「今回は月たち、董卓軍にも従軍してもらうわ。詠、ねね準備をしてちょうだい。あと、張三姉妹も一緒に蜀へと来てもらうわ。ああ、心配しなくても戦闘には参加させないわ。」
の鶴の一声により、董卓軍の従軍準備と張三姉妹のスケジュール調整に追われる忙しい日々をなんとかこなし、全て終えたところで出発。
途中で季衣と流琉が合流し、集合場所である荊州・樊城へ向かった。
荊州到着後軍議を開き、今後の予定を確認。
その後華琳が全兵にむけての大・演・説!
この大演説により将兵共に士気はMaxになり、蜀へと向かった。
蜀へと向かう行程の中ほどに差し掛かったら辺で
如月「山道へ入り始めたな。ここから奇襲に気を付けて進め。」
あまり早い段階から奇襲に気を付けろなんて言って皆の神経をすり減らしたくないんだが……無いとは言い切れないからなぁ……
「副長!奇襲です!」
如月「言ったそばから本当に起きるとか……フラグ立てちまった……。」
「は?フラグですか?」
如月「いや、なんでもない。迎撃は?」
「は。呂布様が対応しております。」
連中も初奇襲がよりにもよって恋の所かよ。
如月「恋とねねに深追いはするなと言っておいて。」
「はっ!」
とりあえず追っ払ったがその後も奇襲が続けられた。
兵達の精神的疲労が溜まりつつあったため、こりゃ不味いと疲労がピークになる前に対策をと華琳達と話し合いある一つのことが決まった。
発案者は一刀だ。
如月「えー皆さん。今度の奇襲から奇襲を受けた隊は不寝の番が免除になることになりました。なので今度からは深追いはせずに追い返すだけにして下さい。」
この指示を聞いた隊のやつらは
「マジで!?」
「不寝の番免除はデカイ!」
等々肯定的にとらえていた。
「不寝の番は大きいわね。」
「うん。夜は寝たい……」
「くっくっく。奇襲どんと来いなのです!」
「皆不謹慎だよー。」
「あら。月は夜寝たくないの?」
「へぅ……寝たい。」
流石に月も夜は寝たいようだ。
如月「不謹慎だろうがなんだろうが、夜は寝たいからな。オメーら!今から奇襲が来るように祈っとけよ!」
『オーー!』
奇襲を受けた隊は不寝の番免除が言い渡されてから数日、俺らの隊は一回も襲撃を受けていなかった。
如月「本当は襲撃を受けないのが一番なんだが……」
「まぁ、賭けの一環だからしかたないんだけどね……」
「ここまでハズレると逆に不満が溜まってくるのです。うがー!さっさとねね達の所に来るです!」
賭け事の意味合いが強かったとは言え、ここまでハズレを引くとなると頭では分かっていても心まではねぇ……
「副長!奇襲です!」
その報告を聞いたとたん、お通夜ムードから一転、みんな目をキラキラさせ
如月「よし!漸く来たか!これで我々の不寝の番は免除だ!オメーら気合い入れて追い返せ!」
『うぉぉぉぉっ!!』
この異様な士気の高さに面を食らったのか敵さんは一当てしただけで引いていった。
こちらの被害は軽傷の者が何人か出たが死亡者はゼロだった。
不寝の番をゲットした俺達はその夜、大きめなテントの中に土で浴槽を作り(浴槽は俺が火入れをして陶器のようにしたので水漏れ、泥水の心配は無し。)久々のお風呂で英気を養った。
ん?ああ。ちゃんと男女は分けたよ。……ヤロー共が血の涙を流していたが……こいつらアホすぎる
その後もちょくちょくと奇襲を受けたが不寝の番が効いたのか大きな被害もなくそのまま進み、綿竹の南方にある平原にたどり着いた。
如月「斥候からの報告は?」
「孫家の牙門旗に紅蓮の周旗。他の孫旗に甘や周、呂、黄があるので孫呉大集結ですねー。」
「ふむ……孫呉の雪辱戦と言うわけね。敵陣の更に後方はどお?劉備が控えてはいない?」
「後方に斥候を数人放ってみましたが、残念ながらいないようです。」
目の前に居るのは孫呉だけ。蜀は成都に引きこもりか。
さて、じゃあどうやって呉を退けるかだけど……正々堂々正面突破に決まった。孫策達はこちらの予想に乗っかってくれた上に今回はこたらが圧倒的に優勢だからなんだって。華琳が言うには
「戦には策を弄して良い戦と、弄してはならない戦があるのよ。」だって。
ついでに先鋒は春蘭で左に秋蘭と霞。右は俺と董卓軍に決まった。