筆が止まらず、連日投稿です。
また、いつもよりもご都合主義、駄文だと思います。
気付いたらUAが1,000超えてました。
このような拙作をお読みいただきありがとうございますこれからもよろしくお願いします。
リビングで端末を見る。
いつものようにミッションを確認。
『ミッションを説明します。』
『あなたの戦績が評価されました。今回の依頼主はローゼンタール、我々の親会社です。』
『今回は中国西部の国境にある基地を襲撃する際の遊撃戦力をお願いします。』
『我々は爆撃による航空機倉庫の破壊後、本格的な侵攻を考えています。その前段階としてあなたには我々の部隊とともに対空砲の破壊をしてください。』
『その後、航空機以外の機動兵器の排除をお願いします。報酬は基本金額に加え破壊した兵器毎に追加の予定です。』
『ローゼンタールとも繋がりを作れる良い機会です。そちらにとっても悪い話ではないと思いますが?』
俺は、来るとこまで来たと思った。
基地襲撃。
基地に歩兵がいない方がおかしい。
ソフトキルをする。
その事に強い抵抗を感じた。
だが、拒否権は無い。
自分の中の欲求をそう誤魔化した。
行きたいという欲ではなく、脅迫されていると良心に言い訳した。
フィルターを解除したにも関わらず、俺は
そう、思っていた。
「どうしたの?深刻そうな顔して。」
シャルさんがリビングに入ってきた。
「シャルさん、相談したい事があるんです。」
「何?どうしたの?」
「レイヴンって、罪悪感があっちゃいけないんですか。俺、ずっと人殺しした事を怖がってるんです。でも……」
なよなよしているのは分かっている。
「別にそれが悪いとは思わないよ。そういう人は居るし、その子が辞めていくのも、乗り越えるのも見た。乗り越えられなきゃ、切りがいい所で辞めればいい。」
「そう、ですね。でも最近変なんです、俺。」
シャルさんは腰を下ろし、頷いて先を促した。
「楽しいんです、戦いが。ゲームとして見ないようにしても、何処かで壊すのを愉しんでるんです。そんな自分が、嫌、なんです。」
シャルさんは少し考えた後、口を開いた。
「正直、答えは人それぞれ。私が手出しできる問題じゃないと思う。悪いけど私は戦いを愉しんでる人種。いまだ抵抗がある君に無闇に答えられないや。ごめん。」
がっくりと項垂れるシャルさん。
「いえ、こちらこそすいません。いきなり。」
「いいのよ、それを口に出して気が楽になるなら。」
宥める様に優しい表情のシャルさん。
「でも、苛つかないんですか。殺しているのにうだうだしてるんですよ。」
「そうなるのが当たり前。むしろ、二面性を受け入れるなら壊れないから、ましな部類よ。大なり小なりジレンマを抱える年頃だし、仕方ないよ。」
「……軽いですね。」
「まあね。じゃ、もののついでに、友達から昔聞いた作り話でもしよっか。」
「いきなり話変わりましたね。」
「ジレンマ繋がりでね。まあ聞いて。」
彼女達3人は旅をしていました。
元気な少女と少年そして、そしてそれを見守る姉貴分。
しかし、お金が尽き困ってしまいます。
ところが、とある女性が声を掛けました。
「私と一緒に傭兵をやってみないか。」
彼女達は同意して傭兵を始めました。
リンクスとして
その世界は汚れていました。
地上は常に穢れ、高貴な人々は空飛ぶゆりかごに暮らしていました。
彼女達は強かった。
穢れた世界で、そこにいた様々な戦士や怪物に勝ち続けました。
しかし、3人は仲違いをしてしまいました。
最初は少年が、殺すことにのめり込みたくさんの人々を殺しました。
残った彼女達は、その世界の指折りの戦士とともに少年を倒しました。
そして、少女は、未来のために穢れを生み続けるゆりかごを落とし、それを支えていた力で宇宙への道を切り拓くといい、もう一人は今いる命を捨てることは無いと対立しました。
二人は、激しく戦い、姉は命を落としてしまいます。
姉の最期の言葉に、少女は悩みました。
ゆりかごには確かに人がいる。
未来を生きるべき子供がいる。
道を切り拓いても、通る人が死に絶えては意味がありません。
既に多くの人が亡くなりました。
もし、これ以上いなくなれば切り拓いた意味もなく滅んでしまう。
かと言って、このままにしても穢れが蔓延し滅んでしまいます。
彼女は、今も未来も捨てられませんでした。
今があるから未来がある。
捨てられるのは過去だけだ。
彼女は過去を捨てたから今がある。
かつての仲間に
『既に時は痛みを伴わず解決するときを逸している』
と、止められました。
しかし、彼女は言いました。
「そんなの、クソ喰らえ。今を諦めて進んだ道に未来があるか!」
と、満面の笑みで。
彼女の人生がそれを証明していました。
彼女はまず仲間をかき集めました。
その中には、かつて友だった少女もいました。
そして、彼女は4つ目の答えのために、今まで起きた本当のことを世界に伝えました。
世界はこのままでは滅んでしまう。でも、ゆりかごを落とし道を切り拓いても、通る人が死に絶えてしまう。
未来だから別にいい?
