仮面ライダーエグゼイド レジェンダリー・エンディング   作:エクシ

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仮面ライダークロニクルを終わらせることを目的にCRに協力している檀黎斗は幻夢コーポレーションにあるプロトガシャットを取り戻してくることを衛生省から指示された。プロトプロテクター内でも活動できるダークバグスターたちと戦うさなか、幻夢コーポレーションの倉庫室からプロトデンジャラスゾンビガシャットを手に入れた黎斗。ガシャコンバグヴァイザーも敵のダークポッピーから手に入れて次なる戦いへと向かう。


第3話「組み合わさるlevel zero!」

上層階についてからすぐにダークソルティとダークガットンがこちらに向かってきた。エグゼイドが使うガシャットのバグスターコンビといったところか。

 

 

「ポッピー!」

 

「わかってるって!」

 

 

ポッピーは腰にバグルドライバーⅡを巻き付けてAボタンを押す。私もバグルドライバーを装着し変身の準備は完了だ。

 

 

-ガッチャーン…-

 

-ガッチョーン…-

 

-ときめきクライシス!-

 

-デンジャラスゾンビ!-

 

 

「グレード0…」

 

「「変身!」」

 

 

--ガシャット!バグルアップ…!--

 

-スマイリングガール!恋のシミュレーション!乙女はとても ときめきクライシス!-

 

-デンジャー!デンジャー!ジェノサイド!キル・ザ・クルーエル!デンジャラスゾンビ!Wooo!-

 

 

ブハハハハ!!ようやく永夢たちと対立していた時の生き生きとしていた私に近い姿になったぞ!さっきとどこが違うかだと?よく見ろ!私のベルトがバグルドライバーになっているだろう。やはりこのゾンビゲーマー レベル0には紫のバグルドライバーがよく似合う。

 

 

「行くぞ、ダークポッピー。」

 

「ちょっと!ダークってやめてよ!可愛くないじゃん!」

 

 

そうは言っても今のポッピーの姿はさっきまで敵だったダークポッピー ときめきクライシスゲーマーレベルXとうり二つだ。私がさっきまで使っていたバグルドライバーⅡを使って変身した点しか相違点はない。

 

が、彼女が気に入らないならその呼び方をしていると後からゴチャゴチャうるさいからな。プロトポッピーとでも呼ぶか。

 

 

「私はソルティをやる。プロトポッピーはダークガットンだ。」

 

「りょーかい!勝負だよ、ダークガットン!」

 

「ウィーン、攻撃対象指定。戦闘開始。」

 

 

-ガッチョーン…ガッチャーン…-

 

 

プロトポッピーはガシャコンバグヴァイザーⅡをチェーンソーモードで取り付けてダークガットンとの戦闘を始めた。私もダークソルティを攻略しプロトマイティアクションXガシャットを取り戻す!

 

 

「覚悟は出来ているな、ダークソルティ!」

 

「うーん、しょっぱい相手になってしまったな。」

 

「しょっぱいかどうかはすぐわかるさ!」

 

 

-ガシャコンスパロー!ス・パーン!-

 

 

召喚したガシャコンスパローのAボタンを押してすぐ鎌モードに変形させた。近接戦闘ならばこのモードがいいだろう。近くによる理由は当然…!

 

 

「ンンン!!なんだ、私の塩分が低下している!?」

 

 

フフフ、これこそプロトデンジャラスゾンビガシャットの力!ソルティのゲージはどんどん減っていく。近づけば近づくほど減るスピードは速くなっていくのだ。

 

これほど強力なガシャットでありながらなぜ私のメインガシャットとして手元に置いておかなかったのか。それには大きな理由が2つ存在する。

 

まず1つはただでさえ人間の体に大きなダメージをもたらすプロトガシャット、それのデンジャラスゾンビとなっては適合者であっても無事では済まされない。まぁこの問題は私がバグスターになったことでほぼ解決したといえよう。

 

そして2つ目は…。

 

 

「ちょ…ちょっと黎斗!私のライダーゲージまで減ってるよ~~!!」

 

 

ガットンに斬りかかりながらプロトポッピーがこちらを見て言ってくる。

 

そう、ゲームエリア内にいる仮面ライダーやバグスターは無差別にゲージを減らしてしまうのだ。もちろん他の人間がどうなろうと知ったことではないがポッピーは別だ。

 

私が生み出したバグスターに危険が及ぶことは私の本意ではない。とはいえ今はこのガシャットの力に頼るしかないのだ。

 

 

「プロトポッピー!さっさと片付けろ!」

 

「もー!無茶言うんだから!」

 

 

こちらもすぐ片付ける…!ガシャコンスパローを捨ててABボタンを同時に押すと必殺技の待機音声が鳴り響く。確実に仕留めるためにここはキック技だ。Aボタンを選択する。

 

 

-クリティカル エンド…!-

 

 

黒いオーラを纏いながら空中へ浮かぶ。ここが吹き抜けでよかったぞ。そうでなくては天井をぶち破ることになるからな。これで終わりだ!

