開幕!茶熊学園運動会!   作:RASN_Pixiv1本になります

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ここは茶熊学園、そこの学園の校庭では紅白分かれて競いあう運動会が始まろうとしていた。


午前の部

 

-茶熊学園 校庭-

 

「えー皆さん!本日は晴天晴れで絶賛な運動会日和ですねぇー!」

 

晴れてまだ桜が散る最中の校庭の朝礼台には熊でありこの茶熊学園の学長であるカムイが立っていた。

 

「それにしても皆さん!麗しいほどに体操着姿ですねぇ!」

 

カムイの見下ろす先の学生たちは誰も彼も体操着を着ており、女子に関しては何故か皆ブルマ着用であった。

 

「それにしても絶景ですなぁ…是非ともこれを撮って…」

 

「おっと熊公…それ以上はセクハラだ…!」

 

すると物凄い剣幕で体育担任のオウガがカムイの肩を掴み、その手にあったルーンカメラを落とした。

 

「ヒッ…!そっ…そうですね…そういうのは競技中にでも…!」

 

「あぁ…?」

 

「ヒェッ…?!なっ…何でもありませんよ!?」

 

そしてオウガの目線に怯えながらカムイは寂々と開会式を終え、各員はそれぞれの陣営に行き最初の競技の準備などをしていた。

 

 

-赤組陣営-

 

「それにしても…何で本当にブルマなのかしら…?」

 

「まぁまぁ、あたしゃこういうの好きだぜ?」

 

「私は何故かテニスウェアでも良いって言われたけど…?」

 

「私はスクール水着でもいいと言われましたけど…流石に無理です…」

 

「わたくしはメイド服でもよろしいと…」

 

「ふむ…おおよそあの学長の狡猾トリックで自由にしてるのだろうな…」

 

赤組には生徒会のメンバーが結構いた。

 

 

「あの~…そろそろ良いですか?カティア様?」

 

「おっほー!駄目よ!こんな姿をツーショットで撮れる機会なんてこれしか無いんだからー!おっほー!」

 

生徒会メンバーが集まってる中、あるところでは化学の担任で1年のヨシュアとミレイユの保護者でもあるカティアがやって来ていた。そしてその手にルーンカメラを持って体操服姿のヨシュアとミレイユを爆写していた。

 

「うぅ…流石に恥ずかしいよ…」

 

カティアの撮影会は競技開始の間際まで続いたとか。

 

 

-白組陣営-

 

「それにしても…これじゃまるで生徒会VS風紀委員だな…」

 

「そうだな、たがそういうシチュエーションは中々美味しいがな。」

 

「そうだな…まぁ委員長殿はソフィちゃんが向こうにいるのが気にくわないかい?」

 

「オ…オズマ…!?…まぁ…確かにそうでもあるが…」

 

白組には風紀委員のメンバーが集まっていた。

 

 

「運動会とかめんでぇー…サボっていい?」

 

「クェー!駄目ですよ御子たるもののやる気を見せないと!ほら!マリ様も説得を!」

 

「えっ!?私も…?」

 

そして何故か生徒会でしかも会長でありながらも仲間外れかの様に生徒会メンバーで白組は生徒会長のシャルロットだけであった。

 

 

 

 

 

 

 

-茶熊学園 校門-

 

そして開会式から暫くして生徒達は校門に集まり整列していた。

 

「そんじゃ!これからの実況解説は飼育部で飼育されているキャトラちゃんがやらせてもらうわ!」

 

整列している生徒達に鳴り響いた声は発言のとおりにキャトラであった。

 

「そんじゃ第一競技はマラソンよ!スタートは校門でこの島の森を経由してゴールはこの学校よ!決着はどっちかが10人到着したら決定よ。途中でへばるんじゃないわよ!そんじゃそろそろ始めるわよー!」

 

キャトラによる競技説明が終わるとスタートラインの間際にネモとその相棒である機竜のアルゴノートⅡが現れた。

 

「行くぞ、位置につけ…」

 

