輝く音を探したら   作:いひょじん

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初めまして、初投稿です!
完全自分の妄想を楽しむために書いてます!
温かい目で見守っていただけると嬉しいです!
それでは、どうぞ!


迫り来るみかん

いつからだろう

輝く音なんてものを聞いてみたいなんて思ったのは

色んなジャンルの曲を沢山聞いてきた

素晴らしい曲は何曲もあった

だけど自分の探してたものは見つからない。

そこで俺は思った

探しても無いのなら、自分で作ればいいんだ!

たぶん小さい時だったから、すぐに行動に移せたんだと思う

でも何年かたった今でもそれは見つからない。

それが不安で仕方なかった。

 

ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー

 

「起きなさーい!」

母親が俺を起こす声が聞こえてくる。

「あれ、もう朝か?」

いつの間にか寝てしまっていたから、なんだか寝た感覚がしない。

顔あげて前を向くと、モニターには作曲ソフトが起動された状態で放置されている。

「あちゃー、またやっちゃったか」

俺は趣味というかほぼ生きがいに近いものが合る

それは作曲。

放課後は時間が許す限り曲を作っている。

だけど、それが原因で三日に一度ペースで作曲の途中で寝落ちして、机の上で目覚めるということが起こってしまう。

そして今日も同じことをしてしまった。

「てか、今何時だ?」

ふと気になったので、近くにあったスマホで時間を確認する。

8:30

その瞬間血の気が引いた。

「うぉぉぉい、遅刻じゃねーか!」

俺は急いでクローゼットにかけてある制服に着替えて、床に放置されてた鞄を手に取り部屋を出る

「おはようアンド行ってきます!」

一階のリビングにいる母さんに挨拶だけして家出た。

どんな時でも必ず挨拶はするという教えだけは守ることにしている。

家を出て、まずスマホで時間を確認すると

8:35

いつもならバスを使っているが、今バスを使うと確実に間に合わない。

こういう時は父が趣味で使っているロードバイクを借りている。

超スピードで行けば何とか授業開始には間に合うはずだ。

「よぉぉぉぉし、全速前進ヨーソロォォォォォ!」

最近仲良くなったクラスメイトがよく使う言葉を借りて家を出発した。

 

それから数分後

 

「はぁはぁ、なんでこの学校はこんな坂道の上に学校作ったんだよ…」

現在、学校まで続く坂道を足に思いっきり力を入れて駆け上ってる最中。

ここを登りきれば校門は目の前だ。

「よっしゃぁぁぁ、間に合ったぁぁ!」

地獄の坂を登り終え、学校になんだか間に合い、その安心からか大声を出してしまった。

「アウトですわ!」

そこに女子生徒が声をかけてきた。

「あ、おはようございます生徒会長」

俺はちゃんと自転車から降りて生徒会長にあいさつをする。

「はい、おはようございます。って、違います!」

「あの、急いでるんで行っていいですか?」

「なら、もっと余裕を持って学校に来るべきでは、いちのさき君?」

「毎回言ってますけど、俺は一ノ崎(いちのざき)です」

名前を間違えたことを指摘すると生徒会長の顔が赤くなった。

「と、とにかく、あなたは気が緩んでいます!もっと余裕を持った生活を…」

さっきから、プリプリと怒っているこの人の名前は黒澤ダイヤさん

俺が通う、浦の星学院の生徒会長をしている3年生

昔から内浦を取り仕切っている、名家のお嬢様らしい

朝はこうやって校門で挨拶運動と遅刻の取り締まりをしているらしく、よく遅刻しそうになっている俺は生徒会長に目をつけられてしまった。

キーンコーンカーンコーン

あ、8:50の予鈴のチャイムが鳴ってしまった…

「あ、あの!俺マジで急いでるんでこれで失礼します!」

「ちょっと、まだお話は終わってませんわよ!待ちなさい!」

後ろから生徒会長が何か言ってるのを気にせず俺はまた自転車に乗り駐輪場に向かった。

 

ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー★ー

 

「それでは、朝のホームルームはここまで。今日も一日頑張りましょう」

バーン!