 

 

そう思いながらキックをしようとした瞬間、どこからか砲弾が飛んできて私の体に見事クリンヒットしてくれた。

 

 

「グアア!」

 

「ハハハ!狙撃成功!乱入ミッション開始ィ!」

 

 

く…ダークリボルか…!難易度が高いバンバンシューティングのバグスターかつそのプロトガシャットを体に挿しているだけあって強力な攻撃だ。私のライダーゲージは三分の一以下となっている。

 

 

「今だぞ!ダークソルティ!」

 

「感謝するぞ。ダークリボル!」

 

 

その隙をついてダークソルティはパンチを繰り出してくる。ダメージのせいで動きが鈍くなっている私にはかなり効く攻撃だ。

 

 

「うおおお!」

 

 

だが知能の方はすっかり塩漬けになってるみたいだな。いくら格闘タイプの敵だとはいえ私に近づけばゲージが減るのを忘れたか!

 

 

「うぬぬ…!コイツに近接戦は不利か!ダークリボル!頼む!」

 

「任せろ!お前はプロトポッピー攻略作戦の実行を頼む!」

 

 

何だか気が合わないCR(私たち)と違っていいコンビネーションをしてくるじゃないか。それが余計に私をイライラさせる…!

 

ダークリボルは遠い所から私に対して遠距離攻撃を、ダークソルティとダークガットンは近中距離からプロトポッピーを攻撃する陣形に変わった。さすがはバンバンシューティングのバグスター、戦略を立てるのが上手い。

 

 

「く…まずいな。」

 

「私も2人を相手にするのなんて…限界だよ!」

 

 

確かにプロトポッピーもキツそうだ…どうする、どうすればいい…!

 

 

「ウィーン。最後の一撃、発射!」

 

 

ガットンスマッシャーを打ち出すダークガットン。その先にはプロトポッピー…!

 

 

「ポッピー!逃げるんだ!!」

 

「う…!」

 

 

ダメージで動けないのか!?くそ…!!私も体が上手く動かない。何とか…ポッピーを守らなくては…!私の才能の結晶なのだから!

 

 

「心が躍るなぁ!」

 

 

…!この声は!?

 

振り向いた先の階段からパラドがガシャコンパラブレイガンを手に上がってくるのが見えた。そこからガンモードで射撃しガットンスマッシャーの軌道をずらす…ってこちらに来ているぞ!?

 

 

「グアアアア!!」

 

 

ぶつかった衝撃によってガシャコンバグヴァイザーが吹っ飛んでいく。それを拾い上げるダークソルティこそ最後の光景であった。

 

 

-ゲームオーバー-

 

 

パラドォォォオオオ!!!!!

 

すぐに土管からコンティニューし残りのライフは2となる。

 

 

「パラドォ!私の貴重なライフをよくも…!」

 

「ポッピーを救うためだ。仕方ないだろう?」

 

 

コイツのこのヘラヘラした顔は間違いなく確信犯だ。だがこれでライダーゲージはマックスに戻った。仕切り直しと行こうか。ポッピーも何とか動けるようになったようでパラドと私の横まで来た。

 

 

「パラド!どうやってプロトプロテクター内(ここ)に?」

 

「俺は永夢の遺伝子が組み込まれたバグスターだからな。お前ほどダメージは負わないんだ。だがやっぱりコイツは使えないみたいだな。」

 

 

そういいながらガシャットギアデュアルを出すパラド。ということはコイツは変身も出来ないただの無能ということだ。

 

 

「ならばゲーマドライバーを私に渡せ。君が持っていてもここでは使い物にならん!」

 

「…仕方ないな。」

 

 

ポッピーを守るためというのは私とパラドの間で唯一一致する戦う理由というわけだ。さてやっとこれでガシャットの2本差しが出来る。ゲーマドライバーを腰につけて今度こそリベンジだ。

 

 

-マイティアクションX!デンジャラスゾンビ!-

 

 

「グレードW-0(ダブルゼロ)。変身!」

 

 

-ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティアクショ-ン!X!アガッチャ!デンジャー!デンジャー!キル・ザ・クルーエル!デンジャラスゾンビ!-

 

 

ハハハハ!これこそゲンム ゾンビアクションゲーマー レベルW-0だ!ゾンビゲーマーレベル0とさほど姿は変わらないがスペックは大幅に強化されている!これで3体のバグスターすべてを蹴散らしてやろう。