じゃあ、あなたの子供の未来はどうなってもいい?
残した子供が生きる未来は?
でもゆりかごにも、子供がいる。
ゆりかごが壊れてしまえば、子供も穢れの中、生きていかねばならない。
なら、ゆりかごが落ちるのは一度だけでいい。
少しの間、羽を休めればいい。
未来のため、子供のため。
もう一度飛んでもらう。
と。
綺麗事だ。
できる訳がない。
反対の声が押し寄せます。
かつての仲間からすらも反対されました。
でも、彼女は笑い飛ばしました。
全員が反対ではありません。
彼女には、賛成してくてる仲間がいました。
真実は扇動となり、親は自らの子を案じ、その想いが力は無いと疲れ切った大人を立ち上がらせました。
本当の扇動は人々に伝わらなきゃ意味がない。と少女は言いました。
地上から。
何も知らなかったゆりかごの中から。
彼女はそれを見て、力のある者、夢を持つもの、様々な人に声を掛けました。
ラインアーク、知り合いの企業の社長
力のある者は、彼女の戦いを手伝い穢れの無い土地を手に入れ、夢のあるものは落ちれば二度と飛べないとされたゆりかごを、再び飛べるようにしました。
[できない]を[できる]ようにするやり方を少女は知っていたのです。
ゆりかごは数を減らして空を飛び、羽を休めていた間に道は切り拓かれました。
それを見届け、少女は一人、旅を続けました。
「なんと言うか…。」
「本人が派手な女性だっだからね。でも、彼女は
シャルさんは笑う。
「でも、答え方の一つだと思うよ。選択肢なんてぶち壊す。己の意思のまま。レイヴンらしいと思わない?」
「……確かに。覚えておきます。」
京都の喫茶店。
シャルはカウンターで待ち合わせをしていた。
「よお。待たせたな。」
「約束の時間の5分前。全然問題無い。」
「そうか。よかった。」
ストレイドが隣に座る。
「コロニーアナトリアで目撃情報だ。イフェルネフェルト教授の部屋に見知らぬ男が入ったらしい。20後半、銀髪の男。最近目撃される姿と同じだ。」
「アナトリア…まさか。」
信じられない、と驚きを隠さないシャル。
「奴、種まいてやがる。今更遅いだろうに。」
「あれが無いのに?」
「ああ。私達が潰したにも関わらず、な。使うなら表舞台に出る筈だ。」
苦々しい表情のストレイドは俯いて言葉を飲んだ。
「そう……もう一方は?」
「ダメだ。何も出てこない。ただ最近GAのメールサーバーがクラッキングを受けたらしい。予想通りなら…」
「保たないはずの均衡が崩れると。」
「ああ。忙しくなる。」
そこで会話が途切れる。
いつものようにピアノが流れていた。
「そういえば、最近アキレスが悩んでて。」
「それで?」
ストレイドがコーヒーカップを口に運ぶ。
「あなたのあっちの話しちゃった。」
「ごハッ!」
盛大にむせるストレイド。
「お前、なんで、ゴホッ。」
「大丈夫。不味いところは誤魔化した。彼、ジレンマで悩んでて。」
「全く……」
復旧したストレイドは懐かしんでいた。
「私が一番ぶっ飛んだことしたんだっけ。」
「後で聞いたシナリオ、ガン無視だからね。」
「お前が言えるか。」
「確かに。」
二人は一気に笑顔になる。
「あいつ。後悔してたな。複数人投入するんじゃなかったって。」
「単独投入されたところは概ねシナリオ通りだからね。あなたなんて一年ほど下町●ケット状態だもの。」
「いやぁ、一番苦労したの、土地確保とクレイドル離着陸補助機だからな。土地はラインアーク増設で結構いったし。なんだかんだ楽しかったなぁ。」
でも、とうつむく。
「そんだけやっても、結局
「でも、宇宙に旅立ったのは確かでしょう。一番生存者多いから。」
シャルは慰める。
「でもな、皆で作った離着陸機で初めて飛んだクレイドルが、
カップを持つストレイドの手は震えていた。
「なんで同じ世界の違う時代なんか飛ばしたのかな。」
「いる確証があったんだろう。確かにいたし。」
「まあね。」
でもな、とストレイドは顔を上げる。
「もう、同じことは繰り返さない。」
「今まで過ごした時間と犠牲になった命に懸けてもね。」
二人は決意を新たにした。
少しバラしました。
少しづつ世界が動き始めます。