奥さん、貸した金が払えないなら身体で払ってもらおうか!   作:筆先文十郎

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皆様にお詫びすることがあります。
この話、『近所の童顔人妻に頼んで童貞を捨てた時の話』の方に間違えて投稿してました。
そちらの方は削除しました。

本当に顔から火が出るくらい恥ずかしいミスです。
本当に申し訳ございません。


催眠術に目覚めた男子生徒の凶行~穢されたマドンナ~

 僕の名前は上子氏(かみこし)(てつ)。どこにでもいる普通の高校生です。強いて違う所と言えば……早起きですかね。いつも朝早く起きるから朝早く朝ごはんを食べて朝早く学校に行きます。朝早く学校に行ってもやることがないので教室を掃除してます。だって皆綺麗な教室で勉強したいものでしょう? 

 そんな僕にも一つだけ楽しみが出来ました。それは

「おはよう、上子氏君。今日も早いのね」

「あ、有栖川さん。おはよう」

 黒板を拭いていた僕に背中まで届く黒髪が特徴的な女性が話しかけた。

 有栖川(ありすがわ)咲夜(さくや)

 膨らむべきところは十分に出ているが、胸もプリッとした尻も見事に上を向いていた。清楚な感じとは反比例する野生的な魅力が満載のナイスバディだった。

「私も手伝うね」

 そう言うと有栖川さんは掃除ロッカーからホウキを取り出すと僕が掃いていない箇所を掃除し始める。そんな彼女を見て僕の心は綻ぶ。

 だけど、僕の心に黒い感情が日に日に増していた。彼女の肢体を思うがまま貪り尽くしたい。

 そんな思いが抑えきれず、いつそんな凶行を犯してしまうのか恐れるほどに。

 

 そんなある日。

 

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「あれ?」

 気がつくと僕は屋上に立っていた。

「……」

 目の前には虚ろな目をしたままその場に立ち尽くす有栖川さんの姿があった。

「なんで僕はこんな所にいるんだ? いや、そもそも何で有栖川さんが虚ろな目をしたまま立ち尽くしているんだ……え?」

 何から何まで分からない状況に混乱した、その時だった。

 

 ──そうだ。僕はある日突然催眠術に目覚めたんだ。そしてその催眠術を使って有栖川さんを屋上に呼び寄せたんだ。

 

「な、何なんだ!?」

 突然脳内に響く自分の声に僕は戸惑う。そんな僕に脳内に響く僕の声(・・・)は続ける。

 

 ──有栖川さんを僕の欲望の思うがままにするために。

 

「有栖川さんを……思うがまま……」

 脳内に響く自分の声に、僕はゴクンとカラカラになった喉に唾液を送り込むと改めて憧れの有栖川さんを見る。

「そうだ、今の僕は彼女を蹂躙出来るんだ……いや、よく考えたらいくら放課後だと言ってもここでヤッてしまうのは色々と危ないんじゃないのかな?」

「……ッ!?」

 その言葉に有栖川さんの身体がビクッと動く。

「やはり催眠状態と言っても見たり聞いたりする意識はあるみたいだな……それに有栖川さんは恵まれていて下手に手を出したことがバレたりしたら僕の学校生活……いや人生は破滅するかもしれない」

 それに、と僕は顎に手を置く。

「そもそも催眠術をかける勇気があるなら普通に話しかけているよな」

 うん、そうだ。と僕はとある結論を導き出す。

「よし。さっさと催眠を解いてこのままなかったことで終わらせ、え──」

 その時。先ほどまで虚ろな目をした有栖川さんの目から赤い閃光が放たれた。その閃光を見た瞬間、僕の意識はテレビの主電源を切ったかのように途切れてしまった。

 

 ====================================================

 

「あれ?」

 僕は目を覚ます。見渡すとそこは屋上、そして虚ろな目をして立ち尽くす有栖川さんの姿があった。

「なんで僕はここに? ……そうだ! 突然催眠術を覚えた僕は有栖川さんを屋上に呼び出して催眠術をかけたんだ。そしてやっぱり止めようとしたんだけど『せっかく催眠術を覚えたんだからエロいことをするべきだ』と思い直すことにしたんだった」

