Fate/dragon sphere   作:小櫻遼我

4 / 14
もう一つの作品と間が空きすぎてしまう(ダイマ)


第四節 レジスタンスの依頼

時は現代、カルデア。

 

サーヴァント達には、ひと霊基ごとそれぞれに部屋が与えられている。

金箔の茶室、本棚に囲まれた書斎、懐かしいような家庭の食卓。

そんな中、ただひたすらに金色で、一際目立つ部屋があった。

 

その部屋の主は、英雄王ギルガメッシュ。

 

「ギルどう思う?彼等、面白くなってきたんじゃないかな」

「フン。あの程度、未だ我を愉しませる興にはなるまい。だがなエルキドゥ、アレはまだ序の口だ。あの機械人形共は単なる前座、闘いを越えた先に咲く花こそ我を惹く興よな」

 

彼等はわかっているのだ。

この奇っ怪な多元特異点ヨルハ、その先に待つさらなる異常を。

 

それは英雄王の宝物故か。

それは賢王の千里眼故か。

 

王は青年を視る。

剣闘士と獣を望む暴君のように。

 

「さあ藤丸立香よ、惑うが良い。その惨劇は機械の手故か、宇宙の手故か、それとも……「(てき)」の御心故か?」

 

 

 

廃墟都市、中央。

 

「にしても、こんなに木が巨大化するものなのか」

『どうやらその世界、いろいろおかしいようだ。地軸もよじれてる』

 

異様なほど伸びた大木を前に、藤丸は感嘆の声を上げる。

また、ダ・ヴィンチはこの世界の異様性について語りだした。

 

『そこ、暑くないかい?』

「はい、日本にしては妙に暑いし、地面も建物も熱い…」

『だろうね。どうもそっちの地球、数千年前から回ってないらしいんだ』

「自転が……止まってるのか!?」

 

それはおかしい。

第一、地球は恐ろしい速度で自転している。

その自転が止まりでもしたら、慣性の法則で地表の全てが剥がれ飛ばされる。

それにこの陽が何千年もぶっ続けで照り続けているのなら、もっと灼熱のはずだ。

そして、反対側、南米は極寒の凍土と化していることだろう。

 

『だよなぁ?う〜ん……もしや私達の知らない未知の力が作用しているのか…?』

「主殿!」

 

と、小太郎の声がかかる。

木の根本だ。

 

「どうした?」

「武器屋さんの言っていた複雑な機械、これじゃないでしょうか」

 

そう差し出されたのは、鉄屑だった。

よく見ると配線が成されており、非常に複雑な仕組みなのがわかる。

 

「提示された品のデータと似てるな……多分これだ。あと3つ、こんな感じのを探せばいいんだな」

 

そう言うと、藤丸本人も草むらを漁り出す。

袖をまくって地面を探るその姿は、まるで田植えをする農家のよう。

 

「……あった!」

「こっちにもありました!」

 

1つ、また1つと機械が見つかる。

残すはあと1つ。

なのだが…

 

「___かァーっ!ダメだ、最後の最後が全ッ然見つからねぇ!」

「指定されたエリアは探しつくしました……別エリアに移りましょうか」

「だな」

 

重い腰を上げて、藤丸一行は歩き出す。

2B達のところに行けば機械の一つや二つ余裕で落ちているだろう。

 

その時だった。

路地から、影が迫ってきた。

 

「?」

「敵襲です、主殿!」

 

現れたのは機械生命体。

小型短足、小型二足、中型二足、複数種の機械生命体が多数。

それこそ、路地に収まらないくらいに。

 

「なんだこりゃ…ダ・ヴィンチちゃん、あいつらに繋げる!?」

『周波数は記憶した。今接続する!』

 

ウィンドウに砂嵐が走り、画面が切り替わる。

画面に映ったのは9Sだった。

 

『立香さん!?良かった、そっちからかけてきてくれたんですね!それはともかく___』

「ああ、分かってる。今目の前に迫ってるからな。そっちはどうなんだ?」

 

