軍議が終わったあと自分の軍に戻り、月や詠達を集め、軍議の内容を話した後、陣形を整えた。
敵軍を含め各軍とも陣形を整え終えたみたいで自軍の前に陣取っているのは
如月「目の前にいるのは孫権と甘寧。その左隣に黄蓋か。よくこの三人と戦うなぁ。」
え、なに?この三人とは赤い糸で結ばれてるのかな?なーんてな。ははは。流石にそれはないかー。
まあ冗談はさておき、敵の数は前回よりも少なくなってるし、士気もこちらが高いがもう少しこちらの士気を上げときますかね。
如月「さて、もうそろそろしたら夏候惇隊が突撃を開始し、開戦するだろう。」
この言葉を聞いた兵達の緊張感がさらに高まったのを肌に感じ、
如月「開戦前に董卓軍の皆に送りたいものがある。」
「贈り物?」と言う声が色々な所から聞こえる。
そりゃ開戦直前にこんなこと言われたら困惑するわな。
如月「俺が開戦前に贈るモノはこれだ!」
その言葉を聞いた旗手達が一斉に旗を上げる。
上がった旗を見た兵達は信じられないような顔をして呆気にとられていた。
俺の横で月と詠も呆気にとられていた。
その旗に書かれている文字は「董」。
そう、董卓軍の旗だった。
如月「今までは君達のことを隠すために俺の軍に入ってもらっていたが、天下を決めるための戦いくさも残り二戦。今までは俺達が外に出ていった時に陳留を、そして広げていった領土を外から内から守ってくれた礼として、そして一人の武人として、君達にはこの旗の元で戦ってもらいたいと言う思いで用意させてもらった。この贈り物、お気に召してくれたかな?」
一瞬の静寂の後、
『うぉぉぉぉぉぉっ!!』
と地響きが起きるんじゃないかと思うような兵達の咆哮。
やっぱりこの旗の元で戦いたかったんだな。
如月「皆にも黙っててすまんね。驚かせたかったんだけど、どうかな?あれ?もしかして余計なことしちゃった?」
皆の反応が無い。
反董卓連合以降、恋はともかく月、詠、ねねの三人は表舞台から姿を消してもらってたからこういうのは迷惑だったかな?
「如月さんありがとうございます。表舞台から姿を消し、魏では皆が武人として動いているのにここにいる皆は内を守ることに力を注いでいた。内を守るのが嫌と言う訳ではありません。むしろそこまで信頼して下さった華琳さんには感謝してもしきれません。でもやっぱり、皆は外に出て戦いたかったと思うんです。ですからそれを今回、しかも天下を決める戦いに従軍させてくれた上に旗まで用意して頂いたのに感謝こそすれ非難するなんてありません。」
本当のところこの戦は魏の将兵だけでやるつもりだったのだろう。
だけど今まで自分等は外に出て董卓軍の兵達は内に籠り国を守ってくれていた。
今回の董卓軍従軍は華琳の彼らに対する礼ではないだろうか。
テンション上がって吼えまくりだった兵達が落ち着くのを待ち、
如月「さて、目の前にいる孫呉の連中は数が減っているとはいえ手強い相手だ。」
ゴクッと兵達の唾を飲み込む音が聞こえそうだ。
如月「だが俺は、君達が呉軍に劣る存在ではなくむしろこの中華一の軍だと思ってる!」
この発言にみな「???」という顔をしてる。
如月「だって、現中華一の軍である魏軍を鍛えなおかつ、その魏兵を抑えて国内の守備を曹操が君達に任せたのだから。」
董卓軍を魏に取り込めたお陰で兵力がただ単に増えただけでなく、兵科の底上げされたのだ。
それは春蘭、秋蘭の軍も例外ではなかった。
その上、取り込んで間もなく董卓軍を国内の守備につかせたということはレベルアップした魏兵達よりも強いと言うことだ。
如月「だから、魏軍の中でもその圧倒的な強さを持つ君達の武を仲間に、そして敵に見せつけてやれ!」
『うぉぉぉぉぉぉっ!!』
「中央の夏候惇隊が突撃を開始しました!」
春蘭の部隊が突撃を開始したとの報告を受け、
如月「作戦は単純明快。正面突破!敵がいかなる策を施してこようがその力て叩き潰してやれ!全軍突撃ー!」
『うぉぉぉぉぉぉっ!!』