 

 

-ガシャコンブレイカー!-

 

 

マイティの武器であるガシャコンブレイカーをブレードモードの状態で召喚しダークソルティに斬撃を食らわせる。

 

 

「ウガア!だ…だがいいのか!そのガシャットを使えば仲間のゲージも…ってあれ?」

 

 

ダークソルティの驚いたリアクション、なかなか面白いじゃないか。そう、プロトマイティアクションXガシャットオリジンのアンチバグスターエリアの形成能力によって強すぎるプロトデンジャラスゾンビガシャットの力も抑えられてコントロール可能となっているのだ。ゲージのダウンスピードは落ちているがこれでポッピー(ついでパラドも)のゲージが私の力で減ることはなくなった!

 

 

「で…では私たちの塩分が一方的に低下するだけ…何という浸透圧…!!」

 

「ダークソルティ!伏せるのだ!迎撃開始!」

 

 

ダークリボルか。だがワンテンポ遅かったな。後ろを見てみろ。

 

 

「ここだよーだ!」

 

「何ぃ!ポッピー!?」

 

 

そう、お前たちが私に目が行っている間にプロトポッピーはダークリボルのすぐ近くにまで近づいていたのだ。プロトポッピーはバグルドライバーⅡからプロトときめきクライシスガシャットを抜いてプロトドレミファビートガシャットを装填。その後Bボタンを2回押して必殺技発動!

 

 

-ガシャット!キメワザ…クリティカル クルセイド…!-

 

 

音符型のエネルギーがプロトポッピーの体から放出され、回転しながらそのエネルギーをダークリボルに撃ちつける。可愛い必殺技だがプロトガシャットと装填したあの技はかなりのダメージを相手に与える。

 

 

-終焉の一撃!-

 

 

Hit!の文字がダークリボルを包み込み爆発した。飛んできたプロトバンバンシューティングガシャットはプロトポッピーがきちんと回収したようだ。ならばこちらも片付けるとしよう。

 

 

-ガッシューン!ガシャット!キメワザ!-

 

 

プロトデンジャラスゾンビガシャットをキメワザスロットホルダーに装填した。

 

 

-デンジャラス クリティカル ストライク!-

 

 

ゲームエリア内にゾンビの影が出現しダークガットンを囲んでいく。ダークガットンは抵抗するも動けない様子だ。そこにジャンプパンチを叩き込む!爆発が起こると共にダークガットンの体からプロトゲキトツロボッツが放出される。

 

 

「ガガガ…ウィーン、システムダウン…!」

 

 

ダークガットンの破壊は完了だ。次はダークソルティ!プロトデンジャラスゾンビガシャットの次はプロトマイティアクションXガシャットオリジンで必殺技だ。ここまで耐えられるこのバグスターの体…素晴らしいぞ!

 

 

-ガッシューン!ガッシューン!ガシャット!キメワザ!マイティ クリティカル ストライク!-

 

 

今度こそ私のキックを喰らうがいい!ジャンプからのキックが華麗に決まりダークソルティを打ち砕いた。完璧だ…!

 

 

-会心の一発!-

 

 

あぁ…素晴らしい…素晴らしすぎるぞ!私!!

 

 

落ちてきたプロトマイティアクションXガシャットもキャッチ完了だ。それでレベル1や2への変身も再び可能となった。まぁ使う時なんてもうないだろうがな。

 

さてガシャコンバグヴァイザーはどこへ行ったか。噴煙が止まぬフロアをキョロキョロとしていると向かい側から黄色いアイライトスコープが光るライダーが近づいてくるのがわかった。

 

 

「プロトブレイブか…!」

 

「まさかバグスターを全て撃破するとはね。さすがは檀黎斗ですね。」

 

「檀黎斗神だ!!プロトブレイブ、君を削除する!」

 

「出来るものなら。」

 

 

ガシャコンバグヴァイザーをしまったプロトブレイブはキメワザスロットホルダーからプロトドラゴナイトハンターZを取り出した。

 

 

-ドラゴナイトハンターZ!ガッチョーン!-

 

 

「ランク5。」

 

 

-ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!タドル メグル!タドル メグル!タドルクエスト!アガッチャ!ド・ド・ド・ド・ド!黒龍剣!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!Z!-

 

 

プロトブレイブの体にモノクロのハンターゲーマが合わさってプロトブレイブ プロトハンタークエストゲーマー レベル5へと姿を変える。2本のプロトガシャットを挿しても私と同様に問題ないとはな。う…ぐ…。いや…私の体も徐々にダメージを負い始めた。プロトガシャットの2本差しなどそこらの人間はともかくバグスターにすら辛いはず。コイツはいったい何者なんだ…!


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