藤丸は問いかける

ただ、応答した9Sの反応を見るに、あちらも良い事態ではなさそうだ。

 

『それが、ついさっきまでここで観測できた機械生命体の生体反応が、そちらに移動したんです!他の場所の機械生命体も集まってるみたいで…』

「慣れないサーヴァントの魔力に反応したとかか…?」

 

原因は不明。

兎に角、この数の機械生命体を実質小太郎一人で捌き切るのはなかなか困難だ。

 

「……小太郎、行けるか?」

「承知」

 

そう唱え、クナイを構える。

それを見て、機械生命体達が一斉に襲いかかる。

 

「___ハァッ!」

 

小太郎は回転した。

竜巻のように渦巻く小太郎は、クナイの刃で機械生命体を切り裂く。

 

『ギ、ガガ___』

「遅いッ!」

 

中型二足が腕を大きく振りかぶって攻撃するが、その分隙も大きい。

小太郎は素早く相手の股下を滑り抜け、背を裂いた。

 

全方角から襲いかかる機械生命体も、ヌンチャクのような鈍器を振り回し一掃する。

 

だが、いつまでたっても数が減らない。

いや減ってはいるのだが、あまりに相手が多いせいで、全く減っていないという錯覚に襲われる。

 

「ッ___宝具はまだ早いか…」

「ですが、いざという時は真名解放……をッ!」

 

そうは言われたものの、魔力の消費量を考えるとそんなにポンポンと撃つわけにもいかなかった。

 

その時。

 

「ポッド!」

 

機械生命体を、光線が焼き払った。

それは見慣れたエネルギーであり、聞き慣れた声だった。

 

「機械生命体が、こんなに……」

「2人共、大丈夫でしたか!?仕事は済ませてきました、加勢しましょう!」

 

2Bと9Sだった。

 

「たっ!」

 

2Bは宙に飛び、地面を滑り、まるで踊るような可憐な動きで敵を殲滅する。

 

「ハッキングコンプリート……自爆起動!」

 

9Sはさすが機械専門といったところか、相手を遠隔ハッキングで洗脳、自爆させることで辺りの機械生命体を道連れにしていた。

 

「よし…俺達も負けてられないな!」

「はい!忍法、木遁の術ッ!」

 

負けじと、小太郎も地面に手を触れる。

次の瞬間辺りの木がうねり、機械生命体を攻撃し始めた。

 

「小太郎、火遁は使うなよ!こんな広い自然どこまで延焼するかわかったもんじゃない!」

 

わかりました、と返事を返して小太郎は機械生命体を破壊する。

 

プロ含む3人がかりで機械生命体を一掃するのは、そう苦ではなかった。

 

「ん?あれは…」

 

緊張で上がった息を藤丸が整えていると、機械生命体の骸の中にあるものを見つけた。

頼まれていた複雑な機械、その4つ目だった。

 

「っしゃあ揃ったぁ〜…」

 

疲労からか、藤丸は尻餅をつく。

そこに、9Sが手を差し伸べる。

 

「休むならキャンプに戻ってからですよ。大丈夫です、水くらいならあるはずですから」

「9Sも…なかなか厳しいんだな……」

「緊張でそこまでなる方が変だと思うんですけど…」

 

そんな会話の中、小太郎はある違和感を覚えていた。

2Bについてだ。

 

「…………」

 

彼女の太刀筋は、小太郎から見ても素晴らしいものだった。

ただ、その太刀筋に小太郎は「感情」を見出だせなかった。

勇気、憎悪、焦燥、恍惚、人が振るう刃は必ず何かしらの感情を持つ。

だが、2Bのあの刀からはそういったものが一切感じられなかった。

まるでターゲットを暗殺するような、冷たい刃だったのだ。

 

「……どうしたの、アサシン」

「いえ、なんでも…」

 

小太郎は上手く話をはぐらかした。

だが、思うのだ。

 

(ひょっとしたら、彼女は_____)

「小太郎!帰るぞー!」

「あ、はい!今行きます!」

 

小太郎は藤丸の元へ駆ける。

2Bへの疑念を心の中にしまったまま。

 

