最強のライダーが行く異世界転生   作:バウ

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修練のダンジョンとは

 ジメジメとした適度な室温を感じる。蒸し暑く長い洞窟の中、ふと気になりキバットに声を掛ける。

 

「ここって何所なんだ?」

 

「ダンジョンの中だと伝えた筈だが?」

 

「いや、そうじゃなくて、どこにあるダンジョン何だ?って事が聞きたいんだよ」

 

「ふむ、今俺たちのいるダンジョンの名は『修練のダンジョン』。ここは死んだ魂の錬磨の為に使われるダンジョンだ」

 

「俺また死んだのか?」

 

「正確には生まれる前の段階だ」

 

「でも『無事転生は完了した』とか言ってなかったか?」

 

「うむ。魂と肉体は別だ。お前の場合は異世界から魂をこの世界に合うように転生、つまり魂の作り替えだ」

 

「魂だと?」

 

 肉体が無くなり俺を俺と判断する材料が、もう記憶ぐらいしかない。だが、魂に手を加えられているとすると話は変わって来る。自分の記憶が作られたものかもしれない…。

 

 漠然とした不安が押し寄せて来る様な、そんな感覚に捕らわれる。

 

「魂は云わば、エンジンだ。生命力と言うガソリンを注ぎ動く。魂の研磨とは、エンジンのチューンアップであり、最大出力を計る過程を指す」

 

「つまり?」

 

「力ある生物に生まれたいのなら、このダンジョンで自らの魂の器を鍛えるしかない。もっともお前はには関係のない話だがな」

 

「なんでだ?」

 

「お前の種族はもう決まっているだろう?」

 

「あ…なるほど」

 

 既にオルガイアとして生まれる事が決定している俺は、転生先の肉体が何になるか気にする必要は無い。

 

「じゃあ、何で俺はダンジョンに?」

 

「肉体の性能は魂の力で決まる。確かに転生する種族は決まっているが、それだけだ。天才や優秀として生まれるか、落ちこぼれのクズとして生まれるかはそこに係っている。無論、肉体に限っての話だ」

 

「頭の良し悪しは関係ないって事か…」

 

「精々物覚えが良くなる程度だろう」

 

「なるほど…」

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「っと…レベルアップか」

 

 ダンジョンの中をひたすら進み、出会うモンスターを切り伏せて前に進む。そんな事を数時間続けている内にレベルは段々と上がって行く。

 漸くレベルが5に上がったと思った瞬間に新しいスキルが発生した。

 

「ステータス」

 

名前 キバ

性別 男

種族 オルガイア

 

レベル5

HP 8000/8000

MP 12000/12000

スキル

【アイテムボックス】【完全言語理解】

種族スキル

【魔人化】

所有ベルト

 ・オーガドライバー

 ・キバットバットⅡ世

 

「魔人化…これか」

 

 キバットが寝起きの俺に言っていた魔人形態とはコレの事だろう。ネーミングから考えるに怪人形態だろうと当たりを付ける。

 

「ふむ、漸く魔人形態に移れるようになったか。試しに変身してみろ」

 

「如何すればいいんだ?」

 

「スキルの使用を強くイメージしろ」

 

 …イメージ、あ体に違和感が…。

 

 オルガイアとは、オルフェノクとファンガイアの両方の力を持つ種族である。その為、この二つの種族が持つ特性を同時に有している。そしてオルフェノクとファンガイアは、怪人のモチーフとして動物の要素を取り込んでいる。ここまで言えば予測できるであろう。

 キバもまた動物の要素を取り込んだ姿へと変化したのである。

 そう『二種類』の動物の要素を。

 

「お、おおお!力が溢れる…高ま……りはしないけど」

 

 木場とキバ、二つの名前を掛けて生まれた生物が得る動物的要素と言えば御分かりだろう。そう『馬と蝙蝠』である。

 

 今のキバの姿を一言で表すなら、黒騎士。

 基本体はホースオルフェノクの白い体がバットファンガイアの赤黒いカラーリング施され、頭と胴体の形状が変化している。腕や膝の関節には、ステンドガラスの様に複数の色が混ざっている。

 特に頭は馬から大きく変わった結果、むしろ人に近い。変身前に比べると体もそうだが、頭も二回りほど大きくなっている様に見える。そして背中には、折りたたまれた蝙蝠の羽根が付いている。

 

「魔人に変身してもステータスには変化はないな」

 

「魔人化と言っても、人間が鎧を着こむ様な物だからな。攻撃や防御が大幅に強化される」

 

「へー」

 

「その姿ならオーガストランザーを使わずとも武器を召喚出来るだろう」

 

「お、ホントだ」

 

 どうも取り出せる武器の種類は、変身した外見に見合う物だけの様だ。と言っても騎士風の俺は、長剣を始めハルバートや盾、弓なんかも取り出せた。

 

「どうやら都合の良い相手が出来た様だ」

 

「え?」

 

 キバットの視線の先には、門と形容する他ない扉が鎮座していた。

 

「ボス部屋…っという物だ。中にはその階層毎に決まったモンスターが配置されている」

 

「ゲームみたいだな。ほんと」

 

「盤面だけを見ればな。しかし、これは現実だ」

 

「第一階層のボス部屋だから、扉が小さいのかねぇ。ま、行くしかないから良いんだけど」

 

「さっさと終わらせろ」

 

「ああ、分かった」

 

 手を掛けて扉を押し開く。

 扉はとても軽かった。




名前 キバ
性別 男
種族 オルガイア

レベル5
HP 8000/8000
MP 12000/12000
スキル
【アイテムボックス】【完全言語理解】
種族スキル
【魔人化】
所有ベルト
 ・オーガドライバー
 ・キバットバットⅡ世

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