 確かめるように呟くと、僕は改めて催眠状態で立ち尽くす有栖川さんを見る。

「う~む、やっぱり有栖川さんってものすごく可愛いなぁ。小説や漫画などで可愛らしい人や美しい人を『まるで人形みたい』という表現で褒めるけど、有栖川さんを見るとそう表現されるのは分かる気がするなぁ」

「……ッ!?」

「それにスタイルもいいし香水とか使ってないのにいい匂いがするし、髪型も僕好みだし」

「……ッ!?」

「それに性格もよくて家柄がよくて、お金持ちなのにそういった傲慢なところはなくて僕みたいな陰キャにも話してくれるコミュ力もばっちり。身だしなみも整えられて……まさしく学園のマドンナと呼ばれる素晴らしい美少女だ」

「……ッ!!」

「でもそんな有栖川さんも今は僕に成すがままにされるまな板の上の鯉。いかようにも料理出来るわけだ!」

「……ッ!!??」

 ビクビクッと無意識に身体を震わせる有栖川さんに、僕は

「うん。やっぱり、色々と尊すぎるから手を出すのはやめとこう。僕みたいなクラスの底辺が触ったら汚れるし──」

 

 バシンッ!! 

 

 有栖川さんの強烈な平手打ちに僕ははたかれた左頬を押さえながら目を白黒させる。

「なんで手を出さないのよ! 普通こういう状況で手を出すものでしょうが! ……っていうかそこまで褒めといて手を出さないってどんだけ生殺しにしたいわけよ!!」

「あ、あれ……有栖川さん。もしかして催眠術にかかって──」

 その時。有栖川さんの目から赤い閃光が放たれた。その閃光を見た瞬間、僕の意識は電池の切れた懐中電灯のように途切れてしまった。

 

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「あれ?」

 僕は目を覚ます。見渡すとそこは屋上、そして虚ろな目をして立ち尽くす有栖川さんの姿があった。

「なんで僕はここに? ……そうだ! 突然催眠術を覚えた僕は有栖川さんを屋上に呼び出して催眠術をかけたんだ。そしてやっぱり止めようとしたんだけど『せっかく催眠術を覚えたんだから催眠状態になっている有栖川さんの身体に触ってエロいことをしよう』と思い直すことにしたんだった」

 確かめるように呟くと、僕は虚ろな目をして立ち尽くす有栖川さんの手を握った。

「有栖川さんの手……小さくて温かいなぁ」

「……ッ!? (ちが~~~う!! い、いや……嬉しいけどそうじゃないでしょう!?)」

「まるで生きた彫刻のようだ。ミロのヴィーナスって両腕がなくなっているけど、もしかしたら有栖川さんのような手をしていたのかもしれないなぁ」

「……ッ!? (え、何その褒め言葉……すごい嬉しいんだけど!! ……あ、でも上子氏君の手。男らしくて熱い。細い体つきだから想像できないけど……ごつごつしていて立派だ。……緊張しているのかな? すごく震えていて……可愛い。でももっと触って。そう……手だけじゃなくてもっと別の所を……)

「よし。有栖川さんの手を握ってもう満足だ。催眠状態を解除してもう催眠は止めよう。え──」

 その時。有栖川さんの目から赤い閃光が放たれた。その閃光を見た瞬間、僕の意識は後頭部を硬い物で殴られて気絶するかのように途切れてしまった。

 

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「あれ?」

 僕は目を覚ます。見渡すとそこは屋上、そして虚ろな目をして立ち尽くす有栖川さんの姿があった。

「なんで僕はここに? ……そうだ! 突然催眠術を覚えた僕は有栖川さんを屋上に呼び出して催眠術をかけたんだ。そして手を握ったところで止めようとしたんだけど『せっかく催眠術を覚えたんだから催眠状態になっている有栖川さんを欲望のままに汚してやろう』と思い直すことにしたんだった」

 そう確かめるように呟いた僕は上の制服を脱いで綺麗にはたいた後に床に置く。

「有栖川さん。この制服の上にうつ伏せになるんだ!」

「……はい。……わかりました」

 虚ろな目をしたまま、有栖川さんはポツリポツリと言うと僕が先ほどまで着ていた制服にうつ伏せになった。

「よ~し。思う存分触ってやるぞ!」

 僕は膝をついて肩甲骨の窪みを両手の親指で押し込んだ。

「ふふふ。やっぱり凝ってやがる。服の上からでも分かるくらいの大きさだもんな」

 予想通りの筋肉の凝りに僕は笑った。もし鏡があれば、僕は邪悪な笑みを浮かべていたことだろう。なぜならば誰も触ったことがないだろう、学園のマドンナの有栖川さんの肩甲骨に親指を当ててマッサージをしているのだから。しかも本人の意思を無視して。

