼女がいた。

 

「ああ、お前か。んでいきなりどうした。」

「ジャーン。これ見て!ついに……」

「おお!おめでと!オリンピック合宿参加状だなんて凄いな。」

「これで夢に一歩近づいた!」

「中学の夏休みか。」

「うん。絶対陸上でメダル取ってやるんだから!」

「気が早いって!あくまで合宿だろ。」

「そだね。」

 

 

 

 

 

 

学校の卒業式が終わる。

 

「じゃあ、今度会うのは入学式ってことで。」

「うん。じゃあね。」

「ああ、またな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢で自分の過去を見たのは初めてだった。

春休み前、幼馴染と最後にあった日のことだ。

俺がヘマすれば最期にもなる。

 

こんな俺だが、実は付き合ってた。

 

いや、さっきの話的に違うだろうとかそういう批判はあるだろう。

あんなので付き合ってた、とかふざけるとか聴こえそうだ。

リア充爆発ともな。

まあ、告ったのは俺から。

冬休み、お互いの中学が一緒だったらって確かめてだな。

でも二人揃って

 

「この年の恋愛ってそこまでだよね。」

 

ってビミョーな温度なんだ。

だから神バズ持ってこないでくれ、頼む。

付き合ってる人の余裕だって言って、C4持ってこないでください。

 

寝ぼけたまま、悶々と誰に向けたかも分からない釈明をベットの中で続けていた。

 

あいつ、どうしてるのかな。

 

 

 

 

 

 

 

朝、端末で情勢とミッションを確認していた。

レイヴンに関するニュースについて、前から疑問に思っていたことがある。

 

「シャルさん。前から思っていたことなんですけど、いいですか。」

「どうしたの?」

「他のレイヴンのミッションファイル。撃破の項目がレイヴンだったりACネームだったりふらついてるんですけど。」

「それは、ACがAP0になるとAC撃破。レイヴンが死亡、もしくは病院送りになったらレイヴン撃破ってなるの。」

 

なるほど、ACネームだけなら、翌日に復活してる事もありうる訳か。

 

「へ~。そうだったんですか。」

「ここにあなたの名前が載らないことを祈るわ。」

「やめてください!」

 

不謹慎極まりないことを言われた。

 

「そろそろ、言わなきゃね。」

「?…なんですか」

 

シャルさんの雰囲気が少しだけ変わる。

 

「実は、あなたのACには少しだけ細工されてるの。」

「ええっ!何したんですか。」

 

待って!

いきなり何言い出してるんですか!

 

「あなたのモニターには本来()()()()()()()A()R()()()()()()()()()()()()の。」

「…逆じゃ無いんですか?」

 

余分な物を付けてるのではなく、欠けている?

 

「ええ。それ故あなたは見なくていいものを見ることになる。」

「フィルターが無いと言う事ですか。」

「そうね。そのフィルターで弾かれるものを言わないといけない。」

 

「あなたは戦争で不都合なものすべてを目にすることになる。道徳違反、死体、虐殺すべて。」

 

空気が凍る。

 

「……何故です。俺は企業の駒です。不都合なものは見なくていいのですが。」

 

何も知らずに戦った方が企業としては都合が良いはずだ。

 

「あなたは自分自身で判断すべきなの。あなたは自ら選択してここに来た。あなたには事実を見て判断する権利と義務がある。」

「それはあなたの判断ですか。」

「そうよ。」

「…分かりました。」

 

そうか、俺は運が良かった。

今まで、コックピットが剥き出しの機体は作らなかった。

歩兵部隊とかち合わなかった。

もしかしたら、俺は途中で折れてたかもしれない。

無責任だな、俺は。

 

 

「ちなみに他のレイヴンには、APが0の機体は炎上して見える。」

「なんでそんな機能が?」

 

全くの謎機能だ。

 

「過剰攻撃の抑止らしい。企業も国連も、どうやら兵士に死んでもらいたくないみたいだね。AP0っていうのは実は中破なんだ。」

「どうしてなんでしょう。」

「そこまでは知らないな。お偉方に聞ける立場じゃ無いからね。」




読者を振り落としている気がすると前から思ってました。
実際文章力がなさすぎですけどね。

追記。
活動報告、チマチマ更新しております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。