ネモが手を挙げるとアルゴノートⅡは挙げた手に合体して巨大な砲台となった。

 

「用意…発射ぁっ!!」

 

そしてアルゴノートⅡから発された弾丸は空高くで弾けた、その爆発に応じてスタートラインから一斉に生徒たちが飛び出した。

 

「かけっこなら負けないよー!」

 

「行きますよ御子!」

 

「ハイハイやってやんよー」

 

そして生徒らが飛び出すと同時に上空から赤黒い雷のエネルギー弾の様なものが降り注いできた。

 

「何ですかこんなのは…うわっ!?」

 

「いやー随分とエキサイトな…のわっ!?」

 

そして降り注いで来る物は生徒達に容赦なく襲いかかり、次々と脱落していったのであった。

 

「ネモ!これは一体…!?」

 

クライヴは迫るエネルギー弾を弾いてアルゴノートⅡとの合体を解除したネモの元に詰め寄り問い掛けていた。

 

「…どうした、行かないのか?既にマラソンは始まってるぞ?」

 

「マラソンどころではないでしょうが?!」

 

「何を言うか…これはマラソンかつ障害物競争でもあるんだぞ?」

 

「えぇ…?!」

 

「それより風紀委員長、モタモタするな他のやつらは既に侵攻しつつあるぞ。」

 

ネモが指す方は様々な方法を持って先に進む者達がいた。

 

「おいでませ~」

 

とある者は攻撃して打ち消して進み。

 

「…クマロンディフェンダー…!」

 

「やはりこうなるかー!?」

 

ある者は手にしてる物を盾にしたり。

 

「おまかせです~」

 

「こんな事もあろうかと裁縫部で用意していたコッペリアさんを持ち出して良かったわ!」

 

ランサーな者はシールドを展開してその場を耐えて進んだりしていた。

 

「お前も早くした方がいい…まぁ終わるのを見て行くのも賢明だがな…」

 

「くっ…そんな事…安心してくれ!」

 

クライヴはその台詞を残すとまだエネルギー弾が降りしきる中へと向かった。

 

「ふっ…まぁ、これで終わるわけがないがな…」

 

 

 

 

ネモの洗礼を耐え抜いた者達は学園から飛び出して学園の近くの森へと次々と入っていった、そしてそこの森でも悲鳴と共に脱落者が出ていたのであった。

 

「おいおい…!狭所でクジャタ5体とか洒落になんねぇぜ?!」

 

「俺の猛獣使いの腕は伊達じゃないだぜ!?」

 

「こっち来んなー?!」

 

「くっ…ニューフェイスたるバフォメットだがパフォメットなり者もいるとは…!」

 

赤組の生徒会メンバーの行く手には赤黒い肌で剣を二刀流で構える魔物が立ち塞がっていた。

 

「ねぇ、スキル中は私達って無敵じゃなかったけ…?」

 

「だがあいつの赤いオーラを纏った攻撃を受けたらスキル中でもダメージ受けたぞ…!」

 

実際さっきアルチュールが奏でていたらその合間にボコスカ剣で叩かれて今は倒れているのである。

 

「どうするの…さっきリーゼロッテとかロザリーが少し苦戦していたけど倒していたわよ…」

 

「恐るべきはパペットマスターズか…こちらも何か策を練らねば…!」

 

「…!」

 

シャナオウが歯を軋りそうな顔をすると生徒会の執務部長で二人の副会長のうち一人でもある赤髪で青年のRASN(最近はもう光る系主人公)が駆け寄り何かを提案していた。

 

「副会長…?了解したが…エレメンタルな者があと一人いれば…。」

 

「…ふぅ…どうにかして切り抜けたが厄介なのがいるな…」

 

シャナオウが少し思案しているとこの場にレザールが現れたのである。

 

「…レザール…浪リバー…これだぁ!」

 

「…!!」

 

「わわっ!?何をうぉわぁ!?」

 

するとシャナオウとRASNはレザールに駆け寄って三人で跳び上がった。

 

「いざ!セイントクリエイション合体!」

 

「…!(GO…!)」

 

「アクエ…って何をやらせる気だ!?」

 

レザールの言葉が終わると跳び上がった三人が輝き始めた!

