ハイスクールD×D〜LUKを望んだ転生者〜 作:厨二病を抜け出せない20代
第1話
赤い…俺の手がすごく赤い…
「イッセー⁉︎しっかりしろ‼︎イッセー‼︎まだ死ぬ時じゃない‼︎」
優誠の声が聞こえる…喋りたいのに声が出ない…体が軽くなっていく感覚がする…俺は死ぬんだなぁ…死ぬならせめておっぱいの中で死にたかったなぁ…あの人のおっぱいの中で…リアス…先輩…
「貴方の命拾って上げる」
〜一週間前〜
「好きです‼︎付き合って下さい‼︎」
ナゼオレニイウ‼︎
なんでイッセーじゃなくて俺に言うんだよ‼︎作戦の邪魔になりそうなやつを排除するんだろ⁉︎俺は邪魔し…いや、邪魔するわ。あんな胸くそイベントなんて思いっきり邪魔するわ。ソーカソーカダカラオレニキタノネー。
「あの…優誠くん?」
「ハッ⁉︎ごめんね。君みたいな綺麗な人に告白されたのってか今まで告白されたの初めてだから放心状態になっちゃった。勿論オッケーだよ。これからよろしくね。」
「はい、よろしくお願いします‼︎それでいきなりなんですけどデートとかしたいなぁ〜って思ってて…。」
「デートか。今度の日曜日空いてるからその日にデートしようか。」
「はい‼︎お願いします‼︎」
取り敢えずこれでいいかな。面白そうだし、後でぶっ殺せばいっか。適当な理由でもつけてさっさと帰ろ。
「ごめんね、今日はこれから用事あるから帰るね。」
「はい、これ私の電話番号とメルアドです。」
「ありがとう。こっちも電話番号とメルアド渡しとくね。」
「はい、それではまた。」
「うん、またね。」
さて家帰ったらイッセーが襲って来そうだ。めんど臭い。
〜デート当日〜
ついにこの日が来たか。メンドイ。
「優誠くん、おはよう‼︎待たせちゃった?」
「おはよう、夕麻ちゃん。いや、俺も30分前に来たばかりだから気にしないで。」
「待たせてごめんね?」
「ちょうどついさっき時間限定のイベント終わったばかり。だから体感で5分ぐらいだから気にしないで。」
「そうなんだ、気を使ってくれてありがとう。」
「さて取り敢えず映画見に…?」
「可愛い女の子いるじゃん。」
「ね〜ね〜俺らと一緒に楽しい事しない?」
「お金なら沢山出すよぉ〜」
「ウゼェ消えろチンピラA〜C。さもなくば貴様らを終わり無き死の輪廻に放り込むぞ。」
「何言ってるのこいつ?厨二病とかないわぁwww」
「俺らこの子と話してるんだけど。てかお前が消えろよ。」
「てか、こいつ金持ってそうだから剥かね?」
「お〜お前良いこと言うなぁ。」
〜5分後〜
「「「ズイマゼンデジダ。」」」
「んだよこいつら。大して持ってねぇじゃねぇか。使えねぇなぁ。今日はこんぐらいで勘弁してやるから、テメェの巣穴に帰れ。」
「「「ハイ‼︎」」」
「さて夕麻ちゃん、気を取り直して行こうか。」
「う、うん。(こいつマジで人間か?所々人間離れした動きしやがったぞ?増援呼んどくか。)」
〜夕方〜
「優誠くん…今日は楽しかったね…」
「そうだね。堕天使レイナーレ。」
「⁉︎貴様、いつ知ったんだ⁉︎」
「初めて会ったとき放心状態と言ったな。アレは嘘だ‼︎貴様の記憶を見させてもらったのだよ。このセイクリッドギア『魔力の器』でな。」
「クッ‼︎此処まで使いこなしているとは想定外だ‼︎」
ガサガサッ
「ゆ、優誠?その人なんだよ?なんで翼が?」
「イッセー?何故此処にいる‼︎走って逃げろ‼︎」
「背後がガラ空きよ‼︎」
ビュン‼︎
「ハァ‼︎」
ブゥン‼︎
「落とし損ねた‼︎イッセーかわ…」
ザクッ‼︎
「イッセー?しっかりしろイッセー‼︎」
「ふふふ。今日はその絶望した顔で勘弁してあげるわ。増援を呼んだのだけれどいらなかったわね。カラワーナ、ミッテルト行くわよ。」