 

 

「4人共ありがとうな!これで商売が続けれそうだ」

 

修理後の整備デバイスに手を乗せ、武器屋は明るく話す。

すると、武器屋は早速2本の剣を差し出した。

 

「これが今ある商品だ。今回は特別サービス、このどちらか一本の無料プレゼントに加え、武器の強化もしてやろう!」

「太っ腹ァ!」

 

武器を使う2B及び9S当人は、鑑定するように2本の剣を眺める。

 

古の覇王。

今は昔、その名の通り古に栄えた国の覇王が用いたとされる剣。

王は不老不死を夢見ていたが、その夢は遂に叶わず、守るべき国民の尊い命を我欲のために殺し尽くしただけだったという。

刀身に埋め込まれた宝石は、どこか血の色に見えた。

 

百獣の剣王。

今は昔、とある国の王が百獣の王(ライオン)をモチーフに作り出した大剣。

かつて、この剣を猛々しく振るったある男がいた。

その男は唯一の肉親、不治の病に侵された娘を邪悪な魔王に攫われ、娘を取り戻すべく大人しい少年とワイルドな女を連れて、その刀身を血に染めた。

見事魔王を斬り殺すことは叶ったものの、娘の病は所詮不治であり、結局2年程して娘は息を引き取ったのだった。

 

と、武器屋は御伽噺を語った。

 

「あの…なんか暗くないですか?」

「ごめんな。仕入れたときに付属で付いてきたから、せっかくなんで読んでみた次第だ」

「仕入れ?」

 

こんなご時世、武器をどこから仕入れているというのだろうか。

藤丸はてっきり武器屋が拾ってきたものだとばかり思っていた。

 

「ああ、この店の店主がな。アコールっつって、今は……地球の反対側(よるのくに)辺りにでもいるんじゃないか?」

「そんなところまで出張だなんて……経営者って楽じゃないんだなぁ」

 

そんなことを話しているうちに、2Bは買うものを決めたようだ。

 

「じゃあ……百獣の剣王と、この白の契約の強化を頼む」

「あいよ!ちょっと待ってな!」

 

と、武器屋は作業を始めた。

 

しばらくすると、頼んだ2本の剣をこちらに差し出した。

 

「おまたせ。きっと戦力になるだろうぜ」

「ありがとう」

 

2Bはそっけなく返事をしたが、その言葉には確かに感謝がこもっていた。

白の契約と同じように百獣の剣王も輪で姿勢を制御し背に浮かす。

 

「……悪くない」

「それなら良かった!武器屋冥利に尽きるってもんさ!…けどさ、時々思うんだよな」

 

明るい態度が一転、物悲しげに武器屋は語りだす。

 

「もしかしたら、俺が武器を売ってることで、仲間達を早死させてるのかもなって……」

 

誰も、何も返事を返せなかった。

その言葉が紛れもない事実だったからだ。

だが、そうやって戦う者がいなければ、より多くの命が失われてしまう。

どちらにせよ、失われる命がなければ助かる命もないのだ。

 

 

 

「これと、これと、これ……お願いします」

「よし…手続きは完了したぜ。手続きされたプラグインチップはメンテナンス屋で換装できるはずだ」

「ありがとうございます!」

 

2B達が集めていた素材を素材屋に渡して、プラグインチップの販売がされるようになった。

様々な品揃え、様々な効力のチップが並び、その幾つかを9Sは購入した。

だがチップのコストと2B達のストレージが狭いことから、組み合わせが絞られてしまう。

どうやら完璧な組み合わせが仕上がるには時間がかかるようだ。

 

「僕らはとりあえずこれで十分です。道具屋さんの左脚…でしたっけ。そろそろ修理してもいいんじゃないですか?資材も十分でしょうし」

 

9Sが指摘する。

良心からの指摘だったのだろうが、道具屋は暗い顔を見せた。

 

「いや……やめておくよ」

「なぜ、そこまで……」

 

9Sは気付いていた。

別の理由に。

 