 

「なっ…何が起こるの…!?」

 

そしてその輝きが晴れるとそこには三人の姿は無く、目の前のモンスター並の大きさの青いマシンとなっていた!

 

「なっ…何でござるか!?このマシーンは?」

 

「…とにかくどっちも危ないわここは退いて…」

 

「あらあら…伝説のようで未伝の機械天使君がここに降臨しちゃったか…」

 

皆が驚き退くなかそこにはいつの間にか3年の担任であるイシュプールがいたのであった。

 

「…成る程…まぁいいんじゃないかな?エヴォれる方は合体できる組み合わせだしね。」

 

誰もいなくなった場でその事を語るとイシュプールはスッと消え、目の前のロボはバフォメットと戦闘を始めた。

 

「グォォ!!」

 

互いに組み合いになっているがバフォメットの方が押しているのである。

 

「くっ!シンプルなパワー比べでは向こうが強いか…!」

 

「どうするんだ…?!流れでやってはいるがどうすれば…!」

 

そして押されてるロボの三人は中で声が響きあわせて会話をしていた、ちなみにシャナオウが前面にいるのである。

 

「…実はと言うとこっちも流れで合体をしてしまったんだ…」

 

「えぇ!?それじゃこのままじゃマズいぞ…!おい!副会長は何か策は無いのか…!?」

 

「……。」

 

中で響きあっているもののRASNは何時ものように寡黙である。

 

「どうすれば…!何とか出来ないのか…?!」

 

「何とか出来ればもうしてるさ…!そもそも相手はインファイター…こっちのウェポンは全て遠距離型だ…」

 

シャナオウの言うとおりに彼等の乗るロボはミサイルやら銃やらと近距離用の武装は備えてはいなかった。

 

「たとえ遠距離型であってもその武装が使えないんじゃ意味もない…うぉっ!」

 

ロボの体内で言い合ってるとバフォメットは三人の乗るロボを押し倒した。

 

「やられるっ!?」

 

「…!」

 

バフォメットはとどめをさそうと双剣をまとめ持ちして大きく振りかざしていた、だがそんな時三人の乗るロボが輝きそして三機へと分かれたのであった!

 

「分離したっ!?」

 

「何なんだあの機械は…!?」

 

そして分離した三機は空を舞い再び一つとなった、だがその姿は先程とは違うタイプのロボへと合体していた。

 

「赤い…?!」

 

「…さっきまでは青いのに何故いきなり赤く…?」

 

これには後から来たものやその場にいた参加者も驚き思わず止まって見てしまっていたのだ。

 

「天晴れ…!副会長がいつものようにシャインするとこの様になるとは…?!」

 

「さっきの武装が無くなってるみたいだが…使えないものを持っているのよりマシだな!」

 

「…!」

 

ロボの中の三人も驚いており、前面にいるのはシャナオウではなくRASNになっていた。

 

「それにしてもなんだ…この感じ…!」

 

「あぁ…とても心地良いな…!」

 

「…!」

 

そしてロボはバフォメットに接近して格闘をした。

 

「凄い!さっきよりも力が湧いてくるぞ!」

 

「副会長殿…これだけではないのだろう?」

 

「…!」

 

RASNはシャナオウの問い掛けに応えるようにアッパーでバフォメットを打ち上げた。

 

「…!!」

「ぬぉぉぉ!!」

「うぉぉぉ!!」

 

すると中のRASNは声無き叫びを上げてシャナオウとレザールも叫んでロボを操りバフォメットの頭を掴み、背中の機械の翼を広げて跳び上がった。

 

「まだ…まだだー!」

 

「跳び上がれっー!」

 

ロボとバフォメットは空を突き抜けていつの間にか宇宙へと来ていた、そして近くの手頃な隕石を見つけるとそのままロボはバフォメットをその隕石に叩き付けたのであった。

 

