九連マイクロ両肩に積んだ重量二脚であっさり倒せた。
【戦闘システム、起動】
京都郊外、森の中。
ACを戦闘モードにし、準備を整える。
『シェリング、準備完了。よろしく頼む。』
「こちらも準備完了、こちらからもよろしくお願いします。」
僚機は、シェリング。
歴戦のレイヴンで、信頼できそうな人だ。
後ろから撃たれたら話は違うけど。
『今、司令部が最終勧告をしています。相手が受け付けなければ、あなた達の出番です。』
今回、RLMM(レイヴン統率管理機構)に設立した司令部の命令が依頼となる。
全勢力からの、利害の一致からなる合同依頼は、基本名義はRLMMになる。
『返答、ありません。作戦開始の命令がでました。』
『シェリング了解、作戦行動を開始する。』
「アキレス了解。シェリングに同行します。」
作戦開始。
穴を掘って作られた基地の前に来た。
逆関MTが攻撃。
後ろに街があるため迂闊に避けられない。
ダメージを無視してブレードで両断。
シェリングも同じようにMTを始末した。
基地の扉が開く。
少し進んでまた扉を開く。
部屋の中に浮遊型警備ポットがうようよいた。
「レーザーライフルはオーバーキルです!ここは僕が!」
ライフルとEOで撃ち落としていく。
片付いた。
『助かる。…俺の苦手なタイプでな、すまない。』
「いえ、大丈夫です。行きましょう。」
道中のMTを潰しつつ奥に進む。
とりあえず突入経路の機動兵器を優先して撃破して欲しいだそうだ。
『そこまででいいそうです。引き返してください。』
「了解。」
とりあえず奥まで来た。
あとは、工作部隊の仕事だ。
『別のハッチからACがでできています。急いでください。』
『なるほど、陽動か。』
抵抗のない道を引き返して出口まで来た。
『硬い俺が先行する。安全を確認し次第前後入れ替えだ。』
「了解。」
扉を開ける。
シェリングが飛び出したが、誰もいない。
『クリア。該当地区に向かうぞ。』
少し森を北に進むと、ノーマルの部隊が街の方角に向かっていた。
「敵の右から仕掛けます。火力支援を。」
『了解、無茶はするな。』
マイクロミサイルで先制攻撃。
手前のGAノーマルが膝をつく。
グレネードライフルが一斉にこっちに向けられる。
俺は後ろに回り込むようにサテライト。
そうだ、俺を見ろ。
弾幕を掻い潜る。
そして、真反対まで来た。
『飛べ!アキレス!』
一気に高度を上げる。
後ろを向けたノーマルに、シェリングさんのレーザーが襲いかかった。
何機か振り向こうとしたが、させる訳がない。
マイクロミサイルを撃ち下ろす。
標的を変えたノーマルが撃墜される。
飛ぶ前の位置に戻り、ライフルを連射。
ノーマルが砕ける。
少数対多数は包囲、挟み撃ちにかぎる。
「全機無力化完了、他には?」
『今のところ、大丈夫です。念のため、補給を済ませて下さい。』
「アキレス了解。」
『こちらシェリング。ジェネレーターがおかしい。点検させてくれ。』
『分かりました。二人とも安全圏に後退してヘリを待って下さい。』
その時の俺は燻ぶるような、物足りないような、なんとも言えない、不満な心持ちだった。
理由なんて分からない。
だけど、ここにある感情は確か。
…
『緊急事態です!大阪方面を担当していたレイヴンが正体不明機に撃墜されたそうです。リカバーを依頼されています。』
「了解、APは全快じゃないけど、それ以外の補給は終わった。」
生きなで面食らったが、問題無い。
『すまない。ジェネレーターが直らん。先に行っててくれ。』
「分かりました。」
ヘリに固定され、空輸してもらう。
大阪海上ハイウェイ
『正体不明機は市街地に向かっています。該当区画の避難は終了していますので、早急に撃破を。』
降下開始
海は浅い。
足首あたりか。
【敵ACを確認、オニキスです。】
オニキス?
赤い機体に⑨のエンブレム。
軽EO実コアにリニアライフルだが、確実に奴だ。
血が沸く。
理由なんてどうでもいい。
ぶつけさせろ。
アサルトライフルを連射。
相手も反撃にリニアを発砲。
海上でミサイルとEOを交えた激しい銃撃戦。
だが。
(この程度か?この程度だったのかお前は!)
こんな奴に人生を狂わされたのか。
こんなものじゃないだろう。
リニアを掻い潜り、EOとライフルを当てていく。
明らかな命中率の差が出てきた。
リニアがすぐそばを通り過ぎて行くたびに沸き立つのを感じる。
オニキスがマイクロミサイルを放つが、俺の後ろを通り過ぎていく。
弾が切れたかミサイルをパージ。
リニア一本で攻めてくるオニキスを、左右に機体を揺さぶって対処する。
そしてオニキスのリニアライフルの弾が切れた。
グレネードに切り替えるそいつに対し、俺はやつの後ろを取る動きをする。
(さあ来いよ、避けてやる。)
しかし、一向にこっちを向けそうな気配が無い。
もっといい動き方があるだろう。
「やっぱり、無人か。」
勝てないと踏んだか、そのまま離脱をしようとブーストを吹かしたそいつに、俺はありったけのマイクロミサイルを撃ち込んだ。
ブースターに当たりエネルギーが逆流したのか、爆装して墜落し、珍しい事に海上で爆砕した。
「なんだよ……」
その次に続くであろう言葉を言いかけて気づく。
(今、俺は何を言おうとした?
思いもよらない言葉を言いかけた自分に愕然とした。
俺は何を…。
どうしてしまったんだ、俺は。
最後の戦闘は、ラストレイヴンのVRアリーナランカー、ベイビープレスとの戦いを参考にして書きました。
なので少し弱い。
主人公が少しづつ変わっていきます。