俺が勢いよく教室の扉を開けすぎたせいでホームルーム中の教室が一瞬静まり返った。

「一ノ崎君、また遅刻ですよ。ホームルームも授業の1つなんですから疎かにしてはいけませんよ?」

「はい、すみません。これから気をつけます」

「わかりました、では1時限目の授業の準備をするように」

そう言って、担任の先生は教室を後にした。

別に疎かにしてるわけじゃないんだけどな。

朝起きてから全力で走ったりしたから一気に疲れがきて、俺は机に突っ伏した。

「一ノ崎君、また先生に怒られちゃったね〜」

「高海、お前だけには馬鹿にされなくない」

「え〜、私遅刻しないもーん」

「じゃあ、今日撤収の宿題全部やったか?」

「あっ…、宿題」

「高海さん、また先生に怒られちゃうね〜」

「うー、一ノ崎君のいじわる…」

朝一から俺にちょっかいをかけてきたのは、同じクラスの女子

高海千歌

みかんみたいな色の髪にアホ毛が飛び出しているのが特徴的な女の子。

これで好きな食べ物がみかんなんだから笑える。

とにかくどんなときも元気で、朝からグイグイ来られて困るときもある。

そして、俺は少しこの子のことが苦手である。

何故かと言うと…

「あ、そうだ!作曲のこと考えてくれた?」

「はぁ…。だから俺は高海に曲は提供できないって何度も言ってるだろ?」

「けど、昨日は考えとくって言ってくれたよ?」

「それは、お前が返事をくれるまで帰さないって言ったから適当に…」

「ひどい、私とは遊びだったの?」

「おい、その言い方はやめろ。変な誤解が生まれるから」

「じゃあ、曲作ってくれる⁉︎」

「だから作りません!」

「ぶー!」

高海はフグのように頬を膨らませた。

こんな風に2年生になってから、高海に毎日作曲をしてくれと頼まれている。

俺は嫌だと言っているのに、高海の一度決めたら絶対に諦めない性格がそれを許さないらしい。

しかも、頼んでくる時に俺の方にグイグイ近づいてくるから、女子特有のいい香りとか肌が触れたりするという、男からしたらドキドキするようなことを平気でしてくるという点を含め、俺は高海が少し苦手なのだ。

何故、高海が俺に作曲を頼んでくるようになったのか。

その原因は1週間前のホームルームの自己紹介まで遡る。

 

「新しいクラスになったということで、早速自己紹介から始めましょう。では、まず先生から…」

先生が黒板に自分の名前を書いて、趣味や特技なんかを話し始めた。

正直、自己紹介って得意じゃないんだよな。

色々考えて、いざ自分が話す番になるとさっきまで考えてたことがバラバラになってあたふたしながら話すことになるのがみっともなく思えるから。

だから、こういう時はなるべく手短にした方がいいんじゃないかと思っている。

「じゃあ、一ノ崎君どうぞ」

そんなことを考えていると自分の番が来てしまった。

一ノ崎将太(いちのざきしょうた)といいます。趣味や音楽を聴くことです。1年間よろしくお願いします」

うん、これくらい手短な方がいい。

どうせ、自己紹介なんてまともに聴いてる人なんていないだろう。

さて、後は新曲のイメージでも考えておくか。

「一ノ崎君、ちょっと短くないかな?先生もっと君の事知りたいかな」

え、まじか。

予想外の事にびっくりしたわ。

今まで、自己紹介短すぎるなんて言われたことないぞ。

でも、ここで嫌ですなんて言ったら確実に空気が悪くなるからな。

別にあたふたするのが嫌なだけだから慎重にゆっくり考えて言えばなんとかなるか。

仕方ないな。

「えっと、実家は農家を営んでいて、主にみかんを育ててます。けど他にも野菜なんかも育てているので良かったら食べてみてください。

あと、趣味と特技なんですけど、小学生の頃から音楽が好きで自分で作曲とかしたりしてます。結構いろんなジャンルの曲を聴いているのでそんな話をできたら嬉しいです。改めて1年間よろしくお願いします」