「…これで…どうだ!?」

 

「……俺達の勝ちだな…」

 

「…!」

 

「ん…そういえば激しくバトってたが未だ運動会の最中であったな…!」

 

「早く戻るか…」

 

そう言って三人を乗せたロボは地球へアラマキ島の茶熊学園へと戻っていった。

 

だが…

 

「んなっ?!已然を以て既にフィニッシュ…だと…!? 」

 

彼等が戻ってきた頃には既に皆ゴールしており、結果は赤組が勝っていたりしていた。

 

 

 

 

 

 

 

-茶熊学園 校庭-

 

「さぁ!次はゴロレオン入れよ!ルールはとりあえず相手の籠を物理的に壊したり落としたりしたら失格で、特にこっちからは何も仕掛けないから頑張んなさいー!」

 

そうしてキャトラの号令と共にゴロレオン入れが始まった。特に爆発やらが起きはしないがスキルを発動しようとした生徒らを容赦なく飲み込んでいたりしていた。

 

「フラン!打ち上げるわ!」

 

「了解でござる!オーララ!」

 

「おこぼれは逃さないよ~!」

 

両組とも今のところはゴロレオンを入れており、その中でラクロスやテニスやバスケ部員のいる赤組は順調に籠の中にゴロレオンを貯めていった。

 

「私も玉を使う部活だけど…みんな"ホームラン"しちゃうよ…」

 

その一方で白組の方は野球部員ぐらいしか球技系の部活の人はいなかった。

 

「おぉい!トリ公!何とかしろや!」

 

「何ともなりませんよ!向こうの勢いが強すぎます!」

 

「…確かにどうすればいいんだこれは…このままでは負ける…」

 

「風紀委員長、俺に策がある。」

 

頭を抱えるクライヴにそさっとバイパーが現れた。

 

「ん…?何だその策は…?」

 

「…そうだな、基本的に女子が多いからな…委員長の恥態を晒せば…」

 

「おい!?何だその策は?!」

 

「減るものじゃないだろ?…ホレ?」

 

するとバイパーはどこからかレオタードを持ってきたのであった。

 

「待て?!何故レオタードなんだ?!」

 

「ん…?何となくだ?」

 

「何となくで恥態を晒せるものか?!ヴォォォ?!」

 

するとクライヴは顔を赤面させつつ怖そうな仮面を被って叫び始めた。

 

「…マズイな…このままじゃホワイトデーみたくなるな…」

 

バイパーは若干冷や汗をかきつつ回りを見渡した、すると視界にはもう一人の生徒会の副会長かつ生徒会執行部長のゲオルグが赤組の様子を見つつゴロレオン入れをしているのを見えた。

 

「…仕方ないか…」

 

するとそさくさとゲオルグの背後に回り消え入る声で叫んだ。

 

「あー今まさにエクセリア嬢が豹変しかける風紀委員長に襲われかけてるぞー」

 

「何だとぉ!?」

 

それが聞こえたのか、ゲオルグは形相をとっかえてクライヴに向かっていった。

 

「貴様!姫様に不埒な行為をする気か!?」

 

「グォォ!?」

 

「是非にも問わず!ゲオルグパァンチ!」

 

「グォォ?!」

 

ゲオルグはすかさずクライヴに腹パンをしてよろけさせた。

 

「ゲオルグキィック!」

 

「グォ?!!」

 

そして延髄蹴りを決めてクライヴを倒れさせた。

 

「ゲオルグチォップ!チォップ!チョップ!チョップ!チォーップ!!」

 

「グゴゴゴ…」

 

そして馬乗りになって何度も何度もチョップを繰り出してクライヴを気絶させた。

 

「ふっ…これに懲りたらもう不埒な行為を止めることだ。」

 

「…」

 

ゲオルグはそう言い残してゴロレオン入れを再開した。

 

「…むぅ…これで策の一つは潰えたか…」 

 