「ふふふ。いい、実にいい! やればやるほど凝りがほぐれていく!!」

 徐々に柔らかくなっていく肩の筋肉に愉悦を漏らした僕は次に彼女の下半身に移動する。

「ふふふ。次は……ここだ!」

 そう言うと僕は有栖川さんの靴下と上履きを脱ぎ取ると隠す物がなくなった有栖川さんの足の裏を指で押した。

「ふふふ。足は第二の心臓と呼ばれるほど多くのツボを持っている。その中でも足の裏には様々なツボが存在する。さあっ、僕の手によってどんどん気持ちよくなるがいい(体調が)!」

 

 数分後。

 

 僕は有栖川さんの靴下と上履きを元通りにする。その後、僕は

 

「ウゲェェェッッッ!!」

 

 気持ち悪くなった。そして頭を抱えた。

「僕は……僕はなんてことをしてしまったんだ。催眠状態で有栖川さんが抵抗できない状態になっているのをいいことに彼女の身体を自分の思うように凌辱するなんて……ッ!?」

 僕は悔やんだ。自分を罵った。しかしどれだけ悔やみ、罵ったとしても無抵抗になった有栖川さんの身体を弄んだという事実は消えない。

「僕は……とんでもないことをしてしまった……」

 僕は鞄から筆箱を取り出すと、中に入っていたカッターナイフを首に当てた。

「有栖川さん……この僕の悪行、僕の命で──」

 

「ダメめめめめめめぇぇぇぇぇぇっっっ!!!!」

 

 その時。突然身体を起こした有栖川さんの目から赤い閃光が放たれた。その閃光を見た瞬間、僕の意識は電波がつながらなくなった携帯電話のように途切れてしまった。

 

 ====================================================

 

「あれ?」

 僕は目を覚ます。見渡すとそこは屋上、そして虚ろな目をして立ち尽くす有栖川さんの姿があった。

「なんで僕はここに? ……そうだ! 突然催眠術を覚えた僕は有栖川さんを屋上に呼び出して催眠術をかけたんだ。そしてマッサージと言う名の凌辱を犯した罪で自殺を図ろうとしたんだけど『もっと催眠術で彼女をおもうがままにしよう』と思い直すことにしたんだった」

 そう思い出すように呟いた僕は、改めて虚ろな目で立ち尽くす有栖川さんを見る。

「そうだ。せっかく催眠術を覚えたんだ!」

 覚悟を決めた僕は催眠状態の有栖川さんに命令を下した。

「あ、有栖川さん! 僕のことを好きに……いや、嫌いにならないで下さい! 前より仲良くしてなんて言わない……今まで通りでいいです! 嫌いにならないで下さい!!」

 僕は柔軟でもしているのかというくらい、頭を下げた。次の瞬間

 

 ぶははははははぁぁぁぁぁぁっっっ!!!! 

 

 有栖川さんの顔が燃え盛る炎のように真っ赤になったかと思うと口、鼻……目、耳から大量の血が噴き出した。

「うわあああぁぁぁっっっ!! 有栖川さんから大量の血がぁぁぁ!! ……やっぱりそんなにイヤだった!?」

「大丈夫。問題ないわ。これはただの吐血と鼻血と血涙と耳垂れだから。もう無理、上子氏君持って帰る。一生大事にするから。だから私の物になって」

「え、有栖川さん。もしかして催眠状態になってなかった? ……うわあああぁぁぁっっっ!?」

 

 




筆先文十郎、この場を借りて詫びないといけないことがあります。
それは


悪堕ちの女勇者ミレイア~正義の刃が悪へと変わる(後編)~のオチを忘れてしまったこと!!
もうこの小説を読んだ人はわかると思いますが、とてつもなくくだらないオチだったのですが、そのオチが思い出せない・・・。
思い出せたら投稿します。申し訳ありません。



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