よし、今回は丁寧に確実に失敗しないように考えたから自分でも完璧な自己紹介が出来た。

クラスの人達も何人か「おぉ」と言ってくれている。

なんだが気持ちがいい。

今度こそ、ホームルームが終わるまで自分の世界に浸るからな。

それから俺は授業が終わるまで約30分の間、自分の世界に入り込んでいた。

授業開始1日目ということで、午前中に学校が終わるので、作曲する時間が沢山あるぞと思って、少しウキウキしながら教室を出ようとした時だった。

「あの、一ノ崎君!」

後ろから声をかけられた。

振り返ると、すぐ目の前にオレンジ色の何かがぴょこぴょこしていた。

なにかと思い顔を下げると、女の子がいた。

「は、はい?なんですか?」

不審そうに答えると彼女は満面の笑みでこう言った

「作曲をしてくれませんか⁉︎」

はい?

何を言い出すかと思えば、いきなり作曲って。

何をどう答えればいいか分からない。

「あ、ごめんなさい。私、高海千歌っていうの、よろしくね!」

「うん。よろしく…」

俺が困惑しているのを感じたのか高海は自己紹介をしてくれた。

けど、問題はそこじゃないんだよ。

「作曲をして欲しいってどういうことかな?」

「えっとね、私スクールアイドルをやりたいの!だけど、スクールアイドルはグループでオリジナルの曲を持ってないと行けないの。そこでさっき作曲をしてるって言ってた一ノ崎君にお願いしたいんだ!」

スクールアイドルか。

5年くらい前から急激に人気が出始めたらもので、名前の通り学校で生徒達が一から手作りでアイドル活動をするっていう事は知っている。

2、3年前に有名どころであるグループの曲は何曲か聴いてみたけど、自分の好みと合わなかったからそれ以来興味がなかった。

「なるほど。たしかに俺は作曲は出来るけど…」

俺の曲ははっきり言って人に聞いてもらえる程のレベルのものではないと思っている。

自分の納得の行ってない曲を提供するのは相手にも失礼だと考えてる。

その点を含め俺は答えた。

「ごめんなさい。俺は人に曲を提供できるほど上手くないんだ。それにスクールアイドルについて俺はそこまで詳しくないから」

「大丈夫、スクールアイドルはどんな人でもできるから、曲の上手い下手なんて関係ないよ!何事も挑戦だよ!」

「いや、だからそういう問題じゃなくて…」

それから1時間くらい頼みこまれて、このままじゃ終わらないと思ったから、「考えておく」と言って帰れた。

けど、それが問題だった。

俺が曖昧な返事をしてしまったせいで、高海が変に期待してしまい、休み時間や授業終わりに「考えてくれた?」と聞いてくるようになった。

これが高海が毎日作曲を頼んでくる原因だ。

これから毎日これが続くと思うと気が重くなる。

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます!
途中の主人公のキャラがぶれたような感じもしますが、とにかく書いてみることが大事と思い投稿しました。
主人公のプロフィールを簡単に載せておきます。

一ノ崎将太(いちのさき しょうた)
身長 175cm 体重 67kg
見た目はすらっとしている
顔は中の中だと自分では思っているけど、結構いい顔をしている
家族構成 母・父・祖母の4人で住んでいる
実家は農家でみかんを主な育てているが、野菜も育てている。
千歌や曜とちゃんと関わりを持ったのは高校2年生から

とこんな感じです。
やっぱり、物事を進めるのにイケメンって方がやりやすいじゃん?ww
けど、書くからにはちゃんと描きますよ!
皆さんの感想やご意見待ってます!
それではまた次回!
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