バイパーは残念そうにそれを見て溜め息を吐いていた。

 

「…仕方ない…最終手段だな…」

 

そう言うと白組のテントへと向かってあるものを取って戻ってきた。

 

「それでまぁ小生の主は…あれ?クマロン殿は…?」

 

「デビット、力を借りさせてもらおうか?」

 

取ってきたのはロザリーが持っている悪魔兼ウサギの人形のデビットであった。

 

「何で小生はグラウンドに…?!」

 

「何でかはいいだろ?それよりお前の主の組の危機だ力もといその腹を借りるぞ!」

 

驚くデビットをよそに、誰にも気付かれないように赤組の懐に飛び込みデビットの腹のチャックを開いたのであった。

 

「なっ…?!何てことをー?!」

 

「仕方ないだろ、とりあえず連敗は避けないとな。」

 

「そっ…そんなことより早く閉めないと…!」

 

デビットがバタバタと開いたチャックを閉めようとするが、バイパーの妨害もあって中々閉められなかった。

 

「そろそろか…?」

 

そう言うとバイパーはジリジリと退き始めた、そうすると徐々に赤組の様子が変わっていた。

 

「あれ…?何で急に入らなくなってるの…?」

 

「オーララ?!籠が倒れそうでござる!?」

 

「フラン!支えるわよ!」

 

何故か沢山ゴロレオンをシュートしていたのに急に外すようになったり、籠がグラグラと揺れてしまいフランとメアが支えに行ったりしていたのであった。

 

「何これ…?何が起きてるの…?」

 

「うわわっ?!中のゴロレオンが暴れてるし?!」

 

「何なの…何かまがことに近い何かを感じるわ…?」

 

どうしてか籠の中にいるゴロレオンが目覚めて更にゴロゴロし始めた。

 

「うぅ…もう限界です…」

 

「ノ…ノン…!ディリゾナブルでござる…!」

 

そうして赤組の籠は大きく傾き倒れてしまったのだ。

 

「おおっと!?ここで勢いにのってた赤組が脱落!見たところ白組からの直接な関与は無いみたいだから、不慮な事故って事で白組の勝ちー!」

 

そうして白組が勝ってしまったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

そして続いての競技は玉転がしであるが…

 

「くふふー!玉乗りならばお任せだよー!」

 

ここぞとばかりにピレスタが特技でもある玉乗りを使いぶっちぎりで白組が勝ったのだ。

 

「あちきの神気開放はまだなのー!?」

 

まだまだ先である。

 

そして続いては午前の部の最後の競技のパン食い競争である。内容は走って途中に吊り下げられてる、ごく普通で中に危険な物が仕掛けていないパンを口のみで跳び取ってゴールするという至って単純な競技である。

 

「パン…ふふふ…あなたたち吊り下げられていて可哀想ね…ふふふ…」

 

だが競技の途中参加者でもない白組のマイが錯乱しかたのように吊り下げられてるパンにつんつんと藁の棒でつつきはじめたり。

 

「パン…じゅるる…ガブリンチョ!」

 

そして白組のガブリーが出る回には吊り下げられてるパンは片っ端から食われて。

 

「んくく…じゅるり…!」

 

しかもついでかのように控えに詰まっていたパンをもガブりつきはじめようともしていた。

 

「ぎにゃー?!何してんのよ ー!?ちゃんと競い合いなさいよー?!てか誰かアレを止めなさいよー!?」

 

なんやかんやありとりあえず暴走した二人は風紀委員らによって鎮圧されたが、白組の管理不行き届きによって取りあえず赤組の勝ちとなってしまったのだ。

 

「…いいのかしら…?」

 

「別にいいんじゃないのー?勝ちは勝ちだしさー?」

 

こうして運動会の午前の部は終わり、現状での戦績は2対2と同点であった。

 

 

 

 

そしてお昼となり、各生徒らは昼飯を食べに食堂にいったり校庭の端でレジャーシート広げて持ち寄った弁当で昼飯を食べていた。

 