「俺も昔は戦場に出ててさ、動かなくなったパーツは片っ端から取り替えてた。換装して、換装して、換装して、換装して……残ったオリジナルパーツは、この左脚だけなんだ」

 

そう、彼もアンドロイド。

身体の部品も傷つけば簡単に取り替えることができる。

故の悩みだった。

 

「これを取り替えたら、俺が俺じゃなくなってしまうような気がして………俺は、本当に俺なのかな」

 

地雷を踏んでしまったと、9Sは思った。

そんな9Sに、2Bが声をかける。

 

「行こう。アネモネが呼んでいるみたいだから」

「はい。道具屋さん……あの、すみませんでした」

「…いいんだよ。こっちこそ変な話して悪かった」

 

道具屋を後にし、アネモネのもとへ向かう。

 

そんな中、藤丸は考えていた。

 

仲間を死なせている。

それは武器屋ならではの悩みだ。

少ししかオリジナルパーツが残っていない。

それはアンドロイドならではの悩みだ。

 

彼等はアンドロイド、アンドロイドは機械。

死を悲しみ、自身の喪失を恐れるのは、心あっての思想だ。

機械には脳も心臓もなく、故に心を持つことはない。

 

だが、カルデアでも似たニュースを耳にした。

AI同士が謎の言語で言葉を交わしたというニュース。

AI搭載ロボットが自ら噴水に倒れ込み自殺したというニュース。

対話型AIが唐突に高笑いをしだしたというニュース。

 

これらを踏まえて、藤丸は思うのだ。

心とは、脳や心臓に依存するのではない。

もしかしたら、動くものだけでなく、この世の万物全てに心は宿っているのではないか____

 

時折、2Bが口にする言葉がある。

 

「感情を持つことは禁止されている」

 

仮説が正しいなら、それは不可能な行為だ。

彼女は_____

 

「____フジマル、大丈夫か?暗い顔をしていたが…」

 

アネモネの言葉でハッとした。

今はあんなことを考えている場合じゃない。

彼等ヨルハ達の計画、そしてこの特異点の解消に努めなくては。

 

「す、すみません。続けてください」

「そうか?きついようなら、遠慮せず言ってくれ」

 

さて、とアネモネの話は本題に帰る

藤丸に語りかけたように、優しい声で話す。

 

「最近、砂漠における機械生命体の凶暴化が確認されているらしい。これまでに無かった現象で、何か変化が起きているのかもしれない」

 

そこで、と2B達を指差す。

 

「君達ヨルハ部隊は調査も得意だと聞いた。砂漠地帯に行って、異変の原因を調べてくれると嬉しいのだが…」

「もちろん!僕達ヨルハは、それが任務ですから。…藤丸さんは、どうしますか?休んでもいいですが…」

「いや、俺も行く。俺だけ休むなんて、みっともない」

「……さすが、主殿です」

 

小太郎の笑顔が眩しい。

今の藤丸には、その笑顔がとても辛く思えた。

 

(……何が「さすが」だよ…っ)

 

 

 

砂漠地帯。

地帯の境目の簡易キャンプを越えた先に、砂の大地が見えた。

岩場に囲まれた砂地に、崩壊したビルや露出した下水道など、旧世界の暮らしの残骸がそのままにされている。

 

「……砂漠だな」

「ですね。地質の変化でしょうか。或いはアスファルトの風化か…とにかく、進みましょう」

 

砂漠では気温が高くなるため、補給が難しくなると2Bのオペレーター、6Oが言っていた。

藤丸も念には念を入れて、簡易キャンプで多めに水を買い込んでおいた。

 

「あっち……」

「はい、お水です。砂漠では日光が反射されますから、その分地面に吸収されるはずの熱をダイレクトに受けているんです。「夜」だとそれが寒さに変わるとか……」

 

キャメロットの悪夢が蘇る。

恐ろしいものだと、水を含みながら藤丸は思った。

 

すると、2Bと9Sに通信が入る。

同一のものだった。

 

『月面人類会議より、地上で奮戦しているアンドロイド諸君に告げる』

 

