見たくない人の為にアーカイブと同時に投稿してます。
前回の話の続きとしてはそちらが正しいです
『ミッションを説明する。』
『依頼主はGA。目標は戦時条約に違反した、国連軍への武力行使だ。』
『この前の基地一斉襲撃が相当堪えたんだろう。奴らは先手を打とうと中立のコロニー、アナトリアに侵攻する話になってる。』
『これを避難済みの一番端の区画で迎撃して貰う。敵を行政区に向かわせるな。』
『僚機はお前の師匠2人だ。』
『この面子なら、本当の依頼主は分かるだろう。こちら側として初めての戦闘になる。気ぃ引き締めて行け。』
『いい返事を待ってるぜ。』
「シャルさん。」
「何?」
俺は少なくとも彼女達の味方として戦うことにした。
だから、先に聞いておきたい。
「もし、企業側と戦うことになったら、両親の保護とかしてくれますか?」
「…確かにそれは重要だね。今後そうなってもおかしくないもんね。」
「保護先は…?」
「私達の棲み家かな?悪いけど。」
「棲み家…いや、あそこ!?」
いい場所が見つからないが、かと言ってそれはそれで危なくないか?
「…どうしましょう。GAとかはどうです?」
「この前聞いたら居住地満員。行くとこないって。」
「傘下の有澤!」
「あそこ会社の敷地位しか不動産持ってない。それに日本じゃすぐ見つかるよ。」
やっぱりこれしか無いのか。
「…分かりました。食べたりとかしないで下さいよ。」
「ちゃんと彼らが言う事聞いてくれればそんな事は起きないよ。」
「…………」
(父さん、暴走しないでよ…。)
自分が引き継いだ旅行好きが、発揮されないことを祈った。
コロニーアナトリア。
入り口から少し遠い十字路に陣取る。
【システム、戦闘モードを起動します。】
『ほう、タンクか。面白い選択じゃないか。』
『何か思うところでもあった?』
今回、俺はタンクで高火力のアセンだ。
無論理由はある。
「お二人は機動力重視の機体なので、補助を考えました。制圧射撃をするので、討ち漏らしたすばしっこい敵をお願いします。」
『なるほど、俺達を保険にするか。いい度胸だ。』
確かに残党狩りはあまり楽しくないだろう。
実際自分もそうなったら不満を隠せない。
だが、
「確実性を取りました。失敗出来ないので。」
ハッキリ言わせてもらう。
すると、
『それでいい。俺も最重要項目が読めない訳じゃない。』
と、苛立った様子も無く、普通に返答された。
そこらへんにちゃんと理解がある。
となると。
「試しましたね。」
『故郷を任せるんだ。今のでビビるような奴じゃ務まらん。』
まあ。気持ちは分かる。
故郷は、信用ならないやつに任せられる場ではない。
『敵が作戦エリアに入りました。ミッション開始。』
シャルさん達は左右の道路から迂回しに行った。
大通りの向こう側。
国連軍の無人MTが隊列を組んでやって来る。
いい的だ。
無人なら容赦は要らない。
グレネードキャノンを展開。
中央にいたやつに向けて撃ち放った。
命中し、そのグレネードの爆風が周囲のMTを巻き込む。
左手のカラサワも構えそのまま乱射した。
美しい蒼い光が隊列に突き刺さる。
そして、安物のMTが片付きノーマルが残った。
そこにシャルさん達が隊列の横から弾丸を見舞う。
立ち位置が目まぐるしく入れ替わり、リニアとショットガン、マシンガンとブレードが入り乱れていた。
そんな中で俺が攻撃したらフレンドリーファイヤ確定。
傍観するしか無い。
機動力を活かした乱戦でノーマルの数は減っていく。
これで終わりなんて思ない。
ただ、予想外だったのは国連軍の本気度だった。
『レーダーに反応…。この速度、攻撃機!?それと飛行型ノーマル!?敵はアナトリア中央に直接空爆を仕掛けるつもりです‼』
『何!?数は!』
『攻撃機30。ノーマル15です。』
『国連軍得意の数の暴力ね。横流しのローゼンタールのまで投入して。』
