手早く適当な服装に着替える。
部屋のドアに鍵をかけ、電気を消す。
俺は学習机の横の壁に"入口"を現出させ、即座に中に入った。
「状況を説明してくれないか」
何もなく、ただ白いだけの空間。俺の"臆病者の隠れ家"の中で一番広い部屋だ。
その中に俺を呼び出した彼女、朝倉涼子が立っていた。
ライトブルーのスカート、白地にエンブレムがプリントされているインナー、ベージュのジャケットを着ている。
「今行われているこれは、もはや情報爆発と言えるレベルじゃないわ。数分前から、この世界のありとあらゆる情報が改変されようとしている」
「涼宮さんの仕業かな」
「ええ。このままじゃ終わりよ、全部」
それだけ言うと朝倉さんはその場に座った。
床は暖かくも冷たくもない。
俺の能力は、そういうふうにできている。
やがて彼女は状況について語った。
「長門さんが現場に介入しようとしているわ、おそらく超能力者も。彼らが言うところの"閉鎖空間"が発生してて、その中に涼宮ハルヒと彼が居る」
朝倉さんがそう言うとほぼ同時に、俺の携帯電話が再び鳴り響いた。
こんな空間の中でも何故か電波は通じるのである。
相手は古泉だった。
「もしもし。……ああ、みなまで言うな。大体の説明は朝倉さんから受けたから」
『それはありがたいです。とにかく、急を要する事態でして。我々が考えていた最悪の事態なんですよ。超弩級の"閉鎖空間"が、恐ろしい速度で拡大しています。夜明けが訪れるよりも前に全世界は"閉鎖空間"に飲み込まれてしまいます』
「キョンもその中らしいが」
『彼は選ばれたのです。他でもない、神である涼宮さんに。たとえ世界が滅んだとしても一緒に居たい。と、そういったところでしょうか』
随分とロマンチックな話だが、とんだ自作自演だね。
全人類を無理矢理滅ぼしてそれを演出するのか。
やれやれだよ。
「何かアテはあるのか?」
『今から我々の同志の協力を得て、どうにか現場への介入を試みます。もしこの事態を解決できる人が居るとしたら、それは涼宮さんに選ばれた唯一無二の"鍵"である彼だけです』
「わかったよ。精々期待しておくさ」
それでは、とだけ言い残して古泉は電話を切った。
もう二度と、誰からも、かかる事が無いかもしれない携帯電話を仕舞う。
俺も朝倉さんの横に座った。
しかし、向いている方向は真逆であった。
彼女が白塗りの壁を見つめるのに対し、俺は外へ繋がるドアを見ていた。
「いざ待ち望んでた変革だけど、あっさりしてちゃ、こうも面白みが無いのね」
「観測とやらは捗ってるんじゃあないの?」
「ええ。情報改変はまだ概念的なものだけど、やがて現実になるわ。でも肝心の涼宮ハルヒが見られないんじゃ、拍子抜けよ」
「それもそうか」
そう言うと俺は立ち上がり、ドアへ向かって歩き出す。
その様子に気づいた朝倉さんは、こちらを見ずに声をかけた。
「無駄よ。あの空間は涼宮ハルヒと彼以外の要素を例外なく拒絶する。こうなった以上は、誰にも邪魔できないの」
「なに。涼宮さんにバレなきゃいいんだろ? 大丈夫、俺がどうこうする訳じゃあない。キョンに喝を入れてやるだけさ」
それに。
「やらないで後悔するぐらいなら、やってから後悔したほうがいい」
俺は前を向いているのでわからないが、朝倉さんが振り向いた事が確信できた。
悪あがきで上等。有無を言わずに行動あるのみ。
このまま黙って死んでく運命なんてこちらから願い下げさ。