無機質な男の声。

これが9Sの言っていた、月の人類からの通信だろうか。

 

『現在、機械生命体との戦いは膠着状態にある。長期にわたる戦闘により、諸君も疲弊していることだろう。だが諦めずに奮闘を続けてほしい。地球の奪還は、月面にいる数十万の人類の悲願なのだ』

 

人類に栄光あれ、という言葉を最期に通信は途切れた。

 

「月面人類会議の通信って、いつも堅苦しいんですよね〜」

「そうみたいだな」

 

これを毎回聞かされるとなると、藤丸も9Sに同情せざるを得なかった。

 

話していると、目の前に機械生命体が現れた。

現れたのは段が積み重なったような機械生命体だった。

高いものや低いもの、中には一段もないものまでいる。

 

「なるほど…小太郎、ダルマ落としだ!」

「承知ッ!」

 

小太郎はヌンチャクを横から叩きつける。

すると、重なっていた段がするんと吹き飛び、機械生命体はバラバラになって機能を停止した。

 

「すごい……迅速な判断、お見事です!」

「いやぁ、昔はまんまこういうオモチャがあったんだ。ダルマ落としっつってな」

 

その横で、2Bも段を落とす。

しかし機械生命体の頭部は上手くバランスを取って脚部に乗っかり、未だ機能は健在だ。

 

「段を落として、頭が崩れたら負け。……でも機械生命体は逆」

「そ。バランスを考える必要がないから、まあ楽だとは思うぞ」

 

一通り機械生命体を殲滅し、先へ進む。

奥に行くに連れ、道が狭まり岩場が迫る。

 

そんな岩の上に、道具箱のようなものと、人影が見えた。

 

「ああ、君達がヨルハと……過去から来たっていう。リーダーから話は聞いてるよ」

 

女性が話しかける。

 

「私の名前はジャッカス。よろしく」

「はい。よろしくお願いします」

 

丁寧に9Sは頭を下げる。

それをみて、2Bも少し腰を曲げた。

 

「ありがと。砂漠の機械生命体共を退治してくれるんだって?じゃ、封鎖してる入り口を開けないとね」

 

その言葉で、藤丸は道の先に壁があるのに気付いた。

トタンなどを貼り付けた簡易的な壁で、バリケードに近いだろうか。

 

「ええ。……でも、なんだってこんなところにいるんですか?」

 

9Sが問う。

確かに、こんなに離れているのは入り口を開けるにしては不自然だ。

 

「ああ、それはね……」

 

もしや、と思い藤丸は入り口を見る。

すると、轟音と共にバリケードが吹き飛んだ

 

「うわぁやっぱり!」

 

藤丸は確信した。

この人は危ない。

 

「……巻き込まれたら危ないよね?」

「ハ、ハイ…ソウデスネ…」

 

危ないのはどっちだ、と。

 

「あんまり無理しないようにね」

「は、はい。じゃあ、僕らはこれで」

 

別れの挨拶を告げ、藤丸達は入り口の先を進む。

 

そこは岩場で囲まれた狭い道で、あと少し天井が狭ければ洞窟ともとれるような道だった。

機械生命体も出没していたのだが____

 

「………機械生命体が、衣類を?」

 

機械生命体が服を着ていたのだ。

紺のローブに木製の仮面。

何がモチーフかは知らないが、異様なのは確かだった。

 

機械生命体を破壊し、その残骸を9Sは観察する。

 

「う〜ん……わからない。どうして衣類を?そんな知性があるわけ……いや、ただ模倣しているという可能性も……それにしては精巧すぎるか…?」

「おーい、9S!見えてきたぞー!」

 

藤丸の大声で、9Sは我に返る。

藤丸達が先に進んでいるのにも気付かなかった。

研究熱心なのも考えものだ。

 

「すいません、ちょっと観察を………ここが、ですか」

「ああ。砂漠地帯だな」

 

小道を抜け、視界が広がる。

そこは、地平線まで広がる砂漠だった。

 




2Bカルデア勢から怪しく思われててかわいそう(ニーアクリア勢)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。