「お団子今ならお買い得ですよ~?」

 

そしてここぞとばかりに売店を開いて辺りを練り歩く者もいたりした。

 

「さーて!午前の部は終わったしお昼よお昼ー!アイリスー!カニカマ弁当ちょーだい!」

 

「分かってるわほらキャトラ。」

 

「わーい!」

 

こちらの木陰には生徒会の一同が集まっており、弁当を開いていた。

 

「そんじゃちゃっちゃと戴きますかねー?」

 

コリンの合図と共に生徒会一同が弁当を開いてお弁当を食べ始めた。

 

「それじゃまずはカスミの作ったものでも…」

 

そしてコリンはそさくさとカスミの弁当へと向かい唐揚げを一つ摘まんで口へと運んだ、だがその後コリンの顔は汗だくとなったのだ。

 

「あら?どうしたの?」

 

「あっ…カスミさん?これって…?」

 

「そうね…ミレイユちゃんから貰った特製のスパイスを試してみたんだけど?どうかしら?」

 

「うぅ…ちょっと失礼!」

 

コリンは顔を真っ赤にしてその場を去ったのである。

 

「ふふん、何時もの事のお返しよ。」

 

「Superbe votre frontでござる…!でもこれ全てdouloureuxでござるか?」

 

「そんなことは無いわ、そうしたら私やヒナちゃんが食べれないじゃない?」

 

「そうでござるな…」

 

「ふふっ…カスミはもうすっかりと保護者ですね?」

 

「…反論するのにもう疲れたのよ、それに悪くないしね。はい、あーん。」

 

ぶつくさ言いつつもカスミはヒナの口にも箸を運ぶのであった。

 

「微笑ましいワンシーンですね…」

 

「フローリア、貴女眼が見えないんじゃなくて…?」

 

「細かいことは良いのです、そう言えばお父さんもとい副会長がいませんね?」

 

周りを見渡せば赤白入り交じった生徒会のメンバーだがそこにはRASNがおらずついでにゲオルグもいないのである。

 

「アイリスさんは船長を見ませんでしたか?」

 

「いいえ、気がついたらいなくて…」

 

「…にーにと頑張って取れたパン食べたかったのに…」

 

がっくりと落胆するコヨミの手には少しのかじり跡のあるパンがあったのであった。

 

「……ふむ副会長ならば今は本部でミーティング中だと思うが…?」

 

すると今まで静かにエネルギー補充していたシャナオウが口を開いたのであった。

 

「そうなんですか?」

 

「あぁ、副会長らは今後妙なことが起こらぬ様にと風紀委員と会議中だ。」

 

「そうなんですか…」

 

「…素朴な疑問だけどそういう会議ならそこで転がりながら弁当を食べてる会長さんを行かせれば…?」

 

お昼寝をしてるヒナを膝に乗せてカスミはマリの側で寝転ぶシャルロットを指したのである。

 

「マリの弁当うんめぇーな…なぁーマリー、私を養ってくれよー?」

 

「はいはい…気が向いたらね…?」

 

「うむ…だがあの様なことを言う会長殿がその様な事にまともに参加すると思いか?」

 

「…それもそうね…」

 

二人は諦めた顔でそう呟いた。

 

「にーにはそこに居るんだ…行かなきゃ!」

 

そしてコヨミはパンを手にして本部へと向かったのであった。

 

「大丈夫かしら…途中で転んだりとかしないかしら…?」

 

「…ならセッシャがMontreしに行くでござる!」

 

そうフランが言い残すとまるでニンジャの如くその姿を消したのであった。

 

「オララ?!…ついでにシショーにボナペティするお手製ので弁当を忘れかけたでござる?!オタッシャーデー!」

 

だが間も無くして再びフランが戻り、鞄から可愛らしく包まれた弁当箱を取り出してまた消えたのであった。

 

「(フランさん…やってくれましたね…?!)」

 

「(バレンタインで渡せなかったのにまた…渡せなかった…)」

 