「どこへ行くつもり? この部屋の"出口"は既にあなたの家の部屋に繋がってるんでしょ?」
「死に土産だ。奥の手の一つを見ていくといいさ。もっともオレは、死ぬつもりは毛頭ないけど」
ドアノブに手を掛けた俺はジレの懐に手を入れ。
あるものを"精製"し、横手にして朝倉さんに見せる。
「マスターキー。この鍵を使えばオレはこのドアの行先を全ての"入口"、"出口"に設定できるんだ。つまり、このドアからどこへでも行けるようになる。……文芸部部室に一つ、ここと別の部屋の"出口"が設定してある。そこへ出るよ。心配せずとも、すぐに戻るさ」
そう言うと俺はマスターキーを鍵穴に挿し、外へ出た。
行くのは勿論SOS団アジト。
なぜなら俺だって、団員の一人だからさ。
「どうしろってんだよ。長門、古泉」
床に設置した"出口"から上半身を出すと。団長机にあるPCを見つめつつ、椅子にもたれかかっているキョンがそんな弱音を吐いていた。
"出口"の設置にはある術式をその場所へ刻印する必要がある。
本来ならば床に書いたところで「何だこの落書きは」と発見されるのだが。俺は"隠"という技術を使い、その術式を不可視のものとしている。
その辺の説明は割愛させてもらおう。まだ知られていい技術じゃない。
とにかく、誰にも"出口"がある事を気づかれなかったのだ。
まあ。
長門さんなら不純物として検知はしたのだろう。
しかしながら対応がされてない分を考えるに、特に緊急性を感知しなかったのか。
「らしくないね」
「ん? ……って明智、お前!」
こちらを見て驚くキョン。それもその筈で長机の横で上半身だけの俺が居るのだ。
正直ホラー映像でしかないのだが、これ以上全身を出すことができない。
というか、今この瞬間から徐々に俺の体が"出口"へ押し戻されつつある。
「ちょいとした二重のウルテクでね。だが、それも長くないらしい」
「……なあ。俺はどうすればいいんだ。明智、教えてくれ」
「ヒントは二回までだろう? オレは激励しに来ただけだよ。答えは自分で見つけるんだ。大丈夫、お前が下した判断なら、どんな結果でも誰も恨まないさ。それだけの権利が今のお前にあるんだ」
「なんで俺なんだ。ただの平凡な男子高校生の俺が、何で人類の命運を背負わされなきゃいけないんだ!」
その激昂は何に由来するモノなのか。
おそらく彼自身でもわからないのだろう。
だけどな、俺がテレビ越しに見たお前はそこまで落ちぶれちゃいなかったぜ。
少なくとも俺は、アンタに何度も憧れたんだ。
「簡単な事さ。キョンもそう望んだんだろ? お前がここで腐っているのは勝手だ、俺にはどうする事も出来ない。だがな、"鍵"は、ヒーローはお前さんだ。助けを求めようが俺じゃあないのさ」
そう言われたキョンは暫く目をつむって天井を見上げた。
そしてこちらの方を向いた彼の瞳からは、迷いが消えていた。
偉そうな事は言えるが、俺にできるのはここまで、応援だけだ。
やれるだけの事はやったさ。
単なる後押しだがな。
「押しつけがましい連中だぜ、まったく」
「涼宮さんを任せたよ。それに、まだオレはお前に飯をおごっていない」
「今回だけだ」
もう俺の体はほぼ全て"出口"に呑まれてしまっている。
残り数秒らしい。
やがてキョンの「ここから出られたらファミレスぐらいじゃ済まさん」
という声をバックに、俺は朝倉さんの居る部屋に戻された。
"臆病者の隠れ家"の転送は、天井から行われるのでしっかりと着地する。
「"賽は投げられた"、ってね」