飛行型ノーマル。
本来制限のある空を飛び回り、多大な軽量化を代償に空戦を行う。
それは、ハイエンドやオーダーが横行する中で
唯一、それとは別の次元にある例外的存在。
と言われるほど厄介な相手だ。
あの数でも十分、数の暴力と言える。
正直な話戦闘機を出したほうが早い位、アセンによるがACと相性が悪い。
だが、航空機はそんなすぐには飛ばせない。
『スクランブルまで時間がかかります。妨害してください。』
『私のオーダー、輪にかけて相性悪いんだけど!』
今日のシャルさんは出力重視、高出力ブースターにマシンガンだ。
滞空する事を考えてない上に、射程が短い。
空中戦はオーエンさんが頼みの綱になる。
だが、幸運な事に。
俺の右手はスナイパーライフルだ。
左手のカラサワも使えなことはない。
高度を上げなくても妨害位は出来る。
そして、当てるなら前や後ろから撃つに限る。
一応、高いビルの上に登る。
そして、攻撃機が見えた。
シャルさんもビルの上で少しでも数を減らそうと身構えている。
オーエンさんは下の大通りで空中戦の用意をしていた。
【システム、巡航モード。】
【FCS適正化】
【OB出力調整完了】
【エネルギー配分適正化】
【空戦可能です。】
「まさか空戦をやらされるとはな。」
俺のACコアのOBには[巡航モード]がある。
まあ、低燃費を売りにしてるからこそ出来た機能だ。
だが、空中戦ならまだしも、ACで航空機の舞台である空戦をやろうとするのは、余程の熟練者か、無知の愚か者だ。
ACが最強と信じ、高高度戦闘がまだ戦闘機等の航空機が支配する場だと知らない、な。
そいつは、航空機が高度500メートルで飛んでる俺達が標的の[セントウキ]が全てと勘違いしてるに違いない。
ACが航空機に劣っている点だが。
まず、速度は期待できない。
今回は攻撃機だが、相手が戦闘機だとあっちが戦闘機動してこっちが真っ直ぐ飛んでも追いつかれる。
旋回性も勝てない。
勝てるのは射角と威力だけ。
あと気持ち装甲。
だから、それを活かさなきゃいけない。
そして俺は生き残ってる。
【OB、ON。TAKE OFF】
一気に加速。
ブースターを使い上昇。
即戦闘高度に上がれるもACの魅力か。
そのまま敵の真正面に突っ込む。
ミサイルをブースターの加速で振り切った。
スナイパーライフルで遠くから航空部隊を攻撃している。
カラサワはまだ射程距離外。
高度が高いせいで上手く狙いがつけられない。
相手は『アナトリア接収』の為にACは知らないふりするつもりらしい。
ACは多能であっても万能ではない。
ACは元はテロ等の紛争に対処する遊撃性能と汎用性を求めた兵器だ。(ということになってる)
すぐ乗って、それ一つである程度の事がこなすのが役割。
主に陸戦主体の思考での設計と戦術。
テロリストが航空機を手に入れ辛いからこその思想。
故に、オーダーというあり程度融通がきく機種になっても空に弱い。
高高度を飛ばれたらアセンによっては手出しすらできない。
その点、オーエンさんの戦いには目を剥かざるには居られなかった。
……手は止めてない。
いくら空戦出来るアセンだからといって、普通大軍相手にあそこまで立ち回れない筈だ。
【俺は放置すれば無視できない損害を与える事ができるぞ】
そう示すことで敵を遅らせている。
対処に回る敵を掻い潜り、攻撃機の数を減らす。
攻撃機も戦闘機動を求められ、侵攻速度が落ちる。
そして。
『待たせた、あとは任せろ。助かったぞ、オーエン!』
戦闘機が間に合った。
後は彼らに任せるしかない。
一応、
流石にAC(エース○ンバットにあらず)に巡航モードがあっても、空はネクストでもない限り、リアルイレギュラーじゃないと無理だと思う作者です。
空戦について調べてまたいらん知識がついた今回。
矛盾があったらお手柔らかにお願いします。
調べましたがニワカにすぎないんで。