「(弁当が一つ増えたと思えば…うぅ…)」

 

「(…やってくれるわね…)」

 

そしてフランが言い残したことに少し顔を暗くしたのが4人いたとか…

 

「カスミ…見事に先を越されたわね?」

 

「なっ…?!何がよ?!」




-茶熊学園 運動会実行本部- 

ここは見ての通りに本部、この運動会の運営を取り仕切ったり実況解説席に救護所も兼ねているのである。 

「すまないな生徒会の副会長達わざわざ二人も呼び出して。」 

「気にするな、会長は今は引いても押しても来ないような状態だからな…」 

「…!」 

そしてそこには風紀委員の委員長たるクライヴに生徒会の副会長のゲオルグにRASN(主人公をパーティに入れるってサブクエでは危険で前に出せない人。)に共に体育の顧問をしている先生のオウガにアルザーンもいたのであった。 

「ふむ…そうか…まぁ仕方ない、後で駄々をこねられても困るしな。」 

「まぁ安心しろや後で俺が直接焼きを入れてやるからよぉ!」 

「オウガ先生…せめて加減はお願いしますよ?」 

「…?(汗)」 

高笑いしてるオウガに生徒会の二人が呆れ顔でそう言った。 

「とっ…ともかくだ午前中での運動会の反省点をまとめておきたいと思う!」 

そしてクライヴの合図で会議が始まったのであった。 


少しして会議もお開きとなった頃… 

「ではこれにて終わりだな…それでは今後ともよろしく頼むぞ!」 

「うむ、承知した。組織や色が違えども正々堂々悔いのなきように!」 

「…!!」 

「フッ…青春じゃねぇか…!」 

そしてドタドタと本部に入って来る二つの足音が鳴り響いて。 

「にーに!」 

「シショー!」 

「!?」 

その後フランとコヨミが本部へと勢い良く流れ込んで来て、RASNを押し倒したのであった。 

「ほぉ…今回はシノビの嬢ちゃんのパターンか…おぉい!お前ら赤獅子を下敷きにしてんぞ!」 

「フェ?!…オーララ?!大丈夫でござるかシショー!?」 

「…!」 

オウガの檄に二人はRASNに気づき、その上から退いて介抱した。 

「大丈夫にーに?痛いの痛いの飛んでけー!」 

「傷にはこれが一番でござる!洋梨をボナペティでござる!」 

そしてコヨミはRASNの頭を撫でるとその手をバッと虚空に振り、フランはどこぞから取り出したカット洋梨をRASNに食べさせたのであった。 

「…こんなので元気になるのか…?」 

「だがRASNの顔は嬉しそうだかな…」 

ちょっと少しして場が落ち着いて皆が着席し、クライヴが問い掛けた。 

「それで…フラン殿、何用かな?」 

「用…用は…何でござったけな…?」 

「うーん…そうだ!にーにとコレを食べたかったんだ!」 

コヨミは元気良くRASNの膝の上でパタパタすると懐から少しかじり跡の残るパンを取り出したのであった。 

「パン…?まさかあんなことが起きたのに無事にとれたのか!?」 

「んしょっと…はいっ!にーにと半分こ!」 

驚愕するクライヴを他所にコヨミはパンを半分にちぎり片方をRASNへと渡した。 

「…!」 

「えへへ…ありがとうにーに!」 

渡されたRASN喜んで眼下のコヨミの頭を撫でて、撫でられるコヨミはとても喜んでいた。 

「…そうでござる!セッシャ、シショーにこれを渡すんでござった!」 

フランが撫でられるコヨミの姿を見ていると手をポンッと叩いてどこからか弁当箱を取り出したのだった。 

「シショー!ディジューニはまだでござる?セッシャ丹精込めてベントーを作ってきたでござる!」 

そう言って弁当箱を開くと中には洋梨まみれではなく、しっかりとした弁当が広がっていた。 

「わぁー!フランねーね凄いね!」 

「えへへ…オプティニーティズでごさるな…?それじゃシショーあーんでござる…」 