「あら。有機生命体の比喩はよくわからないけれど"神はサイコロを振らない"とも言うじゃない」
「どちらでも構わないさ、こんな時は」
再び俺は朝倉さんの横にしゃがむ。が、今度は俺も彼女も同じ方向を見ている。
それは外界へ通ずるドアの方向だ。
「どうせ世界が終わるかもしれないなら一つだけ教えてくれないかな。朝倉さんは、何でオレと付き合う、だなんて言い出したんだ?」
暫くの無言の間を打ち破ったのは、俺の最大の疑問であった。
冥土の土産にしたいんだよ。
「オレが出来ることなんてタカが知れてる…………。現に、世界が滅ぶかもしれないこの状況で何も出来ない。何の力も持たない非力な友人に全部丸投げ、最低の奴だよ」
「……」
「涼宮さんが求めているのは"鍵"であるキョンだ。オレは"鍵"じゃない。オレを監視する意味なんて、あるのかな」
――そうかしら。
俺は朝倉さんの、そんなか細い声が聞こえた気がした。
何に対してそう言ったのかは、わからない。
そして再びの静寂の後に、朝倉さんが口を開いた。
「わたしにもわからないわ。ただ、あなたたち風に言えば"興味が湧いた"」
「宇宙人にも吊り橋効果ってのがあるのかな。オレから攻撃こそしなかったけど、殺し合い一歩手前ってとこだったろ」
「さあ。それまでの私は何にも考えていなかったもの」
「みんなに愛想を良くしてたのに?」
「私にとっては任務が全てだったもの。あれも任務のうちよ。演技以下の振る舞いでしかないけど、出来ないよりは便利でしょ?」
そうとは限らない。俺は声にこそ出さなかったが、そう思った。
彼女の意見を肯定してしまえば、俺は光の世界を生きようとする原作の長門有希を否定する事になってしまう。
朝倉さんは無言の俺に対して話を続ける。
「私の独断専行を駆り立てるものがあったとしたら、それはきっと"憧れ"よ」
「それは、誰に対してかな」
俺は、彼女のその憧れはコインの裏と表である対極の存在、長門さんに対してのものだと思った。
だからこそ、朝倉さんの口から出た名前は俺を驚愕させるには充分なものであった。
「――涼宮ハルヒよ」
俺の驚いている横顔を見て、朝倉さんは「ふふ。驚いた?」と言って話を続ける。
「彼女はこの世界で最も自由な人間。それなのに何でもできて、みんなが彼女に注目する。人を惹きつける、特別な何かがあるのね。それは能力なんかじゃないわ。現に、あなただって涼宮さんのために、わざわざ遠い世界からやってきたんでしょ? 感情がなくたってわかるわ。私は、絶対に、涼宮さんに勝てない。って」
「それは違うよ」
「ありがとう。でも、私にとってはそうなのよ。だから、私はこう思ったの。『そんな誰もが羨む涼宮さんを、絶望の底に叩き落としたい』。もし涼宮さんが私の手によって、この世に絶望してくれれば、その表情を見ることが出来れば、初めて、"愉快"という感情が理解できる。……そんな気がしたの」
もしかすると、俺はとてつもない勘違いをしていたのかも知れない。
本で読んだ知識だけで判断していたから、大事な事実を見落とすのだ。
つまり、朝倉涼子は、長門有希の"影"などではなく――
「ねぇ。一つだけ、お願いしたいことがあるの」
俺の思考を遮ったのは朝倉さんである。
他人とのやりとりが最後かもしれないからか、いつになく饒舌な気がする。
「何かな」
「あと数分もすれば、世界は終わる。どうなるかはわからないけれど、涼宮さんに殺されるのだけはごめんよ。だから最後は――
私と一緒に死んでくれる?