「レイナーレ様、あたしらの出番は?」
「また今度ねミッテルト。」
「了解っす。」
「イッセー‼︎死ぬな‼︎まだ死ぬ時じゃない‼︎」
カッ‼︎
「私を呼んだのは貴方かしら?って大変な事になってるわね。あら?それに…。まぁいいわ。どいてえっと…」
「兵藤優誠です。こっちはイッセー。」
「優誠君ね。そこをどいてくれるかしら?」
「は、ハイ‼︎」
「ありがとう。」
そう言って、イッセーの前に立つと周囲を独特の雰囲気が囲った。
「我、リアス・グレモリーの名において命ずる。汝、兵藤一誠よ。今我が下僕となるために、その体へと魂を刻み悪魔へと成れ。汝、我が『兵士』として、新たな生に歓喜せよ‼︎」
「これでイッセーは無事なんですか?」
「ええ、これで無事よ。ところで緊急事態でとっさにやってしまったけれど、良かったかしら?」
「ああ、それに関してならお気になさらず。こいつなら大丈夫ですよ。それにリアス先輩、いや、グレモリー殿貴方は自分の家族を大切にする悪魔でしょう?俺は貴方を信頼してるので大丈夫です。まぁでも俺は貴方はそこまで好みの女性ではないので貴方の下僕にはなりませんよ?」
「あら?貴方いつから私が悪魔だって気付いたのかしら?」
「グレモリーという名をどっかで聞いた事があって、俺の中で少しの間、人外生物のブームがあって悪魔とか少し齧ってたんですよ。それを思い出して今ので確信しました。」
「あら、そうだったの。」
「貴方の下僕にはなりませんがそれでは筋が通らないでしょう。なので貴方達の部活に入りますよ。」
「話が早くて助かるわ。それで本音は?」
「鍛錬を怠ってこんな事態になった自分へのケジメをつけたいってのが3割で残りが楽しそうだからです。」
「正直なのね。それじゃあこれからは部長と呼びなさい。それじゃあこの子を運んで今日はお開きね。」
パチンッ‼︎
〜兵藤家、イッセーの部屋〜
「おお〜。」
「取り敢えず家の人は眠ってもらったわ。暫くしたら使いの者を派遣するからよろしくね。」
「はい。それでは部長、お休みなさい。」
「ええ、お休みなさい。」
「すまんな、イッセー。強くなったからって油断しすぎた。これからはちゃんと鍛錬する。」
〜翌朝〜
「優誠、急に朝からトレーニングしてどうしたんだよ。」
「なんか鍛えたくなってきた。」
「そうか。なぁところでさ、昨日さ俺、優誠の彼女に殺された気がするんだけど。」
「はぁ?何寝ぼけてんだよ。俺に彼女なんているわけねぇだろ。」
「いやいや、そんな事ないだろ。だってここ一週間黒い髪の女の子と一緒に帰ってたじゃん。」
「全く…何寝ぼけてんだ?ちゃんと顔洗ってきたのかよ。」
「おはよう、イッセー君。今日の風は少し強いねぇ。」
「よう、イッセー昨日貸したエロDVDはちゃんと見たか?」
「オッス。なぁそんな事より優誠に彼女いたよな?」
「なぁにぃぃ⁉︎優誠、それは本当か⁉︎」
「優誠貴様、裏切ったなぁ‼︎」
「ふざけんな。俺はテメェらと良くつるんでるせいで彼女なんざ出来ねぇだろうがよ。イッセーが寝ぼけてんだよ。テメェらと違ってエロくなくてテメェらより多少女子より評判がいいのを恨んだイッセーが自分に都合のいい夢見たんだろ。」
「そ、そうか。そうだよな。」
「あの優誠に彼女なんて出来るわけないもんな。女子からのラブレターもらって体育館裏に呼び出されて罵声浴びせて帰ってきた優誠なんかに彼女なんて出来ないもんな。」
(何故か罵声を浴びせてたら女子がだんだん顔赤くして恍惚とした顔をしてたけどな。)
「こいつら置いてくか。」
優誠の現在はゲームで言う初心者プレイヤーが最強キャラを操ってるって言う状態です。誤字またはここの言葉の使い方違うよなどありましたら報告よろしくお願いします。それではまた次回。