何?何?なんなの?
ミツネとどんぐり君が話してると思ったら、いつの間にかどんぐり君がずっと話していて、ミツネは静かに聞いている。ここ、一応モンスターも通るフィールドなんですけど。
そう思って、おれなりに警戒しながらミツネの隣で話を聞く。何言ってるのかさっぱりだけど。
しばらくしたら、ミツネが泣き始めた。
どんぐり君、君はミツネに何をした?
かと思ったら、ミツネがいきなり大声をあげた。
ミツネに「どうした?」と聞いたが、「大丈夫だから」と制止されてしまった。
何が何やらさっぱりわからん。
オロオロとミツネとどんぐり君の様子を見ていたら、今度はどんぐり君が泣き出した。
ほぇー?今度は何だよ。
とりあえず、二人(一人と一頭?)は、大事な話を終えたのか、ずっと泣いている。コラコラ、俺はタオルじゃないぞ、涙を俺の体毛で吹くな、ミツネさん。
…どんぐり君までなんで俺の体で吹いてんの?ミツネはいいけど、どんぐり君はどんぐり君で自分の体毛あるでしょ?
「で、ミツネさん、話はどうだったの?」
「えっとね、話すと長いんだけど…ちょっと待って、アイルー君に話して良いか聞いてみる。」
そう言って、ミツネはどんぐり君と話をする。そんなに秘密にしたい様な内容なのかな?
「話して良いよだって。結構長いし悲しい話だよ?」
「…わかった。聞かせてくれ」
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ああああああ!
悲しい!悲しいよ!
なんだよどんぐり君…そんな悲しい過去があったのか…頑張ったんだなぁ…
「ミツネ、俺達でどんぐり君にしてあげられる事は無いかな?」
「うーん、なんだろう…。…ん?どんぐり君って誰?」
そうだ、勝手に変な名前付けてたんだ。
「いやぁ、どんぐり装備着てるから、なんとなくそう呼んでた。挑発&回復笛ってのは嫌だし」
「なるほどねぇ。かわいい名前だねぇ!どんぐり君!……そうだ!どんぐり君に、名前をあげよう!どんぐり君って名前!」
「そんな今さっき会った奴に名前貰って嬉しいかなぁ?」
「挑発&回復笛よりはずっと良いでしょ!思い付きかもだけど、優しくて、良い名前だと思ったもん!」
「わかったわかった。じゃあそうしよう。」
「ちょっと話してくる〜!」
健気だよ、ミツネさんは。
どんぐり君、喜んでくれるといいなぁ…
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《モンハン語での会話》
「ねえねえ、アイルー君!」
「ニャンだ?何やらアル殿と盛り上がってたニャ?」
「うん!アイルー君に、何かしてあげようって話してたの!」
「ニャ…?別に何もいらニャいぞ?生活には困って無いニャ。」
「そーゆー事じゃなくてぇ!」
「じゃあ何だニャ…」
「アイルー君に、プレゼントがあります!」
「マタタビはいらんニャ」
「違う〜!アイルー君にね、名前をあげたいの!」
「ニャァ…?名前……?」
「うん!アイルー君とは友達になったけど、アイルー君って呼ぶのは何か味気ないし、前の名前も嫌なんでしょう?」
「まあ、ボクはアイルー君でも良いけどニャ。それに前の名前は今さっき捨てたニャ。」
「捨てたんなら新しい名前がないと!…もしかして迷惑かな?」
「わかったニャ。とりあえず聞くだけ聞くニャ」
「やったぁ!えっとね、アイルー君の名前は…」
「早く言うニャ…」
「どんぐり君!」
「どんぐり君……それがボクの名前かニャ?」
「うん!……ダメかな?」
「ニャハハハハハ!良いニャ!気に入ったニャ!アキンドングリは大好きだし、装備もどんぐり一式!ボクにぴったりの名前ニャ!」
「本当に?!良かった〜!」
「どんぐり君かニャ…名前を貰って、ここまで嬉しいなんてビックリニャ…」
「よろしくね!どんぐり君!」
「あいニャ!よろしくニャ〜、ミツネ殿〜!……あれれ、また涙が出てきたニャ…?今は悲しくないのに、なんでニャ?」
「それは嬉し涙だよ!嬉しくって楽しくって、涙が溢れちゃう幸せな涙だよーー!」
「ニャんだってぇ!そんな涙もあるニャか…うぅ…涙が止まらないニャ〜〜!」
「あははは!どんぐり君、かわいい〜!」
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ミツネがどんぐり君に名前をプレゼントしに行って少し。
ミツネはどうやらどんぐり君に名前をあげるのに成功したみたいだ。
そしたら、どんぐり君は泣き始め、ミツネは騒ぎはじめた。ついていけない、この状況。
ミツネは笑ってるし、どんぐり君は笑いながら泣いてる。
あのー、ここ、一応フィールドなんですが…あれれ…
俺、置いてけぼり?
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「ミツネ、今日はここまでにして、俺たちは寝ぐらを探さないと。夕飯もまだだし。また明日、ここに来よう。」
「もうそんな時間?わかった。待たせてごめんね、アル。」
「気にすんな。どんぐり君もまた明日な」
「*$%<£+^%*£$£>!」
ミツネはどんぐり君にモンハン語で話しかけた。多分、また明日!とか言っているんだろう。
俺はモスカバンとボロピッケル、みはランポスカバンを持って、歩き出した。すると、
「*^%>€£+^$%」
どんぐり君がなんか言っている。
「アル、どんぐり君が、私たちにどんぐり君の家を紹介してくれるって。狭いけど私たちなら入れるし、良ければ使ってくれニャ。って言ってるよ」
「まじで?ちょっと寄ってみようか」
「わかった〜。伝えてくる〜〜」
ミツネがどんぐり君に何やら話すと、どんぐり君は手招きしてテコテコ歩き出した。
遠いのかな?
にしても初めて本物の招き猫を見たよ。
お腹も減ってきたし、そんなに遠く無いと良いんだけどなぁ…
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近かった。
森丘9番、トンネルの途中にある小さな抜け穴、そこの先にどんぐり君の棲家はあった。
何やら物がゴチャゴチャ置いてある。
広くは無いけど、充分に俺たちが寝るスペースもありそうだ。いいなぁ、どんぐり君。良いところ住んでるじゃん…
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どんぐり君とミツネ、そして俺。みんなで肉を食べながら話をした。どんぐりハウスは結構居心地が良い。
ミツネの通訳を通しながらだったので、変な会話だったけど、たくさん話をした。
通訳お疲れさん、ミツネ。