俺はその台詞に「うん。いいよ」と答えた。
そして左横の彼女の、蒼い瞳に吸い込まれそうに、顔を近づけようとしたその瞬間
――ピロリロン、ピロリロン♪
「う、うわぁ!」
二度と鳴る事が無いと思われた携帯電話の着信音が鳴り響き、俺は慌てて「ご、ごめん」と言って朝倉さんから離れた。
この間抜けな着信メロディの設定相手は古泉一樹だ。
俺は電話に応じる。
『超弩級の"閉鎖空間"の消滅がたった今、確認できました! 彼が見事、やってくれたのですよ』
声だけでわかった。
今のこいつは、今日の部活の時の時みたいな作り物の仮面を被っていない。
心底から生まれたいい笑顔なんだろう。
ふと朝倉さんを見ると、彼女にもその情報が伝わったのだろう。
唖然の表情だった。
「ああ、とりあえずお互い生きててよかった。もう夜も遅いから失礼するよ。話は部活の時にでも」
『ええ、わかりました。本当にお疲れ様です』
そう古泉に言われ、俺は通話を切る。
朝倉さんは立ち上がり、どことなく呆れた雰囲気である。俺だって同感だ。
ただのヒステリックで世界が滅びかけちゃ、世界が持たない。
――しかし、まぁ。
「生きていれば何があるかわからないさ。最近はつくづくそう思うよ」
「ふふ。いい気味って奴ね」
「そういえば、朝倉さん。俺からも一つお願いがあるんだ」
「何かしら」
「それは――
"その後"のことを少しだけ語ろう。
学校に登校した俺と朝倉さんが見たのは、原作よろしく涼宮さんのポニーテール――そう呼ぶのはいささか無茶だが――で。
それを思わず見ていたら、左足を踏まれた。
笑顔の朝倉さんにである。無言の圧力だ。
別に俺はそれに興味があった訳じゃないが、まぁ、珍しいモノを見せてもらった、ありがとう。
そんな事を休み時間中の彼に言ったら、やれやれと言われ。
「お前は俺をからかいに来たのか」
「まさか。そんなつもりはそこそこあるよ」
「まったく……」
「どうもこうもないってね」
一通り呆れた後、キョンは何やら照れたような表情で俺にお礼を伝えた。
「ま、お前にも感謝はしてる。だがな、メシは別だぜ」
「適当な食べ放題のお店で我慢してくれ」
俺の懇願に彼は、それでいいぜ。と快く了承してくれた。
超能力者、古泉一樹とは、昼休みに廊下ですれ違った。
「彼から聞きましたよ。まさか、あなたがあの場所に現れていたとは」
「さてね。……オレは何も助けちゃいない。ヒントもあげてない。ただ、勝手に世界が助かっただけさ」
「今後とも、長い付き合いになりそうですね」
「そいつはどうも」
「それでは、放課後に」
せっかく教室の外へ出たので、ついでに部室にまで顔を出すことにした。
そこでキョンともすれ違ったが、今度はお互いに何も言わなかった。
文芸部部室では長門さんが本を読んでいた。
彼女にとってのクラスとはなんなのだろうか。
「長門さんは気づいてたんでしょ? 俺がこの部室に"出口"を用意してた事を」
「それがどういう原理かは不明。解析は完了できなかった。しかし、あなたによる工作だとは推測が可能」
「こいつが無けりゃ本当にオレには何もできなかった。見逃してくれてありがたいよ」
本を読みながら長門さんは俺にこう訊ねた。
「あなたはなぜ、朝倉涼子の暴走を阻止したのか」
「いろいろな事がありすぎて全部思い出せないくらいだけど、敢えて言えば、どこか、似ていたからかな」
「誰に?」
「昔の知り合いにだよ」
本当に"誰か"は思い出せないんだけどね。
「そう」
俺の回答に満足したのか。長門さんは読書に没頭し、無言になった。
そして放課後。
俺は部室へ向かったが、そこでキョンは朝比奈さんとラッキースケベに興じていた。
後から到着した朝倉は何も言えないといった感じで。
「彼、馬鹿なの? まるで学習してないわね」
「少なくとも俺より計画的な奴じゃあないのは確かだと思っているよ」
