side翠
私達は朱里(諸葛亮)の作戦で益州にある定軍山まで来ていた。国境ギリギリの所で間者を放ち、それを偵察に来た将を討ち取るという作戦だ。先の涼州での戦で死んだ母さんの弔い合戦だ!
数日後、やってきたのはなんと、夏侯淵と典韋だった。ずいぶんと大物が出てきたが、あいつを討ち取れば曹操にとって大きな痛手になるし、南蛮討伐の邪魔もしてこなくなるだろう。
そして、奴等が陣を建てようとした所を急襲し、そのまま追い立てていたが森の中に隠れられてしまい日が落ちたため、夜の森は危険だと言う紫苑(黄忠)の言葉を聞き歩兵部隊に任せることにした。
夜が明けて、森から夏侯淵達が出てきて、駆け抜けて脱出しようとした所を無数の矢の雨で足止めし、典韋にはたんぽぽが、夏侯淵には紫苑が相手をし、私は隙が出来るのを窺っていた。
すると、紫苑に押され始めた夏侯淵。それに気付いた典韋が心配そうな声をあげ、その声に反応した夏侯淵は
「流流!目の前の敵に集中しろ!」
紫苑に向いていた意識がそれた!
「それはあなたも同じでしょう!翠ちゃん!」
今が好機だ!
「夏侯淵!その首もらったああああ!」
「しまっ!」
よし!夏侯淵を討ち取れた。母さんの敵討ちは成功だ。と思っていたら
如月「空から美青年参上!」
その声と共に空からやってきたヤツに槍を受け止められ、夏侯淵を討つことが出来なかった。もう少しで討てる所だったのに!
「なっ!ふざけるなっ!」
槍で薙ぎ払い、倒そうとしたが受け止められ、鍔迫り合いの形に
「母さんの仇を討てるはずだったのに、邪魔しやがって!」
そうしたら目の前の男は
如月「それは悪かったが、そうカッカするなよ。可愛い顔が台無しだぞ。」
かわいい?……はぁ!?私が可愛いだって!?何言ってるんだよこの男は!てか、ここ戦場だろ!?それなのに口説くなんて
「ななっ、なっ、何変なこと言ってんだよっ!」
いきなり、変なことを言われて、混乱してしまった。その隙に援軍が来てしまったため、撤退することになった。撤退中に星と合流した私たちは近くに打ち捨てられていた城へ逃げ込んだ。
籠城でもする気かと思ったら奴等を撤退させる策があるらしい。門を開けっ放しにして無防備をさらして、攻めて来いと挑発するんだって。さすがに攻めてくるだろうと思ったが曹操の矜持がそれを許さないらしく、本当に城の手前で進軍を止めた。そして数人が城の前までやってきた。
「ねぇ。あれって曹操じゃない?」
「ん?確かにそうだな。」
「何か用かな?」
「そうね。何の用か尋ねる必要があるわね。誰か行く?」
「私は行かないからな!」
「じゃあ、たんぽぽが行ってくるよ!」
「気をつけてね。たんぽぽちゃん。」
「うん。いってきまーす!」
しばらくすると曹操とたんぽぽが話している声が聞こえ、少し気になったので城壁から覗くようにチラっと見るとさっき口説いてきた男の姿を見つけ、先ほど言われたことを思い出してしまい顔が赤くなってしまった。
「おや?龍谷殿ではないか。」
「あら、星ちゃん。知ってるの?」
「うむ。袁紹から逃げる時に顔見せ程度だがな。で、翠よ。こちらの話に聞き耳を立ててどうした?」
「き、聞き耳なんか立ててないよ!」
「星ちゃん、星ちゃん。翠ちゃんったらさっき、あの男の子に口説かれたのよ。だから、気になってるのよ。」
「ちょっ、紫苑!」
「ふむ。だからさっきからチラチラと外の様子を見ていたのだな。」
「だから!違うって!」
うぅ…すごく顔が真っ赤になってる気がする
「そんなに顔を真っ赤にしても説得力はないぞ。」
「だーかーらー!」
「たっだいまー……どうしたの?」
「いやなに。翠の奴が龍谷殿のことが気になって気になってしかたがないと言うのでな。」
「やっぱりそうだったんだね!あのお兄さんカッコよかったもんねー。」
「だから!そんなんじゃないって!もう……で、曹操はなんだって?」
「んとね。おばさまと雌雄を決せられなくて残念だって。あと、西涼の流儀で葬らせてくれて、お墓の場所まで教えてくれたよ。」
「そうだったんだ……なぁ、紫苑……」
「ええ。たんぽぽちゃんと一緒に行きなさい。桃香様には私から言っておいてあげましょう。」
「うん……ありがとう。」
sideout翠
更新が遅れてしまいすみません。
書かないといかんなぁと思いつつもゲームやリアルの方でも少し忙しくて読み専になってました。
またなんとか、書いていきますので今後ともよろしくお願いします。