早速フランは弁当の中のおかずを1つ箸で摘まんでRASNの口にへと運んだのであった。 

「…?!…、…!」 

RASNは最初戸惑ったものの笑顔でそれを受け入れたのであった。 

「どうでござるか?シショー?」 

「…!」 

「そうでござるか!メルシーでござる!」 

「(くゅぅぅ…)…わぁ…?!」 

RASNがフランに弁当を食べさせてもらえる最中可愛らしいお腹の音がRASNの膝の上から聞こえたのであった。 

「オララ?コヨミ殿もファムでござるか?」 

「うぅーん…うん、にーにが美味しそうに食べてるのを見てお腹空いてきちゃった…」 

「それじゃコヨミ殿もボナペティでござる!」 

「わーい!ありがとうねーね!」 

そうしてRASNの周りにはほんわかとしたムードが包まれていたのだった。 

「へぇ…赤獅子やるじゃねぇか?」 

「くっ…羨ましい…!俺にもソフィ殿やエクセリア殿に…!」 

「何か言ったか?クライヴ?」 

「何でもありません!ハイッ!」 

「そうか…だが、良いものだな…」 

そしてそれを見せられる三人は羨ましいそうにそれを見ていたのであった。 

「あっ!やっぱりここに居らしたんですねゲオルグ!」 

不意に声が響き、咄嗟に反応したのは呼ばれたゲオルグと呼ばれてはいないクライヴが反応したのであった。 

「ひっ…姫様?!何故ここに?!」 

「なっ…エクセリア殿?!」 

そして二人が声のする方を見ればそこには新体操部所属のエクセリアがおり、その手には何か布に包まれた箱を持っていたのであった。 

「何故って…シャナオウさんから聞きました。それより、約束を忘れたのですか?」 

するとエクセリアはぷらぷらと手に持つ物を揺らしていた、どうやら弁当箱みたいである。 

「ハッ?!そういえば…!申し訳ない!委員の回しがあり頭から外れてしまっていました!この罰は如何なる物でも…!」 

ゲオルグが気付くととても申し訳なさそうに土下座を、エクセリアに向かって行ったのであった。 

「オ…オーバーね…でも知らずにすっぽかされるよりちゃんと謝ってくれましたから許してあげます。」 

「ありがたき幸せ…!では姫様参りま…そうだ!RASN!お前も一緒に昼を食べないか?!」 

エクセリアの許しを貰うとまた何かに気付くと、今度はRASNに近づき囁いたのであった。 

「頼む…!正直姫様と自分二人でだと間が持たん!人助けだと思って来てくれ…!(小声)」 

「……!」 

「…良くわからんが了承でいいか?」 

「…!」 

RASNはコクりと頷いたのだ。 

「そっそうか!姫様!RASN達も一緒に食べたいと言っておりますぞ!」 

「…そうですね、皆様と一緒に食べれば楽しいですからね。それじゃラピュセルにガグツチにフィーユも…あとクライ…」 

「おおっと!悪いが風紀委員長は貸し出せないぜ?!」 

「なっ…何!?グゥ…!」 

エクセリアがクライヴの名を呼ぼうと思うと呼び終える前にオウガによって軽くチョークスリーパーを固められていたのだった。 

「悪いな、風紀委員長にはなもうちょっと話があってな…済まねえが赤獅子達だけで我慢してくれや。」 

「グッー!グッー!」 

オウガはケラケラと笑いそして固められているクライヴはオウガの腕をパンパンと叩いていたのであった。 

「…そうですか、なら仕方ありませんね…」 

「うむ!そうだな、用があるんだから致し方ないな!」 

「そっ…そうですね…。それでは皆様参りましょうか?」 

「!」 

「うん!行こう!」 

「ウイ、そしてベントーの後はシエスタするでござるよ!」 

「…そんな暇は多分無いと思うが…」 

そうしてクライヴはお昼に誘われず、RASNらは楽しく昼を取ったのであったと。 
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