そして涼宮さんが登場し、コスプレに明け暮れようと暴走を始めた。
朝比奈さんは俺にも何か言いたそうであったが、涼宮ハルヒの魔の手によってそれも叶わない。
――まあいいさ。
つい半日前と違って、時間はたっぷりあるのだから。
市内散策の時にでも、ゆっくり話をするとしよう。
SOS団の設立申請についてだが、キョンと俺があることないことをどうにかでっち上げそれらしい内容の文章を生徒会に提出することとなった。
『生徒社会を応援する世界造りのための奉仕団体(同好会)』。略称・SOS団、と勝手に改名したのはいいが。
……とにかく、涼宮さんに突っこまれない事を願うよ。
活動内容は学園生活での生徒の悩み相談、コンサルティング業務、地域奉仕活動への積極参加。
そして一番重要なのは、文芸部としての伝統を引き継いだ創作活動。
エンターテインメント性が欲しいからね。どこからも文句を言われないさ。
しかし、意外にもこの内容で繁盛するかも知れない。
地域奉仕活動なぞ俺はついぞ興味がないが、ITに関するコンサルティングなら俺は出来る。
もっともそんな依頼はまず来ないだろうが。
ともあれ。SOS団は一応、れっきとした部活動としてここに成立した。
「暇ね」
自宅の机に肘をついている朝倉さんが、俺にそう言った。
今日は土曜日で、記念すべきSOS団市内散策二回目の日……なのだが
「仕方ないよ。古泉から『明日は、彼と涼宮さんを二人きりにしてあげて下さい』ってお願いされたからね。涼宮さんの気分がいい限り、世界は平和だよ」
こういういきさつで俺と朝倉さんは休日にもかかわらず、彼女の家でぐだぐだしていた。
「明智君。何か面白いものでも見せてちょうだい」
「前にも言ったと思うけれど、オレは朝倉さんの期待に応えられるほど面白い人間じゃないよ」
「それはどうでもいいのよ。私が悲しいのはね」
はぐらかすような俺に対して朝倉さんは急に真剣なモードに入った。
斜め上の展開に俺は思わず身構える。
「あなた、自分の事を全然話してくれないんだもの。それでお付き合いしてるって言えるのかしら」
でもオレは付き合いたいなんて一言も、そう言いかけた瞬間。
正面に座している朝倉さんが手首をスナップさせ、音速で俺の右頬のすぐ横を何かが飛来した。
恐る恐る後ろを振り向くと、壁にどこか見覚えのあるナイフが突き刺さっていた。
「……今からでもいいから、どっか出かけようか?」
「そんな気分じゃないの」
「諦めてくれないかな」
「うん、それ無理」
そうだな、悪いけど俺の前世についてなぞ、平凡な人生について語るぐらいしかできないんだ。
どうやら彼女はそれでも構わないらしい。
いいさ、結局のところは"それ"がきっかけだったんだ。
最初に話したいことは決まっている。
そう、まず――。
かつてその生き方に憧れた、宇宙人についてでも話してやろうと俺は思っている。
【あとづけ】
はじめに。
私のこんな作品をここまで読んでいただき、大変ありがとうございます。
第一章である"異世界人こと俺氏の憂鬱"はこれで終わりです。
ここで書きたいことは山ほどあります。
ですが、一つだけ受け手である読者の方々に知ってもらいたいことがあります。
それはこの作品のテーマについてです。
この作品のテーマは三つほどあります。
話の都合上、全てのテーマを明かすことは展開の面白みが減ってしまいますのであれですが。
ですが、このテーマだけは書かせていただきます。
それは、『愛』です。難しいですよね。
このテーマと他の二つのテーマ。
そして全てのテーマに共通する解答。
この四つが絡み合って、この作品は構成されているのです。
いずれ物語が進めば、他のテーマも明らかになっていくと思います。
まあ、後書き欄での解説なんて、こういった一段落したときぐらいしか正当化されませんね。
それでは。